「BiS解散」という現実の重さ

2014年7月 9日(水) 03:16 | アイドル

7月8日の横浜アリーナでの解散ライブ。
行きたかったけど、仕事の忙しさがピークを迎えていたため、無理でした。
あとになって「俺はBiSの最後のライブを生で見たんだぜ」と自慢できるというただそれだけのためであっても、行く価値はあると思っていました。

2012年のTIFで、当時の5人のメンバーを物販コーナーで見たときの「なんて華がないグループなんだろう」という強烈な印象。
でも楽曲は抜群にかっこよかった。
2013年の国技館ライブでは、何千人も入る箱で、この日を最後に脱退するメンバーがいた特別な日なのに、500人くらいの箱でやるのと変わらないクオリティのライブを演じてくれた。
でも楽曲は抜群にかっこよかった。

ライブの様子はネットの文字情報で追いかけていました。
MCなし、休憩もほとんどなし。歌だけの3時間。
あいかわらずダンスはキレがないんだろうし、すべて生歌なわけじゃないんだろうし。
でも楽曲は抜群にかっこいいんだろうし、研究員はいつものようにただ熱かったんだろうし。
その場にいられなかったのが、つくづく残念です。

なんとなく興味を持って、なんとなくはまって、なんならリンガーと研究員を兼任しようかと思ったこともありましたが、そうはなりませんでした。
だけど、BiSのとんがった楽曲ととんがった行動は、ずっと気になっていました。

最近はアイドルが国内のロックフェスに出演するのが珍しくないというか、フェス側が集客を見込んでわざわざアイドルを呼ぶような時代ですが、そうなったのはPerfumeの活躍があったからだけでなく、2011年頃からBiSのメンバーが自ら大小さまざまなフェスの運営に電話をかけて自らを売り込み、呼んでもらった現場でしっかりと爪痕を残してきたことも、要因のひとつに挙げていいのかもしれません。
ロックやパンクやノイズといった、ゼロ年代まではアイドルとは無縁だったジャンルのミュージシャンがアイドルと組むようになったのも、BiSの影響が少なからずあると思います。
BiSの活動を支えてきたのは「研究員」と呼ばれるファン。決して保守的や排他的にならず、メンバーとともにいろんな変化を飲み込みながら、いつでもステージを熱く盛り上げてきた研究員がいたから、ミュージシャンとのコラボも成り立ったと思います。
そんなBiS界隈を見て、「アイドルっておもしろいじゃん」と感じたJ-POPやロックのリスナー、あるいはミュージシャンがいて、いろんな人がアイドルに接近するようになり、アイドルブームは「楽曲の多様化」というこれまでにない方向への広がりを見せ始めました。

今まで四半世紀にわたってアイドルを眺めてきましたが、僕にとっては間違いなく今がいちばんおもしろいし、わくわくします。
この楽しい状況には、BiSの活動が少なからず寄与したと思います。
セールス的にそれほど芳しくなくても、過去、現在、未来のどのアイドルより深く、生々しい爪痕をアイドル界に残してきたアイドルが、3年あまりにわたる活動を終えました。
それほど推してきたアイドルじゃないのに、なんだろうこの喪失感は。
BiSそのものに対する気持ちというより、「アイドル界におけるBiSの役割」への無意識的な期待の大きさゆえの、それがなくなってしまう不安なのかもしれません。
BiSに代わる「わくわく」の種が、どこかで見つかればいいのですが。

コメント

ブログ更新がありませんが お元気ですか
いま 地元 三国ヶ丘fuzzで 優歌団の木村さんのライヴ を見てきたところです
久々のライヴ 楽しんで来ました
アンコールの 天王寺 よかったなあ

お気遣いをいただき、ありがとうございます。最近いろいろと立て込んでまして、プライベートで文章を書くのが億劫になっています。
木村さんは最近たまに全国放送のテレビに出ているのを見かけます。「天王寺」いいですよね。

ご無沙汰しています。

私はアイドル事情に精通している訳ではありませんが、昔は黒髪で清楚な感じでとてもかわいらしい振る舞いをするというのがアイドルと言われていたのではないかと思っています。

ですが今この時代のアイドルの人達は実に多種多様な感じになってきていますよね。

音楽と同じ様にアイドル業界というのも正に自由というのか80年代に多々見られてきたと思われる「縛り」というのを感じません(これはすごく良い事だと思っています)。

俗にアイドルらしくないと言われる様な人達もアイドルとして活躍している訳ですよね。

このBISというアイドルグループもそうですし、アイドリングもアイドルとして活躍している訳ですし、これからもアイドルとして頑張っている人達にはは前述した「縛り」の無い自由な感じで頑張っていってほしいと思っています。

返信が遅くなり申し訳ありません。
自分もモーニング娘くらいまでの時期は、アイドルというジャンルをかなり狭い世界の中で見ていて、正直SPEEDなどは「あれは別物」みたいな見方をしていたのですが、この5年くらいでずいぶんと見方が変わりました。
「アイドル」と自称する人、あるいは自称しなくてもそう呼ばれている人を全員「アイドル」として眺めてみて、それでおもしろかったら何でもあり、と思っています。

30代以上のファンは過去にいろんなアイドルを見てきたから、今までの焼き直しより新しいものを求める姿勢があって、かつ作り手も同じ世代なので、今までのアイドルとは違ったおもしろいものが生まれているように思います。

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