2015年のアイドルのライブとイベントを振り返る(4)「今年も楽しかったTIF」

2016年2月25日(木) 23:52 | アイドル

卒業へのカウントダウンが始まったアイドリング!!!の姿を眺めながら、卒業後のアイドルとの向き合い方も少しずつ考えるようになった2015年夏。6月から、8月頭の東京アイドルフェスティバルまでを振り返ります。

渋はちライブ2期生スペシャル(2015年6月10日)

初めての2期生ライブのときには6人いたのが菊地さん、長野さんが抜けて、最後は4人。メンバーは減りましたが、河村さんのクレイジーさと酒井さんのクラッシャー気質はどんどん研ぎ澄まされ、朝日さんはあいかわらず天然で誰よりもやさしくて、三宅さんは締めるべきところを締める常識人として、それぞれの個性がぶつかり合った楽しいライブとなりました。

渋はちの2期生ライブは確か4回めで、今回が最後となりました。4回とも見に行けたのは幸運でした。
開演前のナレーションは3月に卒業した長野さん。あの鼻にかかった声が聞こえた瞬間、マウントレーニアホールが沸きました。みんな長野さんが大好きです。
観客席には全身赤タイツを着たファンがちらほらいました。前日にメンバーが「赤タイツを着て来た人に抽選でグッズをプレゼント」と伝えたところ、近所のドン・キホーテで赤タイツを仕込んできた強者が何人もいました。こういう悪のりが許されるのは2期生だけです。

ライブでは、事前に募集していた観客をステージに上げて、メンバーと「台場の恋の物語」をデュエットするという企画がありました。選ばれたファンは妙に歌がうまくて、妙にメンバーと息が合ってて、2期生の4人も楽しそうでした。
ただ、これって客観的に見たら「お金を払ってアイドルのライブを見にきたのに、ステージ上で知らない男が歌っているところを見させられた」という状況で、怒り出す人がいてもおかしくありません。ほかのアイドルグループは、ファンクラブのイベントではない定期ライブでこういう企画をすることはあるんでしょうかね。
アイドルが赤タイツ姿で歌ったり、観客をステージに上げてデュエットするようなライブをおもしろがれるファンは、アイドルファンの中でも特殊かもしれません。アイドリング!!!2期生と、2期生のファンだからこそ成立する空間。ファンは誇っていいと思います。

NEO殿Live Night(2015年6月26日)

5人になったNEOのライブを生で見るのはこれが初めてで、AKIBAカルチャーズ劇場での定期公演を見るのは僕にとっては最後でした。
NEOにとって最後のシングル曲となった「無限ラビリンス」と、曲に合わせた新しい衣裳はよかったし、トーク力も成長していました。この頃ぐらいからでしょうかね、古橋さんが悪い方向にすべらなくなったのは。見えないところで努力したんだと思います。伊藤さんが卒業して、石田さんもNEOを離れて、甘えられる先輩がいなくなったことで生じた責任感が、いい方向に作用したんでしょうね。

アイドリング!!!「Cheering You!!!」リリースイベント(2015年7月19日)

アイドリング!!!の通算24枚めにして最後のシングル曲。そのリリースイベントの最終日の舞台は、いつものダイバーシティ東京でした。
真夏の猛烈な暑さの中で、白を基調とする衣裳を着たアイドリング!!!の19人は新曲をさわやかに歌い、いつものようにねっとりとしたトークで僕らを楽しませてくれました。
観客はこれまでのリリイベよりたくさん集まりました。握手会の列も、いつもの2倍くらい伸びているように見えました。

東京アイドルフェスティバル2015(2015年8月1~2日)

2010年から数えて6回めとなる、国内最大のアイドルのお祭り。2日間で150組以上のアイドルがライブを繰り広げました。
アイドルに詳しくない人が見たら「日本中のすべてのアイドルが集まっているのでは」と思われそうな数字ですが、決してそんなことはなく、出たくても出られなかったアイドルグループもたくさんいます。メジャーレーベルでCDを出したことのあるベテラングループや、今年に入って1000人規模のワンマンライブを成功させた結成9か月のグループでも、TIFに出られなかったケースがあります。デビューしたてのアイドルが真っ先に目標として掲げるのが、このTIFという舞台です。
これまではアイドリング!!!のスタッフがTIFの運営を兼ねていましたが、この年からはフジテレビが新たに「TOKYO IDOL PROJECT」を立ち上げて、TIFをはじめとするアイドルイベントを永続的に運営していくこととなりました。アイドリング!!!がなくなってもTIFは続きます。

