きのう、ひさしぶりに友達に会ったときの話

2008年6月15日(日) 12:47 | 日記

15年前は同じ高校で同じクラス。12年前は、大学は別々だけど、同じ京都市内に住んでいました。時々おたがいの家へ遊びに行ったり、カラオケへ行ったりしていました。
同じ愛知県高浜市の出身。大学卒業後はそれぞれ実家に戻って、それぞれの社会人生活を始めました。
最後に会ったのは、確か1999年の7月の終わり。名古屋の栄にある、どこかのハンバーガー屋さんでした。
あれから9年。あの頃と変わらない笑顔で僕を迎えてくれた彼女の手には、生まれて5か月半になるかわいい赤ちゃんがいました。

彼女は誰からも好かれるタイプの人でした。ひねくれた性格が災いして学校になじめず、周囲に対して壁を作っていた僕に対しても、彼女は気さくに接してくれました。高校では、数少ない僕の話し相手のひとりでした。
ふたりとも大学が関西になったのは偶然でした。当時はそれぞれ付き合っていた人がいたりして、あまり会う機会はありませんでしたが、会うといつもどうでもいい話で適当に盛り上がっていました。
この「どうでもいい話」ができる人が、大学にはあまりいなかったんですよね。会話にいつも意味を求められたり、あるいは会話の波長が合わなかったりして、おたがい疲れてしまうことが多かったから。
とりたてて仲がよかったわけでもないけれど、話してて疲れないというか、気を張らなくてもいいというか、そういう関係って実はものすごく貴重だったと、振り返ってみるとそう思います。

高浜市内の彼女の実家から、車で30分ほどの某市内にある自宅へ。新築マンションのきれいな部屋には、子育てのためのいろんな道具が置いてありました。
途中で立ち寄った、地元で有名なパン屋さんで買ったおいしいパンを食べながら、彼女と子供の様子を見ていました。
笑ったり、泣いたり、眠ったり、次々に表情を変える愛息に手を焼きながらも、母として我が子にやさしく接する彼女。何度もおむつを交換したりして、大変だなぁ、なんて思いながらも、自分もこんなふうにして育てられたんだなぁ、とか、いろいろ考えたりしました。

1999年7月に、名古屋でフリーライターの仕事を始めました。9月には名古屋に引っ越しました。しかし、いろいろあって挫折して、2000年5月からしばらくは日雇いのアルバイトで生計を立てていました。
同年7月、名古屋の某出版社に就職。風俗誌の編集者として、尋常ではない忙しさの中で4年近い歳月を過ごしました。
あの頃は、仕事以外のことをする余裕がほとんどありませんでした。ある人のことを大切に思うのにいっぱいいっぱいで、でもそれさえも不十分で、まして誰か別の人に会いに行くような気力は残っていませんでした。
たくさんの友達や知り合いと、疎遠になってしまいました。
彼女とは99年7月に最後に会ってからも、時々メールのやりとりをしていましたが、それすらもおろそかになるほど、僕には余裕がありませんでした。2001年の正月を最後に、彼女との連絡は途絶えてしまいました。

産まれてすぐの頃は、3時間に1回ミルクをあげないといけないから、深夜に目覚ましをセットしたり。大きくなったらなったで、抱っこするのが重くて、腱鞘炎になってしまったり。こういう話って、僕みたいな独身の男の子が聞いたり目にしたりする機会は少ないと思うので、けっこう貴重だったりします。問題は、その知識なり経験を生かす機会があるかどうか。うーん。
ひとりで子育てをする母親は、自由に外へ出るのも難しいため、他人と会話する機会が極端に少なくなるそうです。だから、みなさんのお友達にそういう方がいたら、平日の昼間にでも遊びに行くと喜んでくれるかもしれません。そういえば、僕の大学時代の友人も、そろそろ赤ちゃんが産まれる頃か、もしかしたらもう産まれたかもしれません。昼間は子育てで大変な思いをしつつ、話し相手がいなくて寂しかったりするのかなぁ。

その大学の友人の結婚が転機でした。2005年11月、東京へ引っ越した直後に、大学時代の友人同士が結婚。そのときの二次会に参加したことがきっかけで、疎遠にしていた人たちと、もう一度つながりを持つことができました。
そういえば彼女、今どうしてるのかな。
ふと、あの人のことを思い出しました。ある日、携帯に電話をしてみました。番号が変わっていたため、通じませんでした。メールも届かなかったようでした。
それからしばらくして、彼女の実家に年賀状を送りました。2007年1月。連絡が途絶えてから、6年後のことでした。
しかし、彼女からの反応はありませんでした。長いこと連絡してなかったから、どうでもいいと思ってスルーされたのか。でも、彼女はそんなことをするような人じゃないと思っていたので、もしかして彼女の身に何かあったのかと、心配になりました。
年賀状のことなんて忘れていた2008年5月。突然、彼女からメールが来ました。実家に届いた年賀状を、最近初めて見たとのことでした。
何にせよ、彼女が元気だということが分かってよかったです。
その時すでに、僕が6月14日に愛知県へ行くことが決まっていたので、この日にひさしぶりに会うことにしました。

「無理をしてセレブになるより、普通に生活できればいい」という彼女。性格は僕と正反対だけど、何が幸せで、何が幸せじゃないかという価値観は共通しているところが多い気がする。
わざわざ田舎から東京に出てくるような女性には、彼女みたいな価値観を持つ人は少ないかもしれない。もっとも、そういう人がいたとして、わざわざ僕みたいな人間を選ぶような物好きなんて誰もいないと思いますが…。

彼女と、息子さんの成長した姿を、いつかまた見にいきたいと思います。
幸せな人、幸せになろうと努力する人の姿を見るのが好きです。彼女のように、自分の存在が、誰かが幸せになるきっかけになればうれしいと思います。

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