音楽家のレイ・ハラカミ(本名・原神玲)さんが脳出血のため27日19時頃に急逝したことを、所属レコード会社のヤマハミュージックコミュニケーションズが28日、公式Webサイトで発表した。40歳だった。
レイ・ハラカミさんは1997年にシングル「rei harakami ep」でデビュー後、現在に至るまで数々のアルバムを発表。2001年以降は、矢野顕子やUAなどの作品プロデュースや、くるり、サカナクション、ナンバーガールなどのリミックスなども手がけるなど、多くのアーティストとコラボレーションし、2007年には矢野とレイ・ハラカミによるユニット・yanokamiとしてもデビューしている。今夏は『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2011』や『サマーソニック2011』などに出演する予定となっていた。
手元に1998年のファーストアルバム「Unrest」の音源があったので、ウォークマンで聴いています。
98年といえば、上に名前が出ているくるりやナンバーガールが世に出た年でした。僕も当時の若者と同じようにくるりの「東京」や「虹」に衝撃を受けたものでしたが(しかもくるりのメンバーが通っていた大学は、当時僕が通っていた大学にも近い立命館大学で、岸田さんとは同世代)、レイ・ハラカミさんのことを知るのは、それから何年も後のことでした。当時はエレクトロニカよりJ-POPより、昔のフォークばかり聴いていました。
「Unrest」の音そのものは単純な音色の重ね合わせなんですけど、だからこそかえって研ぎ澄まされた、無駄のない音楽。リズムがおとなしめで、グリッチが少ないところも個人的には好みです。フォークでたとえれば、ギターとブルースハープだけで奏でるシバさんのブルーズみたいな感じ。わかりにくいですね。
ハラカミさんのCD、ジャニスやK2ではしばらく借りられなくなりそうですね。今日からお客さんが殺到してそう。
こういった才能のある方が40歳という若さで亡くなるという現実を見ると、34歳の自分もいろいろと考えさせられます。
僕には何の才能もないし、この先も生きられるかどうかすら危うい人間ですが、ハラカミさんが若くして死んでしまったことは、アルバムを1枚しか持っていない程度にしかハラカミさんのことを知らない僕もショックでしたし、もしそれが自分の身に起きることになったら、やっぱりものすごく嫌だし、何より怖いんだろうなぁ、と思いました。
自分にとっては消去法としての選択かもしれないけれど、今は「生きる」という道を選ぼうと思います。
レイ・ハラカミさんといえば京都。高木さんや竹村さんも京都。もし僕が40歳を過ぎても生き続けることが許されたら、また京都に住んでみたいものです。