訴えられても知らないよ

2013年10月15日(火) 00:33 | 日記

金相場高騰中
うちの近所にある、ブランド品や貴金属の買い取りをしている店。普段は何の興味もなくてずっとスルーし続けていたので、この看板がいつから出ていたのかは知りません。
なんでも、金相場が高騰中で過去最高額更新で、今が売りどきなんだそうです。それっぽい折れ線グラフを載せて、金価格が上がっていることをアピールしています。

それでは、実際の金相場がどうなっているのか、直近5年間の値動きを見てみましょう。サクソバンクのSAXOTRADERのチャートです。
金相場
(クリックすると別ウインドウで開きます)

黒っぽい線が米ドルでの金価格、オレンジ色の線が日本円です。
ひと目見ただけで、「金相場高騰中」が嘘っぱちだってことがわかります。
店の看板にあるグラフと同じような相場だったのは今年の4月まで。4月に金は大暴落して、1トロイオンス=15万5000円を超えていたのが、6月には12万円を割り込みました。その後も冴えない値動きが続いています。
こんな状況で、よくも「今が売りドキです!」なんてしらじらしく言えたもんです。
もうひとつ突っ込むと、4月の高値は日本円ベースでの史上最高値ではありません。金価格が最も高かったのは1980年です。ただ、看板では「過去最高額」という変な言い回しを使っていたので、「これはうちの店がオープンしてからの最高額という意味」とか言ってごまかすのかもしれません。
ちなみに、米ドルベースだと2011年8月に1トロイオンス=1900ドルを超えて、こちらは確かに史上最高値だったのですが、直近の価格はグラフに書いてあるとおり1285ドルと、こちらもずいぶん下がってしまいました。
それでも2010年前半までの水準を上回っているわけですから、ここからさらに下がっても不思議はありません。

金相場に詳しくない人が、この看板を見てあわてて金貨を売ったりしたらどうするのでしょうか。「金融商品の売買は自己責任です」と言い逃れするには、あまりにも悪質な気がするのですがいかがでしょうか。今からでもいいから、こんな嘘八百の看板は撤去してもらいたいものです。

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