にわかアイドルファンが2013年のアイドル界に期待すること

2013年1月 9日(水) 01:55 | アイドル

年が明けて1週間以上経ちました。休み中は、実はまだ見終わってなかったTOKYO IDOL FESTIVAL 2012の36時間生放送のビデオを見たり、その映像を編集してH.264形式の動画ファイルで保存したりということをやってました。ぱすぽ☆改めPASSPO☆のメインステージでのセットリストが攻めてるなぁとか、AeLL.は篠崎さんの歌唱力が抜群なだけでなく、なにげに楽曲もいいし西さんのトーク力もすごいんだなぁとか、最後の野外ステージでのまいぷる(アイドリング!!!の遠藤舞さん)の歌声はやっぱりアイドル界最強だなぁとか、いろんな発見がありました。
今年もアイドリング!!!を中心に、いろんなアイドルを遠くから眺めて楽しもうと思っています。アイドル業界全体についてはあまり詳しいわけでもないのですが、そんな「アイドルについてよくわかっていない視点」から、と言い訳じみたことを言ったうえで今年のアイドル界に期待することをメモしたいと思います。

AKB48はメンバーよりスタッフを増員すべきでは?

あいかわらずアイドル界の頂点に君臨するAKB48ですが、昨年はファンが望まない形でのメンバーの脱退が相次ぎました。同じようなことをして脱退させられた人と脱退させられなかった人がいました。グループが急激に大きくなりすぎたことで生じた歪みが、いろいろと表面化しているように見えます。
外から見ていると、本来ならば運営がやるべきこと、負うべき責任の一部を、演者に負わせているような気がするんですよね。AKBは秋元氏を頂点とする完全なトップダウンの組織ですから、秋元氏の意を汲んだ運営スタッフが細かいところまできちんと指示をして、演者は演じることだけに集中した方がうまくいくと思うのですが、そこまできちんとカバーできるだけのスタッフがいないんでしょうね。秋元氏はAKBにばかり構っていられる立場でもないのに、楽曲の作詞まで兼ねていたりするため、超多忙なトップの意志を現場に伝える中間管理職的なスタッフの役割が重要になるわけですが、そうした役割をこなせる人間がメンバーの人数のわりに少なくて、代わりに演者である高橋みなみさんに「総監督」というポジションを押し付けている、というふうに見えます。
よく言えば「大人数のグループアイドルの新しい管理手法」なのかもしれないですけど、運営方針や人事について何の権限も持っていない演者にメンバーの管理の一端を任せるのって、グループ内に亀裂を生じさせる原因になると思うんですよね。少人数かつ小規模事務所のアイドルなら、プロレス団体の社長がレスラーを兼ねるように演者自身が運営に加わるのはありだと思いますが、AKBのような大所帯で所属事務所もばらばらのグループだと、いろいろと難しいんじゃないでしょうか。今は高橋さん個人の能力でどうにか維持されているだけで、もし彼女に何かあったら、グループの求心力は今以上に弱まり、スキャンダルや脱退がさらに増えてしまうかもしれません。やはりグループの管理は、演者ではない大人のスタッフがきっちりとやるべきだと思います。
そのあたり、人数の規模は違いますがPASSPO☆やアイドリング!!!はそこそこうまくやれているように見えます。

それと、AKBおよび系列グループの活動の根幹は劇場公演だから、新しいセットリストをどんどん投入した方がいいんじゃないかと思います。ジャニーズ事務所がSMAPの楽曲のプロデュースをレコード会社に任せて、作家として山崎まさよしさんやスガシカオさん、槇原敬之さんなどを迎えたことで新たなファンを獲得し、SMAPがジャニーズ史上最高の人気を確立したように、AKBも秋元氏がこだわりを捨てて、作詞、作曲、アレンジ、演出で若い才能をどんどん登用し、失敗を恐れず新しいことにチャレンジしていくべきだと思います。このあたりはももいろクローバーZやでんぱ組.incが先駆的ですよね。AKBでもユニットやメンバーのソロ楽曲では、岩佐美咲さんや松井咲子さん、DiVAなどの作品はわりと野心的ですが、その姿勢をAKBのホームである劇場公演でも展開していくべきじゃないか、という提案です。
もちろん、ファンの中にはそうした「冒険」に否定的な人も多いと思います。でも、系列グループを含めてメンバーは増えていく一方なのに、オリジナル公演がほとんど作られないのはどうなのかなぁ、と外から見ていて思います。消滅したチーム4もお下がりの公演ではなく「新しい作家による今までにないオリジナル公演」が実現できていれば、違った展開が見られたんじゃないかと思います。

劇場支配人の戸賀崎さんが「劇場公演に力を入れていきたい」と語っているように、公演の価値を高めることは、グループ全体を底上げするためにきわめて重要だと思います。商業的にも、たとえば休日はAKB劇場以外の箱も使って1日で3チーム同時に公演を開催すれば、その日の売り上げは単純にいつもの3倍になるわけですし、外で公演するときは500人以上のキャパの箱にして、チケット代も劇場より高くすれば利益も出るでしょうし。今くらいの人気があるのなら、それくらいあざとくやった方がいいと思います。公演曲については、たとえば小室哲哉さんにまるまる1公演分プロデュースしてもらうのもいいんじゃないでしょうかね。20年前に作った東京パフォーマンスドールの6thアルバムみたいな感じで。個人的にはあのアルバム、あんまり好きじゃないけど。

まとめると、運営スタッフと作家の体制を大幅に増強しないと、8年めの今年は現状維持すら難しいのではないか、ということです。
もうひとつ言うと、指原さんや大島優子さんや河西さんのネガティブな話題にあえて火をつけるような、炎上マーケティング的なことはもうやめた方がいいと思います。話題作りだけのためにメンバーの神経を無駄にすり減らすのは、見ていてつらいです。

