AKBの組閣についての部外者の感想

2014年2月25日(火) 23:54 | アイドル

AKBグループの組閣のニュースを見ました。
事前の告知では大規模な変化が示唆されていて、実際に大規模な変化が起きたわけですが、「これまでの活動の延長上にある変化」であったことも事実です。個人的には、AKB48ならA・K・B・4という従来のチーム分けそのものを破壊して、まるっきり新しいスタイルでの劇場公演をスタートさせるくらいの変革があるのかもと思っていましたが、そこは手をつけませんでした。
ただグループ間の移籍が多かったですね。特にSKEのファンの心中は複雑だと思います。メンバーもどこまで事前に知っていたのでしょうか。ただでさえアイドルは精神をすり減らす仕事なのに、純粋なアイドル活動以外のところでこれ以上精神的な負担をかけてほしくないと思います。

チーム分けの結果に涙を流したメンバーも多かったようですし、ファンもいろいろ思うところはあるでしょう。
それについては置いておくとしても。
問題は「新しいチームで何をやるか」、これに尽きると思います。
運営はファンに対して、お気に入りのチームがばらばらになったり、推しメンがいなくなる悲しさを上回るくらいの楽しみ、未来への希望を提示しなければいけません。

まずは、新しいチームでの新しい公演。1回の組閣で最低ひとつはオリジナル公演をやらなければ、何のための組閣、何のための新チームだって話です。
当然、楽曲はひとりの人間が担当するのではなく、いろいろな作詞家、作曲家、アレンジャーに依頼すべき。理想を言えば、チームごとに別々の楽曲のディレクターと演出家を据えること。そうすればおのずとチームごとの色が出るし、チーム間の競争意識も芽生えると思います。
そこまでチームの公演に本気を出すのなら、ライブを劇場だけでやるのはもったいない。通常の劇場公演だけでなく、外の1000~2000人規模の箱で積極的に公演をすべきでしょう。夏休みにはチームごとに全国ツアーをやる。もちろん、それぞれのライブできちんと利益が出なければ意味がないので、派手なことはせず、チケットとグッズだけで黒字になるようなライブにする。

これまでどおりの公演だけでなく、たとえば思い切って演劇やコントに挑戦してみるのもいいかもしれません。あるいは、アイドリング!!!が渋谷のマウントレーニアホールでやっているように、カバー曲だけのライブをやるとか。チームで新しいことに挑戦すれば結束も固まるでしょうし、ファンにとっては今まで見られなかったメンバーの一面を見ることができます。

ライブに本腰を入れようとすれば、握手会の回数を減らす必要も出てきます。シングルごとに握手券をつけていたのを、たとえば年1回程度リリースするアルバムのみにして、シングルは普通にCDだけにする。そうすれば週末のスケジュールが空いて、メンバーはライブやリハーサル、あるいは個人仕事に専念できます。
作詞家でもある総合プロデューサーとしては、どんな方法であれCDが売れれば印税が入るので、シングルCDに握手券をつけるのをやめることは断固として拒否しそうですが、もうそういう体制で8年以上やってきてるので、そろそろ利権を手放してもらってもいいでしょう。シングル曲についても、ももいろクローバーZや東京女子流やでんぱ組.incなどがやっているように、J-POP方面のいろいろなミュージシャンが参加した方がおもしろい曲が生まれるでしょうし。
チーム別の公演についても完全に別の人に任せて、プロデューサーは全体的な方向性についてのみ指示する体制にしないと、もはや何も前に進まないと思います。

組閣の時期はあらかじめ決めておいた方がいいと思います。チームの活動期間が決まっていた方がメンバーも集中できるし、ファンも応援しやすいでしょうし。たとえば組閣を毎年2月の恒例行事にして、そこにドラフトやオーディションのような企画を絡めるのもいいと思います。なんならCDに投票権をつけて、ファンも新メンバーの選抜に参加するというのもありかもしれません。ずいぶん前になんとかドリングで見たような企画ですが。

組閣という派手なイベントをやって、メンバーとファンに大きなショックを与えておきながら「外側だけ変えて中身はたいして変わらない」ということになれば、ファンは離れてしまうし、メンバーのモチベーションも保たれないかもしれません。
変化することを恐れない姿勢はいいと思います。だけど、その変化の中身が「攻め」ではなく「守り」に見えてしまうときがあります。
アイドル界の最大手だからこそ、やれることはたくさんあるはずです。HKTの指原さんはシングル曲の振り付けを、PASSPO☆やアップアップガールズ(仮)などの振り付けを担当している竹中夏海さんに依頼したことがありました。そうやってどんどん殻を破っていかないと。演者もファンも関係者も、みんなが幸せになれる方向に。
ライブでも楽曲でも「さすがAKB」と思わせるものを見せ続けないと、アイドル業界全体が盛り下がってしまう恐れがあるので、ほかのアイドルを応援する者として、AKBの運営の皆さんには攻めの姿勢をぜひ忘れないでいただきたいと思います。

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