前日に東京から車で来ていた僕は、8月1日の朝8時に実家を出発し、中津川へと向かいました。
豊田南ICから東海環状自動車道を経由し、中央道の中津川インターで下車。市街地を抜け、国道19号をひたすら北上すると、左手に小さな旗が見えました。フォークジャンボリーが行われる、椛の湖オートキャンプ場への道順を示す旗です。

このような旗と案内板が、交差点ごとに立てられていました。カーナビのない僕にはとてもありがたいことです。スタッフさん、ありがとうございました。
着いたのは10時過ぎ。開場まで1時間以上あります。駐車場は、会場から最も近い第1駐車場は満車でしたが、そこから少し離れた第2駐車場は空いていました。
スタッフの方に案内され、車を止めて外へ。驚いたのは、ほかのお客さんの荷物。まるでキャンプ場でも行くかのように、大きめのリュックサックやクーラーボックス、折りたたみ型のいすなど、かなり大がかりな荷物を持っています。僕は小さなバッグひとつだけ。なんだか場違いな感じでした。

会場はそれほど遠くないのですが、駐車場からバスが出ているので乗ることにしました。
降りたのは会場の入り口から離れた行列の最後尾。並んでいる人たちはみんな50代かそれ以上の世代で、30代以下はほとんどいません。
行列の様子を、東海テレビのカメラが撮っていました。テレビ局の人が僕の前で、お客さんにインタビューをしていました。そうしたらお客さんが盛り上がっちゃって、「私の青春の歌です」なんて言って、五つの赤い風船の「遠い世界に」を歌い出しました。周りの人たちも乗ってしまい、みんなで合唱。インタビューを受けたおじさんが、西岡たかしさんに倣って歌詞の先読みをしたり。これが70年代だったら、みんな絶叫して大合唱になったんでしょうね。
会場からは、早川義夫さんの歌声が聞こえてきました。ジャックス時代の曲でした。リハーサルなのかCDの音なのか判別がつきませんでしたが、周りのお客さんが無反応なのが意外でした。リアルタイムのフォークファンには、ジャックスはやはり異端だったのでしょうか。僕のように、「フォーク以降の歴史」といっしょにフォークを知った人にとっては、ジャックスは当時の最重要バンドのひとつなんですけどね。

開場は11時の予定でしたが、30分繰り上がることになりました。
僕が会場に入ったのは11時40分ごろ。入場券と引き替えに、木製のペンダントを受け取ります。

メインステージの前には、ビールのケースに木の板を置いただけの客席。ステージはすべて手作りです。
客席の後ろには屋台が並んでいます。焼きそばやお好み焼き、ホットドッグ、焼き魚などが売られています。Tシャツも売られていましたが、開演前にソールドアウト。僕も記念に2枚買ったのですが、Mサイズなので少しきつそうです。

奥の方にはサブステージ。ここでは主にアマチュアの人が演奏します。
サブステージの裏で売られていた「あじめカレー」を食べたのですが、これがなかなかおいしかったです。

さらに奥に行くと、「全日本フォークジャンボリー資料館」と書かれた小屋がありました。
椛の湖では過去3回、1969年から71年までフォークジャンボリーが行われました。小屋の外には当時使われたPOPが展示されていて、中には当時の写真が飾られていました。
テレビでは、70年の第2回フォークジャンボリーの記録映画がビデオで放映されていました。20代の小室等さんや及川恒平さん、四角佳子さんが「ゲンシバクダンの歌」を歌っていました。
この映像、YouTubeにもありました。当時の中津川の様子が分かる、貴重な映像です。
小室等と六文銭 - ゲンシバクダンの歌@中津川
そして、当日の日記(フォークジャンボリーの会場から)でも書きましたが、資料館にはバラーズの皆様も来られていました。
フォークジャンボリーのブログ(’09 椛の湖 FOLK JAMBOREE)に、資料館の3人の写真が載っていますが、この撮影のあとに少しだけごあいさつさせていただきました。
会場には東海テレビとNHKのカメラ。後で聞いたのですが、このフォークジャンボリーは、NHKでドキュメンタリーとして放送されたそうで。もしかしたら、僕もテレビに映っていたかもしれません。
当日は雨の予報でしたが、ここまで心配された雨は降らず、12時の開演を迎えました。