ただの対バンから、対立構造をあおる展開へ

そんなわけで最大勢力のAKB48が「大企業病」に陥っているのではないかという懸念を勝手に抱いているわけですが、前々から言われていた「アイドル戦国時代」がいよいよ本格化するのが2013年だと思っています。
目標の東京ドーム公演を成功させたAKB、今やAKBに迫る集客力のももクロ、実力派として君臨する老舗のハロプロがいて、最近ではアイドル界の一大勢力エイベックスが攻勢をかけています。昨年末には東京女子流が武道館でのライブを敢行し、今年夏にはSUPER☆GiRLSも武道館でライブをやります。Cheeky Paradeがメジャーデビューを果たし、GEMというグループも新たに結成されるそうです。
AKB48のあとにSKE48、NMB48などが続いたように、スパガとチキパの母体であるiDOL Streetは大阪や名古屋などでも活動しています。ももクロと私立恵比寿中学でおなじみのスターダストも、名古屋にチームしゃちほこというグループを作りました。
各地のローカルアイドルも注目が高まっていて、地上波のテレビでもいろんなアイドルを目にする機会が増えました。新潟のNegiccoや福岡のLinQ、名古屋のしず風&絆は、タワーレコードの嶺脇社長のもとでCDを出して、いろんなイベントに参加しています。
こうして業界全体を眺めてみると、アイドル界はかつてないほどに盛り上がっているように見えます。

だからといって、アイドルに関わる人たちがみんな黒字でウッハウハなんてことは決してなくて、本当にもうかっている人なんてひと握りだと思います。ぱすぽもスパガもライブの動員数は順調に増えていますが、かなり派手な広報活動をしているので、収支全体で見るとけっこうきついんじゃないかと想像します。アイドリング!!!も去年あたりから商売っ気をむき出しにして、あの手この手でファンにお金を出させようとする姿を見ると、多くの人がアイドリングに対して抱いているであろう「フジテレビのお抱えアイドル」という印象とはほど遠い現実がありそうです。
また、昨年はYGA、Tomato n'Pineと、TOKYO IDOL FESTIVALのメインステージに立った2組のアイドルが解散を表明しました。どのアイドルも、いつかはその活動を終える日が来るわけです。今年もたくさんのアイドルが生まれる一方で、お別れの機会も増えそうです。

ここ5年ほどアイドル業界はAKB頼みみたいなところがありましたが、さすがにその勢いが今年も同じように続くとは考えにくいので、AKB系以外のアイドルから「業界全体を盛り上げていこう」という機運が、これまで以上に盛り上がるんじゃないかと期待しています。
具体的には、対バン形式のライブやアイドル同士のコラボ企画、あるいは他ジャンルとの交流が増えるんじゃないかということ。コラボ企画ではさっそく「BiSとDorothy Little Happy」というものすごい組み合わせのコラボが実現しました。これドロシーのファンにとっては複雑な心境かもしれませんが、たとえばこれが「Dorothy Little HappyとCheeky Parade」だったらそれほどインパクトがないわけで、あまりに異色すぎるタッグだからおもしろいわけです。
他ジャンルとの交流では、過去にはアイドリング!!!がEvery Little Thingの伊藤一朗さんのアルバムに参加したり、ぱすぽがアーバンギャルドのアルバムに参加した例などがありますが、今後は楽曲だけでなく、ライブでのアイドルとミュージシャンとの共演も増えるかもしれません。最近ではBase Ball Bearと東京女子流の対バンというのもあったようですが、ファンの反応は微妙だったらしいです。J-POP(というかロキノン系)とアイドルソングの両方を、同じ音楽として分け隔てなく楽しむ僕みたいな人は多くないのが現実なんでしょうかね。ももクロと松崎しげるさんのコラボなんかはわりとファンにも受け入れられているみたいですが。今年は、アイドルとミュージシャンの垣根をぶっ壊すくらいのインパクトを見せてほしいものです。

そして対バンライブ。さっそくアップアップガールズ(仮)が「対バン行脚」と題して、Negiccoやひめキュンフルーツ缶などの地元に乗り込んで対バンをやるそうです。アプガは去年のTIFで初めてステージを見たときに強く印象に残っていて、個人的に気になっているグループです。タワレコの嶺脇社長が対バン大好きな方なので、ハロプロ仕込みのパフォーマンスが武器のアプガを軸に、今後もいろいろと仕掛けてくることを期待しています。
対バンの現場でも、アイドル自身の戦略がこれまでとは変わってくるんじゃないかと想像します。対バンイベントが増えると、複数のアイドルが集まってライブをやるだけではインパクトがなくなってくるので、プロレスのマイクパフォーマンスのように「対立」をあおるような方向に行くような気がしています。冒頭に挙げた「アイドル戦国時代の本格化」とはこのことです。そのはしりとして、去年デビューしたベイビーレイズは「乗り込み乗っ取りアイドル」を名乗り、デビュー当時からいろんなアイドルにプロレスを仕掛けてきました。
今年はAKB系以外のいろいろなアイドルたちが、業界全体を盛り上げるために各地でプロレスを展開するんじゃないかと思っています。できれば僕の応援するアイドリング!!!も、積極的にその輪の中に入っていってほしいと思います。

コメントを投稿

※サーバーの状況によって、投稿完了まで時間がかかることがあります。
※投稿内容がすぐに反映されないことがありますが、ページを再読み込みするとコメントが表示されます。
※入力したURLは公開されますが、メールアドレスは公開されません(管理者に対してのみ通知されます)。