去年のゴールデンウィークの思い出2・京都大学の立て看板

2019年5月 2日(木) 02:34 | 日記

去年のゴールデンウィークの思い出1・春一番ライブと京都の風景

当時おおいに話題になった立て看板撤去問題

京都大学の当局が立て看板を撤去するという話になり、学生と揉めたのもこの頃でした。なんでも京都市の要請で景観に配慮せよという話になり、大学の運営がそれに従ったということですが、看板が立てられている道路の横には京大関連の施設しかなく、立て看板が間近に見える場所に住民はいないわけで、誰に対する配慮なんだよと突っ込みどころ満載だったわけですが、僕も卒業生として、大学当局に対する現役京大生のとんちの効いた対応を頼もしく見ていました。

そんな2018年5月5日、今から1年前の京都大学の風景を、あらためて振り返ってみます。
まずは百万遍交差点から。
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東大路通り沿いに南下していきます。もちろんこのほかにもたくさんの看板や貼り紙があったのですが、個人的にこれはいいなと思ったものだけ選んでいます。
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このピンクの看板、ハート型の飾りを近くで見てみると……。
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「京大目指したきっかけはタテカンでした!」。いやそれは盛りすぎ。

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吉田寮に関するメッセージもありました。
日本最古の学生寮ということで、今にも崩れ落ちそうな強烈なビジュアルばかりがどうしても話題になってしまいますが、ここの寮費の安さで助けられた学生は多いから、なんとかしてそういう場所を残してほしいと思っています。

東大路通りを左に曲がり、正門に向かう道路の立て看板です。
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こういうイラストをすらすら書ける人になりたかった。
「この国を守り抜く」のパロディで、「立て看を守り抜く」と安倍晋三のイラストに言わせているところが笑えますね。自民党にもおおぜいいる東大卒の議員に対して強烈な劣等感を抱く、知性と対極にいる人間だけに。でもそれを京大生がやるのはえぐいというか大人げないというか。
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「公安警察は立入禁止」。ひねりのないド直球なメッセージ。立て看板の作者たちは当然一枚岩ではなく、いろんな主張を持つ人が思い思いに書いています。ただし右翼は見当たらない模様。
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ガチ左翼が書いたと思われる看板の左にひっそりと、「ラーメン二浪京大店」という黄色い看板。この大学のこういうカオスなところが、現役の頃からとても好きでした。

そしてこちらが京都大学の正門の、時計台が見えるロケーション。ここにも立て看板はありました。
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我ながらいい写真だと思いました。大学の名前と、大学の象徴である時計台。そのすぐ横に、どぎついメッセージを放つ立て看板。京都大学のある一面が凝縮されています。
ところで、先ほど載せた吉田寮へのメッセージにもあったんですけど、この「うかんむりの下にR」という文字ってどれくらい使われてるんだろう。「寮」という漢字がややこしくて看板に書くのがたいへんだから下のところを「R」に変えたた略字で、僕が学生の頃にはすでに使われていたんですけど、ほかの大学とか、ほかの文化圏でも使われてるんですかね。

おもしろかったのは、この立て看板のところで撮影をしていた人がいたこと。
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この春めでたく京大に合格した学生が、連休に家族を呼び寄せて、お母さんといっしょに記念撮影をしていたんでしょうか。そんな晴れの日の風景の周りに珍妙な立て看板があるのが、なんともシュールでした。

上の写真でカメラを構えるお父さんらしき人の後ろに写っていたのが、こちらの看板。さすがにこれを使っての記念撮影はしなかったようです。
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あとこちらは立て看板ではないのですが、大学の構内にはこんな貼り紙もありました。
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東大路通りの反対側、西部講堂のところにも立て看板はありました。
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こういう文化、嫌いな人は嫌いだろうし、「社会に出たことのない、ルールを守ることの大切さを知らない子供の甘え」とみなす人もいるだろうし、そこまであからさまに非難しなくても「勉強しかできない奴がはっちゃけようとしてすべってるのが寒い」「そもそもセンスがない」「左翼きもい」と冷笑する人も多いだろうし、確かにそういう面があることも否定しないけど、実際は玉石混交で、鋭いメッセージや楽しい絵柄もたくさんあります。僕が学生の頃にもこの文化は好きだったし、今もなくならないでほしいと思っています。

この立て看問題は1年経った今も状況はたいして変わっていないようで、最近また看板を立てる動きが活発化しているようです。時間があったら今年も見に行きたいと思います。

この京大本部にあるカフェ「カンフォーラ」もひさびさに行ってみたい。去年は休日なのに、それなりに人がいました。
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京都の街をレンタサイクルで巡る旅は、まだ続きます。

去年のゴールデンウィークの思い出3・京大から京都駅らへんまで

コメント

ごぶさたしてます。お元気でしょうか。
うかんむりにRの字、この記事拝読するまで忘れてましたが、ありましたね。自分は東京の大学でしたが学内では時々見た覚えがあります。立て看以外でも、寮生がサークル名簿に住所書くときにこの字を使う、みたいなのはあった気がします。当時(フォーキーさんとはひとつ違いだったと記憶しています)の自分の大学では特定の文化や思想に紐づいている感じはなくて、本当に単なる略字、という印象でした。

コメントありがとうございます。「寮」の略字、東京でもあったんですね。
そもそも「寮」という言葉を日常的に使う界隈は大学のほかには限られているし、なおかつ学生寮の自治会みたいなものが機能しているところは古い国公立大や一部の名門私立大だけで、そういうところ限定で「寮」の略字表記の需要が生じると思われるので、かなり特異な文化なんだろうなとは思います。

でもそれが2018年に生き残っていたのが意外でした。最近は、たとえば「第」や「曜」の略字のような、スマホで表記できない文字を若年層は使わない傾向があると思うのですが、そんな風潮に抗うような「うかんむりにR」を見て、なかなかおもしろい現象だと思いました。

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