プロ野球の契約更改をテレビや新聞で報告する意味って?

2007年12月12日(水) 23:02 | スポーツ

中日ドラゴンズの福留選手が、4年4800万ドルでカブスからオファーを受けているそうで。
1年13億円なんて金額を提示されたら、そりゃドラゴンズもタイガースもジャイアンツも蹴りますよ。まさにアメリカンドリーム。昨年の松坂選手と同様、日本の野球少年に大きな夢を与えてくれます。
ただ、ネットを眺めてみると、福留さんに対して否定的な意見が多いんですよね。確かに、ドラゴンズファンにとっては気分のいいものではないかもしれません。でも、福留さんはファンの所有物でなければ、球団の所有物でもない。与えられた権利を正当に行使して、自分の能力を最も高く買ってくれるところに行くだけのことであり、資本主義の世界ではごく自然なことです。福留さんの否定は、資本主義の否定です。いやそれは言いすぎか。
アメリカのMLBに潤沢なお金があるうちに、取れるだけ取っておこうと考えるのは正しい行動です。福留さんとしては、稼いだ莫大な年俸はたとえばプライベートバンクに預けておけば、インフレが起きても、日本経済が破綻しても平気。一昔前の野球選手みたいに不動産を買いあさったり事業を興したりするのではなく、手数料を払ってでもいいからプロのファンドマネージャーに任せた方がいいでしょうね。僕が福留さんの立場ならそうします。
たとえば4年で53億円として、所得税と住民税で53%引かれるとしても、25億円近く残ります。このうち20億円を年率3%で運用した場合、運用益をキャッシュで受け取るとして、所得税の2割を引いても、毎年4800万円が転がり込んでくる計算です。何もせずに、毎日寝てるだけで4800万円。福留選手は、まさに今その権利を手に入れようとしているわけです。
ああ、なんて夢のある話なんだろう。

それはそうと、契約更改がテレビや新聞で大きく取り上げられるのって、プロ野球だけですよね。
なぜかと考えたら、とても単純な話でした。
プロ野球の場合、オフシーズンはドラフトと年俸くらいしか話題がないから。
つまり、年俸の話題を大きく扱わなければ、スポーツニュースのネタや新聞のスポーツ欄の紙面が持たないということです。
それに、チームと直接的な関わりを持つマスコミにとっては、オフシーズンであってもプロ野球の話題に触れないわけにはいかないでしょうし。
逆に、サッカーの場合は、リーグ戦が終わって鹿島アントラーズの優勝が決まっても、浦和レッズがクラブワールドカップに出たり、天皇杯があったり、日本代表の試合が組まれていたりと、話題が途切れることが少ないんですよね。サッカーファンにとっては、誰がいくらもらっているかという話題より、試合を見た方が面白いに決まっているので、わざわざ選手の契約更改をおおっぴらに報道する必然性がないわけです。

Jリーグの有力選手が海外のクラブへ移籍するとき、「あいつは金目当てでチームを裏切った汚い人間だ」なんて声はあまり聞かれません。でも、福留選手は一部でそういう言われ方をしています。これにはいろいろな理由があると思いますが、そのひとつが「有力選手の契約更改をいちいちニュースで取り上げる」という、プロ野球独特の事情ではないかと思っています。選手の給料について部外者があれこれ語れる環境にあるのは、プロ野球ぐらいでしょう。
小学生の頃はドラゴンズファンで、よくテレビで野球中継を見ていたものですが、オフの契約更改には全く興味がありませんでした。どうしてこんなことをテレビで見せられなきゃいかんのかと思っていました。正直、今でもそう思います。福留さんや松坂さんみたいな夢のある話ならいくらでも聞きたいけど、「年俸5000万円から10%ダウンの4500万円の提示を保留」なんて話、そんなに需要があるとは思えないんだけどなぁ…。

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