中央線でのできごと

2006年3月16日(木) 00:20 | 日記

ことの始まりは、東小金井か武蔵小金井あたりで停車した電車の、ホームと反対側のドアが少しだけ開いたことでした。
その時僕は中央特快に乗って、西荻窪あたりを通過するところでした。
問題の電車は安全確認のため、しばらく停車して原因を確認。ほどなく問題は解決したようです。
これで問題なく電車が動くかと思ったのも束の間、今度は三鷹と武蔵境の間を走る電車で緊急ベルが鳴り、武蔵境で停車。原因究明のため、電車はそのまま駅にとどまりました。
この時、僕らを乗せた中央特快は吉祥寺を過ぎ、停車駅の三鷹に差しかかろうとしていました。
しかし、無情にも電車は三鷹駅の前でストップ。三鷹の次の駅である武蔵境はホームが1本しかなく、先の電車が線路をふさぐ形になってしまいました。その後ろに続く2台が、両方とも三鷹のホームで立ち往生。さらに後ろに続いていた中央特快は駅に入ることすらできなかったため、線路の上に止まって待ち続けるしかなかったわけです。もちろん線路上でドアを開けるわけにはいかず、僕ら乗客は電車の中に閉じこめられることになりました。

友人同士やカップル、あるいは仕事の同僚。にぎやかな話し声だけが車内に響きます。一人の僕は、ただ黙って待ち続けるしかありませんでした。できることといえば、携帯で日記を書くことくらいです。
時々、車内アナウンスで事故の経過を説明していましたが、同じことを繰り返すだけで何の進展もありません。人の熱気で暑くなった満員の車内で、コートを脱ぐこともできない僕は汗をせっせと拭きながら、ひたすら電車が動き出すのを待ちました。

「お待たせいたしました。発車します。まもなく三鷹、三鷹です」
電車が止まってから、15分ほど経っていました。ああ、やっと帰れる。
しかし、電車はなかなか動き出しません。
さらに3分後。ようやく発車しました。

武蔵境で停車していた電車の非常ベルが鳴ったのは、車内に気分の悪くなった人がいたからだそうです。おそらく最初の事故で一時的に車内に閉じこめられ、そのせいで気分が悪くなってしまったのでしょう。
それにしても、なぜ20分近くもかかったのか。JRに不手際はなかったのか。疑問が残ります。

三鷹駅で中央特快を降り、向かいのホームで待機していた各駅停車に乗り換えます。
ホームで一人倒れていました。さっきの電車で気分が悪くなり、失神していまったようです。窮屈な満員電車に閉じこめられたまま電車が止まるという、日常ではあり得ない状況に耐えられなかったのでしょう。
もしかしたら僕の後ろに続く電車に乗っていたかもしれない会社の先輩、平気だったのかなぁ。倒れたりしてなければいいけど。

電車は三鷹から武蔵境へ。考えてみれば「JR中央線の電車が三鷹から武蔵境までの2キロ弱を走る」という行為そのものが、ものすごく絶妙なバランスの上に成り立っているというか、何かがひとつでも狂ってしまったらたった2キロの移動すらままならないというか、「当たり前のことだけど、実は奇跡的なこと」なのかもしれませんね。かなり大げさな言い方になりますが。

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