さそり座の女もしくは柳ヶ瀬ブルース

2008年4月 2日(水) 01:26 | 日記

中野から乗った中央特快での話です。
僕の後ろには中年のサラリーマンがふたり。僕はイヤホンで音楽を聴いていたので、最初は「後ろで酔っぱらったおじさんが何か話してるな」というのが分かる程度でした。
ところが、曲の合間に聞こえてきたのは、それはそれはとんでもない会話でした。
iPodのボリュームをしぼって、ついつい会話を聞き入ってしまいました。

「ピーターって、あのオカマの歌手だ」
「夜と朝のあいだに、だっけ? オカマの歌手でヒット曲があるのってひとりだけだからね」

おいおい、なぜピーターさんが話題になってるんだ。
それに、オカマの歌手って他にもいるぞ。
そう心の中で突っ込みを入れる前に、やはり相手から指摘が。

「いや、オカマの歌手といえばもうひとりいたでしょ。元祖オカマ歌手」

そうそう。あの人を忘れちゃいけない。

「誰だっけ」

えー!忘れちゃったの?

「まるやまあきおじゃなくって…」

それを言うなら丸山明宏。今の芸名は美輪明宏ですね。確かにあの人もそうだけど。
でも。いたでしょ、オカマといえば誰もが思い出すあの歌手。コロッケのものまねでおなじみの人。「もっとはじっこ歩きなさいよ!」の人。
うだうだ考えているおじさんふたり。肝心のその人の名前がなかなか出てきません。
さあ、思い出せ!思い出すんだ!

「若尾文子ってさあ、51歳で…」

…いつの間にか話題が飛んでるよ。

「それじゃお疲れさまー」

ひとりは三鷹駅で中央特快を降り、ひとりはそのまま乗り続けました。
あのおじさんたちは、その後無事にあの人のことを思い出せたのでしょうか。

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