@JAM2014・アイドルDayレポート

2014年6月 6日(金) 02:52 | アイドル

@JAM2014
ロックやEDMが幅を効かせる非AKBのアイドルシーンを象徴するような一日となった、@JAM2014のアイドルDay。BiS以外のアイドルのライブでもモッシュってあるんですね。へたに前の方で見ていたので、けっこうたいへんでした。
少し時間が経ってしまいましたが、アイドリング!!!が好きなぬるいアイドルファンが見たアイドルの祭典についてレポートします。

5月31日、13時開場。Zepp DiverCityの前にはいろんなアイドルのTシャツを着たファンが集まっていました。特に目立ったのがアップアップガールズ(仮)とでんぱ組.inc。今回のライブには出演しないBABYMETALやBiSの服を着ている人もいました。いちおう元BiSの寺嶋由芙さんは出演しますが。

出演したアイドルは、ナビゲーターの寺嶋由芙さんを除くと全部で13組。今のアイドル界を代表する超豪華なラインアップです。もっとも、これを「超豪華」なんて言えるのは僕がアイドルファンだからであって、出演者の一覧をアイドルに興味がない人が見たら「誰ひとり知らない」「AKBもももクロもいないのに、どこが豪華なの?」という反応になるのは間違いありません。僕も翌日に行われた「アニソンDay」のメンバーを見てもほとんど知らないわけで、世間の認識はおそらくそれくらいです。
13組のうち、僕が生で見たことがあるのは半分強の7組。6組は初めてです。その中には、8月に開催される「東京アイドルフェスティバル」に出ないであろうアイドルもいます。1組あたりの時間が20~30分程度とはいえ、これだけのアイドルが一度に見られる機会は貴重です。

開演に先立つオープニングアクトはANNA☆S。16歳そこそこの3人組です。ぱっと見の印象では正直そんなに期待しなかったのですが、ステージが始まると歌もダンスもなかなかのハイクオリティ。これは早くメジャーデビューすべき。世間ではまだまだ僕の知らないアイドルが牙を研いでいるんですね。

14時開演。ナビゲーターとして舞台に登場したのは寺嶋由芙さんと、Dorothy Little Happyの高橋麻里さんの期間限定ユニット「ユフ♬マリ」。ゆるいアイドルがふたりそろうと、おのずとトークもふわふわします。
今回の出演者が、出演順に舞台に上がります。みんな満面の笑みで客席にアピールする中で、BELLRING少女ハートはきゃぴきゃぴした面を見せず、PASSPO☆も妙に貫録がありました。安斉さんなんておでこがてかってました。後で知ったのですが、午前中に成田空港でライブをしたそうで。ものすごい強行軍です。
各グループがライブへの意気込みを語る中で、ベイビーレイズの最年少、りおトンこと渡邊璃生ちゃんが、前に立っていたなおすけこと高見奈央さんに抱きついたりと、やたら自由にふるまっていたのが目立っていました。そんなベイビーレイズが、4時間後にはあんなに激しいライブを見せるんだから、アイドルはおもしろい。

最初に登場したのはアップアップガールズ(仮)。アイドル界随一の激しい曲とダンスは、会場を温めるのに最適です。
「アッパーカット!」「チョッパー☆チョッパー」といった定番曲もよかったけど、今回のライブで初めて歌った「全力!Pump UP!!」がすごくよかった。アプガというとBPMが高速の「とにかく勢いで踊らせる」といった趣の楽曲が多かったのですが、新曲はBPMを少し落とした重厚なクラブサウンドというか、溜めを効かせながら乗れる楽曲になっています。おおげさにいうと、これまでの楽曲が古いと感じさせるくらいの衝撃。こういう曲がセットリストに入るようになると、ライブの質もさらに高まります。
この翌日には、念願だった中野サンプラザでのワンマンライブを成功させたアプガ。新曲を目の当たりにして、「中野サンプラザの次の舞台」が鮮明に見えた気がしました。

次のひめキュンフルーツ缶は、生で見るのは初めて。楽曲は先月大阪へ行ったときにアルバムを借りてなんとなく聴いていたし、映像でもなんとなく見たことがあるので、グループに対するイメージはできていましたが、生で見ると思っていた以上にものすごいパワーを感じました。
アプガに負けないくらい激しいロックな曲を、最初から最後までほぼぶっ通しで踊り続ける圧倒的なパフォーマンス。
グループの名前だけ見ると「愛媛のかわいらしいご当地アイドル」だけど、楽曲だけでなくビジュアルイメージやグッズも含めたイメージ戦略が徹底しています。アイドルとは思えない超高速な楽曲、ハードロック仕立てのステージは想像以上に激しく、楽しいものでした。