TIFならではのコラボとトーク企画

この年のTIFでは、アイドルが同じ時間に同じ場所に集まるTIFでしか見られない企画を見ることを優先しました。
野外ステージでのコラボ企画には、前年以上にさまざまなグループのメンバーが参加しました。prediaの湊あかねさんとベイビーレイズJAPANの林愛夏さんはとにかく歌がうまかったし、アイドルネッサンスの石野理子さん、愛乙女★DOLLの愛迫みゆさん、吉田凜音さんもハイレベルでした。
TPDの高嶋さんが歌っていたときに、ステージの横でほかのメンバーがその様子をじっと見ていたり、その少し後ろで妹分のTPD DASH!!の全員が見ていたりというのもTIFならではの光景です。新生TPDは仲がよさそうな感じでいいですね。

印象に残ってるのはPASSPO☆の安斉さんとアイドリング!!!の朝日さんが参加した「向日葵」で、この曲は朝日さんが「アイドリング!!!に欲しい」と言うくらいのいい曲なのですが、最後のサビの出だしを、安斉さんが自分の持ち歌なのに間違えました。
アイドリング!!!とPASSPO☆の絡みといえば、2014年のTIFで各グループから4人ずつが参加したコラボがあったんですけど、曲中に岩村さんと安斉さんが尾島さんの胸を触るという悪ふざけがありました。こういうのが見たいのです。

「しゃべれる女王決定戦」という企画も見に行きました。トーク力に定評のあるアイドルを集めて、誰がいちばんしゃべれるかを選ぶ企画です。集まったのはバニラビーンズのレナさん、寺嶋由芙さん、アフィリア・サーガのユカフィンさん、paletの藤本さん、さんみゅ~の西園さん。優勝はバニラビーンズのレナさんで、いつもの安定したトークを見せてくれましたが、個人的にはpaletの藤本さんの話し方が好きでした。
そのあとは恒例の「スナックうめこ」。今年もやるんでしょうか。やるんでしょうね。

既存のアイドルの新しい発見

屋上から見た風景
ライブでは、フジテレビ湾岸スタジオ屋上のステージで、アップアップガールズ(仮)が上半身水着になって歌ったこと、それをステージの横でlyrical schoolのayakaさんがメンバーを引き連れて、関根さんのうちわを片手にキラッキラした目で見ていたのはとてもいい光景でした。

TPD DASH!!が「BAD DESIRE」を歌ってるのを見ていて、この曲を持ち歌にしていた元祖TPDの川村さんは下手したらこれくらいのお子さんがいるんだよなぁと感慨に浸ったり、「ビバ・ケ・セラ・セラ」のダンスが元祖より激しかったりと、元祖TPDとも新生TPDともまた違ったパフォーマンスでした。
妹グループといえば、ぷちぱすぽ☆もこのとき初めて見ました。初舞台から2か月ということで、曲間のトークはほかのどのアイドルよりつたなかったけど、歌とダンスは思いのほかしっかりしていました。PASSPO☆のいいところもきちんと受け継いでる。

PassCodeも今回はばっちり見ることができました。新メンバーの大上陽奈子さんが加入して5人になったばかり。5人体制で初めてのライブが1日めの屋上ステージであったのですが、TIF名物の屋上の入場制限に引っかかって見られなかったのは残念でした。2日めは2つのステージを見ました。
PassCodeといえば楽曲とファンの激しさばかり語られますが、見た目のかわいさもかなりハイレベルだと思うんですよね。

