あらためて、アイドリングに指原さんが出た回についての感想

2012年5月22日(火) 01:54 | アイドル

先週の地上波アイドリングで、AKB48の指原莉乃さんの出演回が放送されたのですが、地上波だと27分が10分程度に編集されていたので、本放送でのぐだぐだ感が消えて、それなりにテンポのいいトーク番組になっていました。
そもそも編集のないバラエティ番組の方が異端であって、「アメトーーク」にしても「しゃべくり007」にしても、間延びしたところや盛り上がらなかったところはカットされた状態でオンエアしているわけです。
それでも、指原さんの声が小さいことは編集でもどうにもなりません。これはアイドリングに限らず「さしこのくせに」でもそうだったので、指原さんのくせなのでしょう。それに、AKBの番組では指原さん以外にも声が出ていないメンバーがいる、というか声を張っているメンバーの方が少ないように思います。対照的に、バラエティ番組が主戦場であるアイドリングは「話すときは声を張るように」という指示が徹底されていると思われるので、その対比は指原さん個人というより、アイドリングとAKBという両グループの立ち位置を象徴しているようにも思えました。

まあそれにしても、指原さん出演回に対する評価のひどいこと。僕個人としてはそこそこ笑えるポイントはあったし、アイドリングは別に間違ったことをしていないと思っているのですが、世間の評価は必ずしもそうではないようです。
というわけで、僕の考えと一部の視聴者の評価とのギャップにもやもやしている今の気分を、文章にぶつけてみたいと思います。

まず、アイドリングが指原さんをやたら持ち上げたり、平身低頭だったことについて。でも、逆に「平身低頭じゃないシチュエーション」を想像してみると、そっちの方がよっぽど不自然だと思うんですよね。スタジオに現れた指原さんを「誰ですか」「帰ってください」みたいな扱いをしたら「アイドリング何様だ」ってことになっちゃいますし。
ゆび祭りの出演に関しても、アイドリングは「武道館で1万人のAKBファンの前で歌う」という機会を利用させてもらう立場だから、「出てやってもいいよ」なんていう上から目線の態度はよくありません。ももいろクローバーZのライブに指原さんが来たときは、ももクロが「ここで1曲歌ったら出てやってもいい」みたいな挑発的なことを言っていましたが、あれはライブ会場だから成り立つプロレスだし、ももクロのキャラに合わせたパフォーマンスです。アイドリングがももクロの真似をしても寒くなるだけです。あそこは「お願いします」と頭を下げて、指原さんのキャラをつぶすという対応でよかったと思います。
対決姿勢を煽るというのも不自然です。「CDの売り上げは負けてるけど、おもしろさではアイドリングの方が上なんだよ!」なんて亜美ちゃんあたりが言ったら、ものすごーく寒くなりますよ。指原さん、何もできなくなるから。AKBも指原さんひとりではなく、メンバーを引き連れてきたらいろいろできたんでしょうけど、それだと番組の趣旨がぼやけてしまいます。
一部のアンチAKBな人たちにとっては、ゆび祭りには「出てあげる」という態度、指原さんには対決姿勢とヘタレ扱いが「正解」なんでしょうけど、「特殊な訓練を受けた異端のアイドル軍団vsプロレスが苦手な指原さん」という構図だと、ガチで指原さんをいじめているように見えてしまいそうだし、ここで無駄に好戦的なイメージを作ると今度のTIFやその後の活動にも悪影響が出るから、ここは「指原さんヨイショ」が正解だったと僕は思います。

そのうえで、問題は「番組をどうおもしろくするか」ですが、おそらく指原さんの出演は急に決まったため、升野さんが出られず、気の利いた企画も用意できなかったと想像します。時間があれば、たとえば同じ大分県出身の後藤郁さんを立てて「どっちが故郷を愛しているのか?大分クイズング!!!」なんて企画ができるんでしょうけど、そんな余裕はどうやらなかったようです。
「スタッフはわざとおもしろくしなかった」という声もありますが、さすがに「わざと」は言いすぎではないかと思います。「冒険をしなかった」という意味ではそうかもしれませんが。
また、本来であれば升野さんに代わるMCはリーダーの遠藤さんが適任だと思うのですが、メンバーの中で指原さんとがっつり絡んだことがあるのは菊地さんくらいなので、進行は菊地さんじゃないとつらかったと思います。本来なら菊地さんはガヤの方が生きるタイプなので、MCが別にいればもう少しおもしろくなったんでしょうけど。
個人的には、「ファン様リクエスト」をやればよかったんじゃないかと思っています。せっかくアイドルがゲストに来ているんだから、アイドリングの中でいちばんアイドルっぽい企画をやるのがベターだったのでは。様リクならどう転んでもそこそこ盛り上がりますし、特別な仕込みもセットもいらないお手軽な企画なので、時間がない中でも準備できたんじゃないかなと思います。

いつものアイドリングの番組は、MCのバカリズム升野さんとゆかいなメンバーたちが作る空気があまりにも完成されすぎているゆえ、「雑菌」に弱い気がします。だからたまにゲストとして芸人さんが来たりすると、その空気が変な方向にゆがむことがあります。それでも芸人さんはどうにか笑いを取るわけですが、芸人ではないタレントが来た場合は軌道修正が難しかったりします。ましてや升野さん不在という中、「メンバーが指原さんに質問」というゆるい企画で、指原さんがアイドリングとがっつり絡みながら、通常回のように笑いを散りばめようとするのは厳しかったと思います。
それがアイドリングの限界といったら確かにそうですけど、あまりみんなを責めすぎるのはかわいそうだと思いました。最初に書きましたが、僕自身はそれほどつまらないとは思わなかったですし。「スター扱いに慣れない指原さんのテンパリっぷり」はほかでは見られないし、「アイドリングとAKBの間を流れる微妙な空気」もある意味見応えありました。そういうもろもろの状況も楽しめる人はきっと幸せだし、遠慮なく楽しんじゃえばいいと思うわけです。

いちばんつらいのは指原さん自身だと思います。味方がひとりもいないアイドリングの現場はめちゃめちゃ不安だったでしょう。何より「ももクロやスパガやアイドリングを自分のCDを売る手段に使った」というイメージを着せられるのはきついでしょうね。僕はとても彼女を責める気になんてなれません。
武道館イベントなんて大きなことをせずに、「CD購入者の中から抽選で指原さんのシークレットライブにご招待」という特典でよかったんじゃないですかね。箱はさすがにビルボードだと合わないから、普通に渋谷クアトロとかO-eastとかで。ゲストも外部から呼ぶのではなく、仲がいい北原里英さんとか、楽器ができる松井咲子さんなどの身内で固めて。抽選が外れたけどライブを見たいという人にはDMMのオンデマンドで有料配信。それなら指原さんもファンも運営も、みんなが幸せになれるのでは。
人気アイドルを呼んで武道館でライブをやるなら、プレイガイドで5500円くらいで一般販売すべきだと思います。あれだけのメンバーが集まるのに、CD購入者の抽選とはいえ345円なんて、どう考えてももったいないと思いますよゆび祭り。もっと利益出せるのに。

あと、指原さんには、ほかのメンバーのように無理をして心と体を壊さないようにしてほしいです。

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