中日ドラゴンズ優勝

2011年10月19日(水) 00:04 | スポーツ

胴上げ
試合に勝つことはできませんでしたが、延長10回引き分けで中日ドラゴンズはセントラルリーグ連覇を決めました。
落合監督のインタビューを見て、胸が熱くなりました。

落合博満という人は、本来「プロフェッショナル」という言葉が意味する、「職業人」あるいは「職人」と呼ぶのに最もふさわしい人だと思っています。考え方や行動に共感できるところが多く、落合さんが監督に就任した2004年以来、ドラゴンズの野球に注目していました。選手も総じてプロ意識が高く、質の高い野球を見せてくれました。07年の日本シリーズの完全試合も生放送で見ていましたが、物議を醸したあの継投策と、それに応える選手のすごさにしびれました。
プロ野球に興味を持ったのは、1997年から98年の横浜ベイスターズ以来でした。あの頃のベイスターズはまさに、選手ひとりひとりが「プロ」でした。

一方で、プロ野球を扱うマスコミの一部は、プロ野球の「プロ」をプロレスの「プロ」ととらえているような気がして、でもそれってちょっと違うんじゃないの、と個人的に思っていました。
別にプロレスが悪いというわけではありません。ただ、プロレスのおもしろさだけを認めてガチのおもしろさを認めない、あるいはガチのおもしろさが「わからない」というのは、スポーツ報道のプロとしてどうかと思うのです。プロ野球はプロレスと違って、誰もがマイクパフォーマンスをやりたいわけではないし、やる義務もないわけですから。
その点、落合さんとドラゴンズに関する報道の質が最も高いといわれているのが、プロレスに強い東京スポーツというところは皮肉です。プロレスの取材は「行間を読む」能力が鍛えられそうだから、記者の質が高くなるのかもしれませんね。

僕はプロレスラーではないガチな落合さんが好きだし、実際にドラゴンズを強くしたからたくさんのファンに支持されていましたが、昔ながらのプロレスしか受け付けない古いファンや球団OB、スポンサー企業や一部のマスコミには異常に嫌われていました。そこに来て、「観客が減ったのはプロレス的要素が失われたからだ」ということでプロレス回帰を打ち出した球団社長が、プロレス的な虚飾を嫌い、ガチ一本で結果を出し続けた落合監督との契約を更新しないことを、優勝争いの大事な時期に発表しました。こういうやり方も悪い意味でプロレス的です。

それでもドラゴンズはガチに徹して淡々と勝利を積み重ね、独走していたスワローズに追いつき、一気に抜き去りました。監督もプロなら選手もプロです。
来年はこのチームが見られなくなると思うと、さびしい気持ちになりました。
2週間後に始まるクライマックスシリーズ、そして日本シリーズで、8年間の集大成を見せてほしいと思います。

プロレスは、ガチの実力が高い人がやるからこそおもしろいわけです。監督でいえば野村克也さんのように。
来季のドラゴンズの監督は、過去の実績だけを見ると残念ながら落合さんにはおよびません。でも選手には間違いなくガチンコの血が流れていて、その実力がセントラルリーグでナンバーワンということが今日示されました。新生ドラゴンズのプロレス路線と落合時代のガチ路線がうまく融合すれば、今季とは違った意味でおもしろいチームになるのではないでしょうか。うまくいけば、球団のもくろみどおり観客動員は増えると思います。
もっとも、優勝争いに慣れてしまったファンを満足させるのは、かなりハードルが高いと思いますが。実力が伴わないプロレスを続けていたら、すぐにファンから見捨てられるでしょうね。
落合さんとドラゴンズの選手たちが、ポストシーズンでハードルをさらに上げてくれることを期待します。

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