体育会系な2組のあとに登場したのは分類不能な異端児、BELLRING少女ハート。実は、個人的にベルハーの楽曲にめちゃめちゃはまっていまして、5月中は借りたアルバムを毎日のように聴きまくっていました。勢い余って最新のシングル盤も買ってしまいました。
ベルハー自体は2013年の東京アイドルフェスティバルで見たことがあって、ずっと気になっていたのですが、あらためて楽曲を聴いてみたら完全に僕の好みにはまりました。流行のEDM系でもなければAKBのような王道のポップスからも遠い、サイケデリックと形容される独自のサウンド。
ビザの問題で台湾に帰っていたTIRAさんが復帰したので、フルメンバー7人がそろうのは今回が初めてです。TIFのときにも着ていた、黒っぽいセーラー服風の服装に黒いひらひらをつけた、全身黒づくめの衣裳。インターネットの生放送で番組MCの野呂佳代さんに「クソガラス」と呼ばれるほど自由奔放で、つかみどころのないキャラクターもベルハーの魅力。歌唱力のなさも絶妙なラインを保ち続けていて、ベルハーにしか出せない世界観をかもし出しています。個人的には、CD音源で聴きすぎた「サーカス&人生相談」を、本人たちの生歌で見るのはなんだか変な感覚でした。
実は翌週の日曜に開催されるワンマンライブのチケットも持っています。何が起きるのか、今から楽しみです。

ベルハーのパフォーマンスで会場がふわっとした雰囲気になったところで、先ほど出演したひめキュンフルーツ缶の姉妹ユニット、nanoCUNEが登場。メンバー4人は中学生くらいで、みんなちっちゃくてかわいいのに、楽曲はひめキュンと同じく激しすぎるロック。こちらも楽曲の間にMCをはさまずにノンストップで踊り続けて、会場を再び温めてくれました。

次は乙女新党。ビジュアルも楽曲も実にフレッシュで正統派なアイドルです。メンバーふたりの卒業が決まっていて、オリジナルメンバー4人で活動できる期間はあとわずか。TIF2013で見てすごく気に入った自己紹介ソング「乙女新党のうた」を見るのもこれが最後かと思うと、アイドルという職業のはかなさを感じずにいられません。

エイベックスのiDOL Streetからは、今年メジャーデビューを果たしたGEMが参加。同じアイストのCheeky Paradeは生で見たことがあるのですが、GEMは今回が初めてでした。
若いメンバーが多いチキパと比べて、GEMはどこか落ち着いた感じというか、色気があるというか、先輩のチキパともSUPER☆GiRLSとも違った雰囲気を出していました。楽曲もスパガのぶりぶりなアイドル感とも、チキパの攻めた感じとも違った重厚感みたいなものがあって、それぞれのグループの色が出ていました。

前半の最後は福岡から来たLinQ。生で見るのは去年のTIF以来です。アイドリング!!!の番組にゲストで来たときにMVを流した「GARNET」や、メジャーデビュー曲「チャイムが終われば」などのバラエティに富んだ楽曲は、今回の@JAMで大勢を占めた体育会系なサウンドと比べると浮いた感じになってしまいますが、やはりアイドルとしての総合力は高いと思いました。

少しの休憩時間をはさんで後半スタート。@JAMのナビゲーターを務める期間限定ユニットのユフ♬マリが、「和」をイメージした衣装でオリジナル曲を歌いました。リハーサルの時間が限られていたのか、少し音が合っていない感じがしましたが、これから徐々に完成に近づいていくと思います。
ゆっふぃーとドロシーは、2013年初頭に「BiSとDorothy Little Happy」でCDを出すなど交流はありました。ゆっふぃーはネットの生放送か何かで、ドロシーでは早坂香美さん推しだと言っていましたが、どうやら香美ちゃんを含むドロシーのみんなもゆっふぃーが好きで、今回の曲の振り付けも香美さんが買って出たとか。ゆっふぃーの片思いだと思っていたので、この展開は意外でした。なんにせよ、異業種のアイドルがキャッキャしてるのを見るのはいいものです。

ここからは大御所が続きます。まずは紅白歌合戦にも出場したベイビーレイズ。こちらも「乗り込み乗っ取りアイドル」を自称する武闘派です。攻撃的なのはファンも同じで、圧縮ありモッシュありのかなり激しい状況でした。このとき僕はかなり前の方で見ていたのですが、「アイドルを近くで見る」というのと「喧噪に巻き込まれない」というのは両立しないことがよくわかりました。それにしてもベイビーレイズがこんなに激しいとは。去年のTIFでも見たのですが、ここまでじゃなかった。完全に油断していました。
楽曲も怒髪天が提供した「ぶっちゃけRock'n はっちゃけRoll」やデビュー曲の「ベイビーレイズ」など、思いっきりハードロックなセットリスト。それなのに、りおトンの周りだけはゆるやかな時間が流れていました。アイドルって楽しい。

