オーバーナイト金利センセーション

2011年11月 8日(火) 21:02 | 日記

10月31日に建てたユーロ円のショート111.18円は、2日後に107.12円で決済しました。スワップポイントのマイナス分を差し引いても、4万円を超える利益を確定できました。
一時は106円台まで下がったのですが、現在も107円台のまま。決済のタイミングとしては悪くなかったと思います。

さて、今日もCFDの話です。
先日の日記で、9月後半に建てた銀CFDのロングを、10月の終わりに決済して、8万円を超える利益を得たことを書きました。ところが、この1か月あまりで僕が手にした実際の利益は、7万数千円でした。
というのも、ロングポジションを保有していたこの間、オーバーナイト金利というものが発生し、証拠金から金利分が毎日引かれていたからです。

オーバーナイト金利とは、株式や貴金属などの現物資産を対象とするCFDの取引で発生する、FXにおけるスワップポイントのようなものです。
スワップポイントと異なるオーバーナイト金利の特徴は、ロングの場合は金利を支払い、ショートの場合は金利を受け取るという点です。FXでは、買う通貨と売る通貨の金利差に基づいてスワップポイントが発生します。クロス円の取引においては、ほとんどの通貨が円より金利が高いため、ロングの場合はスワップポイントを受け取ることになります。
一方、CFDにおいては、ロングのときは「商品を買って通貨を売る」というポジションになるので、金利を受け取るのではなく、その通貨の金利分を支払うことになるのです。
問題は、オーバーナイト金利がどの程度の水準なのかです。僕が取引しているSBI証券では、ロングの場合のオーバーナイト金利(SBI証券では「金利調整額」と呼んでいます)の水準は、年率でLIBORプラス3%。LIBORとは「ロンドン銀行間取引金利」のことで、米ドルの翌日物金利は直近で0.14%台ですから、CFDのロングポジションにかかるオーバーナイト金利は年率3.14%となります。
年3.14%というとたいしたことがないように見えますが、この金利は証拠金にかかるのではなく、レバレッジをかけて動かしている資金の方にかかりますから、たとえばレバレッジ10倍で運用する場合、証拠金に対して年31.4%もの金利の支払いが生じてしまいます。年30%なんてどこの高利貸しだよって言いたくなりますが、これがCFDの仕組みなのです。
それにしても金利で3%のスプレッドを抜くなんて、FXでは一部のマイナー通貨を除けば今どき考えられないことですが(人民元なんかだとスワップ金利をがっぽり抜かれることがあります)。世界中でCFDをやる人が増えれば、金利のスプレッドも狭くなるのでしょうか。

僕のポジションは銀CFDのロングを1枚、日本円にして250万円程度を動かしていたので、仮に同じロングポジションを1年間持ち続けたとしたら、約7万8000円を支払う計算です。つまり7万8000円分のサヤを取らないと元が取れないわけで、銀価格が1ドル上がってようやくプラマイゼロ、2ドルくらい上がらないとまともな利益にならないという計算です。CFDロングの長期保有は、よほど大きな上昇が見込める対象でもない限り、はっきりいって割に合いません。
(ただし、CFDの投資対象が先物やオプションの場合は、こうした金利のやりとりは発生しません)
オーバーナイト金利は、毎日午前6時ごろに支払います。年7万8000円ということは、1日に支払う金利は平均210円前後となります。僕はこのポジションを1か月ちょっと持ち続けていたので、合計7000円弱を支払いました。
銀の値上がりによって得た差益は8万3500円程度でしたが、オーバーナイト金利を引くと、利益は差し引き7万7000円くらい。たった1か月放置しただけなのに、取り分が1割近く減ってしまいました。
CFDはそういう仕組みだから仕方ないですけど、なんか損した気分です。

ところで、ショートの場合のオーバーナイト金利はどうなるのでしょうか。
SBI証券の場合は「年率でLIBORマイナス3%の金利を受け取る」となっています。ただ、先ほど書いたとおり、直近のLIBORは0.14%です。ここから3%を引くと-2.86%。ということは、金利を受け取るどころか、2.86%の金利を払う必要が出てきてしまいます。
しかし、ここがSBI証券の素晴らしいところで、ショートの場合は金利がマイナスになった場合、支払い義務は生じないという仕組みになっています。
だから、過去に銀CFDのショートを保有していたとき、金利の支払いは一切発生しませんでした。そのせいで、「貴金属の現物って、オーバーナイト金利は発生しないんだ」と勘違いしていました。今回ロングを建ててはじめて金利の支払いがあることに気づき、その額の大きさにびっくりしたのが正直なところです。

CFDを扱っている別の証券会社では、LIBORマイナス3%(会社によって、3%ではなく2%や2.5%などの場合もあるようです)が負の値になったときは、ショートでもオーバーナイト金利を支払うことが多いようです。この点に関しては、ショートの場合は金利の支払いが発生しないSBI証券の方がすぐれているといえそうです。
じゃあ現物ではなく先物にすればいいじゃんっていう話ですが、先物の場合はロールオーバー(先物取引の満期が来たときに、満期がひとつ先のものにポジションを乗り替えること)の問題があるからなんだかややこしそうで、まだ手を出せずにいます。
あと、SBI証券の場合は扱っている商品が少ないので、手広くやろうと思っても無理なんですよね。コモディティ関連だとメジャーな金属と原油くらいしかないし。それに、金と銀は現物しかなくて、プラチナは先物しかなかったりするし。他社だと、同じ金属でも先物も現物も取引できたり、トウモロコシとかオレンジジュースなんかの先物のCFDが取引できたりして、いろいろ楽しそうなんですけどね。

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