体制が変わったアイドルといえば愛乙女★DOLLです。「日本一漢字が読めないアイドル」(「ラブリードール」と読みます。愛称は「らぶどる」)にして、自他ともに認める「アイドル再生工場」。以前の6人だった頃に何度か生で見たことがあって、スキルの高さが記憶に残っていたのですが、2015年春に3人が卒業、4人が新加入して7人体制になりました。その加入した4人のうち、3人が以前に別のアイドルグループで活動していたという、なかなか珍しいグループです。
7人になってからのライブはテレビでちらっと見たけど、6人だった頃と比べるとまだしっくり来ていない印象でした。それがTIFで見たときに、ずいぶん完成されてきたなという印象を受けました。
TIFは新しいアイドルとの出会いだけでなく、過去に見たことがあるアイドルの成長や変化を発見する場所でもあり、これまでそんなに気になっていなかったアイドルを突然好きになることもあります。僕にとっては、らぶどるの「ビターチョコ・バレンタイン」という曲を聴いたときがそんな瞬間でした。

いい仕事ができるアイドリング!!!

アイドリング!!!関連だと、やっぱりどる☆NEOですね。伊藤さんと石田さんはいませんでしたが、これが最初で最後となるDoll☆ElementsとNEOの10人での「ショコラ☆ロマンティック」は楽しかった。おたがいのメンバー同士もあいかわらず仲がいいところを見せてくれました。
NEOはZepp Diversityのステージのオープニングを飾ったのですが、そのあとにSKE48が出番を控えているのを意識してか、ものすごく気合いの入ったパフォーマンスを見せてくれました。

アイドリング!!!が出演したステージでは、上記の愛乙女★DOLLも出演したDMM.yellが協賛するコーナーがあったのですが、ライブ後のトークでDMM.yellのサービスの中身を、メンバーのゆかいなエピソードとともにおもしろおかしく伝えていたアイドリング!!!の実力をあらためて思い知りました。普通のアイドルならライブのみに集中するところなのに、ライブ以外のところでもそつなくハイレベルな仕事ができる存在は、アイドル界では貴重でした。

アイドリング!!!にとってはこれが最後のTIFで、このときもメインステージで大トリを務めましたが、ライブでは予定されていたセットリストと違う曲が流れるというスタッフのミスがありました(確か「サマーライオン」のところで「Cheering You!!!」の音が流れた)。スタッフはTIF全体の運営で忙しくて手が回らなかったんでしょうかね。それでもアイドリング!!!のメンバーは、音源がずれても曲を途中で止められても歌い続けられる技術と精神力を持つ、頼もしいアイドルです。このときもみんな驚いた表情を見せながらも、すぐにフォーメーションを変えて対応していました。

新規客を増やすには観覧マナーの徹底が大切

2015年のTIFでは、観客のマナーに対してこれまで以上に厳しくのぞむようになりました。すっかり有名になってしまったアイドリング!!!のプロデューサーの神原さんも、そこかしこで観客ともめていました。
モッシュやリフト、推しジャンプの禁止の徹底。このことが遠因となって、BiSHとPOPが2日めの出演を取りやめたりもしました。これには運営に対して多くの批判も寄せられましたが、TIFというイベントの役割を「アイドルの見本市」とするならば、新規客やライト層に対して「アイドルという文化」そのものにポジティブな印象を抱いてもらうことが最も重要です。ファンが他の観客に迷惑をかける行為は、見込み客をアイドル全体から遠ざける要素となってしまい、すべてのアイドルの運営にとって不幸な結果を招いてしまうので、各運営もファンに対して「TIFのときくらいは自重しようよ」という気づかいを求めてもいいと思っています。
ただ、BiSHはその後TIFのスタッフが運営するテレビ番組で取り上げられてるし、POPはライブでのダイブ、モッシュ、リフトを禁止する方針を打ち出しています。TIFのダイジェスト番組でもライブが放送されたので、運営と激しくもめたわけでもなさそうです。なにごともなければ今年のTIFにも出てくれるんじゃないかと思っています。

ほかにもBELLRING少女ハートのメンバーが物販コーナーの近くをはしゃぎながら移動してたりとか、普段のライブでは見られないアイドルの姿をたくさん見ることができました。物販コーナーではアイドルが常に特典会やグッズ販売をしていて、その様子を眺めてるだけでも僕らKSDDにとっては幸せです。
今年は開催日が3日間に増えて、出演者も過去最多になるはず。アイドリング!!!はもういませんが、横山ルリカさんとBooing!!!とマジカル・パンチライン、そしてメンテナンスが元気な姿を見せてくれることを期待します。

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