京都・拾得の七夕コンサート

2009年7月18日(土) 14:03 | フォーク

七夕コンサートのチケット
かなり前の話になってしまいましたが、7月4日に京都の拾得で行われた「七夕コンサート」のことを書きたいと思います。

開演は6時半。僕が拾得に着いたのは5時40分ごろで(参考…「七夕コンサート」を見に「拾得」へ来ました)、店内にはすでに十数人のお客さん。幸いにも前の方の席が空いていたので、ステージから2mほどの場所に座ることにしました。
店内は古い居酒屋のようで、木のテーブルと木のイスでできたテーブル席と、畳とちゃぶ台の座敷がありました。お客さんの多くは50代で、みんなゆったりくつろぎながらお酒を飲んでいました。僕もビールと枝豆を注文して、のんびりとステージの開演を待っていました。

午後6時半。4人の出演者がステージにそろいました。豊田勇造さんは昨年10月のバラーズのコンサート(参考…バラーズのコンサート)で一度見ましたが、三浦久さん、ひがしのひとしさん、古川豪さんを見るのは初めて。ひがしのさんは僕の父親と同世代と思えないほど体が細く、鍛えられた肉体が印象的でした。
七夕コンサートは1973年から毎年開かれていて、今回が37年め。もともとはベトナム戦争の孤児救援のために始まりました。上記の4人と、今回は欠席した中山ラビさんの5人の出演者は、第1回からずっと同じです。
歌う順番はくじ引きで決めるのが通例とのこと。くじ引きの結果、豊田さん、ひがしのさん、古川さん、三浦さんという順番に決まりました。

豊田勇造さんは、バラーズのコンサートでも歌った「花の都ペシャワール」を歌いました。今ではアメリカの侵略で悲惨な状況になっている、パキスタンの古都を歌った曲。1984年にこの曲を作った豊田さんは「作ってよかった」と、パキスタンの現状を憂いながらしみじみ話していました。
「大文字」という曲も印象に残りました。
以下、YouTubeで見つけた豊田勇造さんの歌です。

花の都ペシャワール - 豊田勇造
大文字@豊田勇造 祝春一番2009

続いてはひがしのひとしさん。若い頃に「ハナゲの伸長度に関する社会科学的考察」という曲を歌ったりしていましたが、この日もなかなかきわどい歌を聴かせてくれました。「へおいびくに」という、身分の高い女性がおならをしたときの身代わりになる、江戸時代の京都にあった職業について歌った曲とか、あるいは近親相姦をテーマにした曲とか。
「これまで歌ってこられたのは、周りに素敵な大人がいて、自分のことを理解してくれたから。自分もそんな『いい大人』になりたい」というようなことを話していたのが印象的でした。最後に歌った「マクシム」の「青空を見ようじゃないか」というフレーズが心に残りました。

3人めは古川豪さん。普段は京都市内で薬屋さんを営んでいます。ギターではなくバンジョーを持っていたのは「売ってしまったから」ということでしたが、本当なんでしょうか。
「埼玉県から来た方のリクエストで」ということで、京都の西陣に住む若者(かつての古川さん自身でしょうか)のことをテーマにした大昔の曲「トカトントン」を歌いました。まさかこの曲を生で聴けるとは思わず、感激です。
「最近は、人と人とをつなぐ回路が壊れてしまっている気がする」という、商店街の移り変わりを長年見続けてきた古川さんの言葉が重く感じました。そんな商店街のありのままの風景を歌う姿に、本物の「フォーク」を見た気がしました。

4人めに歌ったのは三浦久さん。ピアノとギターの方を率いての登場です。40年以上前に、アメリカのカリフォルニアで過ごした経験をもとにした曲や、「あなたが自由でありますように」という言葉が印象的な「ガビオタの海」という曲など、自由と平和を希求する詩が心に響きました。

最後は全員集まって、と思ったらひがしのさんの姿がなく、豊田さん、古川さん、三浦さんと、ピアノとベースの方の5人で「ホーボーの子守唄」を演奏。ひがしのさんは客席で酔いつぶれていました。
最後の曲は「グッドナイト・アイリーン」。どうにかステージに上がったひがしのさんがピアノの演奏に加わり、全員そろっての演奏。リフレインの「Irene, good night」のところはお客さんといっしょに歌いました。

およそ3時間にわたる「七夕コンサート」では、旅先の風景や日々の生活、幸せを願う人々の思いが言葉になって、たくさん伝わってきました。ほかのコンサートでは見られない、京都ならではのフォークソングを楽しませていただきました。

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