夫婦別姓と非嫡出子差別のこと

2009年10月 7日(水) 22:02 | 日記

やや古い話題ですが、夫婦別姓に関するニュースについて。

夫婦別姓導入へ…政府、来年にも民法改正案

政府は、夫婦が別々の姓を名乗ることを認める選択的夫婦別姓を導入する方針を固めた。

早ければ来年の通常国会に、夫婦同姓を定めている民法の改正案を提出する方向で調整を進める。現行の夫婦同姓は1947年に民法に明記され、約60年ぶりの大幅改正となる。

夫婦別姓の導入は、政権交代により、衆院選の政策集に「選択的夫婦別姓の早期実現」を明記した民主党を中心とした政権が誕生したことによるものだ。民主党は、1998年に民法改正案を共産、社民両党などと共同で国会に提出したが、自民党が「家族の一体感を損ない、家族崩壊につながる恐れがある」などと強く反対して廃案となった。その後も、毎年のように共同提出してきたが廃案となってきた。

一方、法務省も、96年の法制審議会(法相の諮問機関)で選択的夫婦別姓の導入が答申されたことを受け、夫婦別姓を盛り込んだ民法改正案をまとめた経緯がある。強い反発を示してきた自民党が野党に転じ、与党と法務省の考えが一致し、政府提案による法改正が可能となった格好だ。

(2009年9月27日 YOMIURI ONLINE)

ずいぶん昔に、結婚が自分にとって現実的な選択肢のひとつだったことがありました。
でも、それを選ぶことはできませんでした。理由のひとつが、「結婚したらどちらかの姓に統一しなければならない」というルールでした。自分も名字を変えたくないし、相手にも変えてもらいたくない。どちらもすごく嫌でした。もっとも相手にとっては、自分の名字が変わることはそれほど嫌ではなかったようですが…。

昔の僕のように、名前が変わってしまうのが嫌だから結婚に踏み切れないというカップルもいると思います。実際、名前が変わるといろいろ不便なことがありますからね。パスポートやら保険証やら変更しなくちゃいけないし。「結婚した」という事実以外、何も変わってないというのに。
そういう無駄な障壁がなくなるのは大歓迎です。速やかに法律が改正されるよう、千葉法相にはがんばっていただきたいと思います。

それにしても、反対する人はなぜ反対するのだろう。「結婚後も名字を変えたくない人は変えなくていい」という選択肢が増えるだけなのに、どこが気に入らないのでしょうか。僕には分かりません。家族の一体感がどうのこうのと大真面目に言ってた人もいるみたいですが、そんな寝言に付き合わされて民法の改正が遅れたとしたら、本当にあきれた話です。

一方、喜ばしいニュースの少し後にはこんなこともありました。

非嫡出子:相続規定、最高裁が合憲決定

婚姻していない男女の間に生まれた「非嫡出子」の遺産相続分を嫡出子の半分と定めた民法の規定の合憲性が争われた審判で、最高裁第2小法廷(古田佑紀裁判長)は9月30日付の決定で「法の下の平等を定めた憲法14条に違反しない」と判断し、非嫡出子側の特別抗告を棄却した。

決定は4裁判官中3人の多数意見で、判例を踏襲した。今井功裁判官は「子の出生に責任があるのは被相続人で、非嫡出子には何の責任もない。規定は違憲」と反対意見を述べた。合憲とした竹内行夫裁判官も「相続時は合憲だが、社会情勢は変化し、現時点では違憲の疑いが極めて強い」と補足意見を述べた。

(2009年10月3日 毎日jp)

どうして「誰から生まれたか」という当事者には全く非がないことに対して、生まれながら差別されなきゃいけないのか。いまだにこういう異常なことがまかり通ってしまっているのが現実なんですね。

少子化をどうにかしたいのなら、結婚に対する障壁をなくしたり、あるいは結婚しないカップルが子供を育てやすくする環境を整えること、そして婚外子もそうでない子も平等であることが何より大切だと思うのですが、やってることが逆行してますよね。お上がこういう態度だから、社会もなかなか変わらない。いまだに婚外子は世間から白い目で見られたりするわけで。
なんとかならないものですかね、こういう風潮って。

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