そして、前からずっと見たかった東京パフォーマンスドール。
僕が今アイドルにはまっているのは先代TPDの存在が大きくて、いまだにTPDの楽曲をアイドルを見るときのベンチマークにしてしまいます。「あの曲はTPDのこの曲に似てる」といった具合に。
新生TPDが先代TPDの楽曲を歌っているのは知っていましたが、僕が驚いたのはTPD DASH!!の「東京ハッカーズ・ナイトグルーヴ」をもカバーしていたこと。
TPD DASH!!とは、AKBでいうところのメディア選抜じゃないメンバーのこと。新生TPDの研修生も「TPD DASH!!」という名前がついています。
先代TPDでは「フロントメンバー」「ライブメンバー」という呼び方もされていて、ライブメンバーだけが参加しているアルバムも2枚出ていたりします。その中に入っている曲のひとつが「東京ハッカーズ・ナイトグルーヴ」で、作曲とアレンジを担当したのが、かつて電気グルーヴにも参加したことがあるCMJKというミュージシャン。個人的にCMJKさんのユニット「Cutemen」も好きだったこともあり、この曲もTPDの中ではかなり好きな曲でした。
篠原涼子さんも穴井夕子さんも参加していないアルバムの中の1曲を、あえて選んでカバーする新生TPD。@JAMでもこの曲が聴けたらいいなぁと思っていたら、願いが通じました。
「アイドルなのにノンストップで歌って踊る」というスタイルの「ダンスサミット」は先代TPDが元祖です。今回の@JAMではひめキュンも同様のスタイルを取りましたが、もちろん新生TPDも負けてはいません。
まずは「ダイヤモンドは傷つかない」「十代に罪はない」と小室曲が2曲。先代と異なるのは曲のアレンジで、ほぼベース音と四つ打ちのシンプルなリズムのみの構成。小室哲哉さんの色がかなり薄まっています。
その次に来たのが「東京ハッカーズ・ナイトグルーヴ」でした。メンバーがターミネーター風のサングラスをつけて、僕の大好きな歌を歌う。この光景に立ち会えただけでも、@JAMに来て本当によかったと思いました。こちらもアレンジがシンプルになっていて、CMJKさんの色がかなり薄まっていました。
そして、TPDにとってメジャーデビュー曲となるオリジナル曲「BRAND NEW STORY」。第一印象は「Cheeky Paradeっぽい」でした。
最後は、先代TPDを知る者なら誰もが懐かしさを感じる「Weekend Paradise」。サビのところでファンとともに拳を突き上げて歌うのが斬新でした。そういう曲じゃなかったのに。
メンバーをじっくり見たのは初めてでしたが、僕と同じ愛知県出身の上西星来さんがかわいいと思いました。

続いては、日本武道館でワンマンライブを敢行したでんぱ組.inc。こちらも生で見るのは初めてです。
ファンはやっぱり熱いし、楽曲も楽しい。特に「サクラあっぱれーしょん」は気分が盛り上がりました。

次はメジャーデビューシングルがオリコン1位でおなじみのPASSPO☆。この日は午前に成田空港でライブ、午後はいったん@JAMのオープニングに顔を出したあと別の場所でライブ、そこからまたZepp DiverCityに戻ってきてライブという超ハードなスケジュールでした。それでも疲れた様子を見せることなく、「STEP&GO」「キャンディー・ルーム」「WING」と好きな曲を立て続けに歌ってくれました。「STEP&GO」ではいつものように、サビのところで観客が左から右、右から左へ移動。このパフォーマンスはTIFで経験ずみだったのでとまどうこともなかったし、激しい動きにはアプガとひめキュンとベビレとでんぱですっかり慣れていました。
最後に歌った「I」という曲では、増井さんが最初から泣いていました。それを見た槙田さんも途中から泣くのをこらえているようでした。この曲自体がメンバー自身のことを歌っているというのもあるけど、PASSPO☆のことをかわいがっていたUNITEDの横山明裕さんが亡くなって間もないから、いろんな思いがこみ上げてきたのでしょうか。増井さんは特に心に刺さるブログを書いていたので、悲しみはより強かったのかもしれません。

トリを務めたのはDorothy Little Happy。あくの強いアイドルが集結する中で最後を飾るのにふさわしいのは、いちばんアイドルらしいドロシーということでしょうか。
5月頭に見に行った「TIF九十二前夜祭」のときも思いましたが、日本中のすべてのアイドルの中でいちばんかわいいと思っているのがドロシーの富永美杜さんです。もちろんただかわいいだけではなく、歌もダンスもしっかりしてる。パーフェクトです。
最後の曲は、アイドルファンならみんな大好きな名曲「デモサヨナラ」。こういう誰もが盛り上がれる曲を持ってるのは強いですね。

7時間にもおよぶアイドルの祭典。最後は出演者がステージに集結してのエンディング。やっぱりBELLRING少女ハートはきゃぴきゃぴしてなかったし、PASSPO☆は変な貫禄がありました。
ライブ後は何組かのアイドルが握手会などをしていました。出口の横の狭いスペースでTPDが握手会をしていたのですが、警備するスタッフの体制はこれまでのアイドリング!!!の握手会と同じくらいな感じでした。何千円も払ってアイドルのライブを見に来る観客だから大丈夫と判断したのでしょうが、TPDに限らずほかのアイドルもよくゴーサインを出したものです。ちょっと驚きました。

とにかく今回はどのアイドルのステージも楽しくて、はずれがひとつもない奇跡的なライブでした。アイドルって本当にいいものですね。

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