9月の休暇に東北へ行った思い出(1)栃木・会津編

2017年12月31日(日) 22:44 | 日記

かなり前の話になってしまいましたが、忘れないうちに記録しておきます。
今年の9月15日から24日にかけて長い休みを取ることができたので、ひさびさに遠出をしてみようと思い立ち、9月21日から23日までの3日間、ひとりで東北地方をさまよってきました。

本当なら新しいバイクで旅をしたかったのですが、残念ながら9月9日に購入手続きをしたバイクの納車は今回の休暇には間に合わず、届いたのは9月30日でした。代わりに車を借りて出かけることにしたのですが、あとで振り返ると、バイクではなく車にして正解でした。
9月9日の時点で、納車が長期休暇に間に合いそうもないことが分かったので、バイクの購入手続きをしたその帰りに「タイムズカープラス」の会員登録をして、旅行に備えました。最寄りのタイムズのステーションが自宅から歩いて行ける場所にあり、駅の駐輪場の近くにもあるので、自分にとっては好都合でした。

「タイムズカープラス」の使い勝手

23日は祝日のため、最寄りのステーションの車は空いていませんでしたが、武蔵境駅の近くに1台だけ使える車があったので、21日の10時から23日の22時までの60時間パックで予約を入れました。
カーシェアのいいところは、すべてオンラインで完結するところ。車に乗って出かけて、最後に給油して、もとの場所に車を止めておしまい。レンタカーのような手続きはいりません。そのぶん利用者の良心にゆだねられているところが大きく、心ない会員が時間を守らなかったり、車を汚したりというトラブルが起きやすいと思われますが、そのあたりは利便性やコストとのトレードオフということだと思います。

最新鋭の車に乗れるのもうれしいところです。いまどきの車はエンジンをかけるときに鍵を回したりしない。基本はリモコン操作。Bluetoothも標準装備です。この日のためにウォークマンにアイドルの曲をたくさん入れたのですが、ペアリングの操作に手こずって、5分くらい迷ってしまいました。

60時間パックの料金体系は、基本料金が18000円(税込み)。これに走行距離に応じて、1キロあたり16円が加算されます。ガソリン代はこの料金に含まれていて、指定のガソリンスタンドで給油すればお金を払う必要はありません。
今回は1033キロ走って、料金は合計34528円でした。これに有料道路の料金を足すと43000円くらいになります。2泊3日の旅行でこの交通費は決して安くはないのですが、これをたとえば3人で使ったと考えると、ひとり15000円弱。僕のようなぼっちに厳しくて、リア充にやさしいサービスです。

個人的におせっかいだと思ったのが、急発進や急ブレーキに対する警告でした。言うほど急発進じゃないし、言うほど急な止まり方をしていないのに、音声アナウンスとともに「急発進○回目です」という文字情報が画面に表示される。本当に危険な運転をしてしまう前の警告としては有効だとは思いますが、そこまで厳しく取らなくてもいいのにと思います。

それより僕が不安に思ったのが、この急発進や急加速の情報が個人情報とともに記録されて、別のサービスに使われてしまうこと。たとえば自動車保険の保険料の算定とか。それだけでなく、僕がこの車でどこを走ったか、どこに滞在したかなどの情報はすべてタイムズ24に記録されているから、やろうと思えば広告会社と手を組んでスマホにターゲティング広告を出すこともできるわけです。行き先がゴルフ場であればゴルフ用品の広告、釣りスポットであれば釣り用品の広告といった具合に。実際にタイムズ24が顧客情報をどこまで商売に利用しているかは分かりませんが、カーシェアのビジネスを始めるときに、データの使い道をいろいろと想定していたんだろうなとは思います。

カーシェアに限らず、「顧客情報の転用の促進」というのは、Tポイントカードあたりから火がついた不可逆的な流れということで、ユーザーはそういう前提のもとでサービスを利用しなければならないということでしょうね。現代ってめんどくさい。
タイムズカープラスの車で東北地方をめぐりながら、そんなことを考えていました。

宇都宮餃子からの鬼怒川温泉

出発は9月21日朝10時。平日なので車も少なめです。喜多方市の旅館に泊まることが決まっているので、福島県方面に向かってのんびりと車を走らせます。
群馬県の南部から北東に走り、宇都宮市に入ります。せっかくなので餃子のお店へ行きました。国道沿いにある、「正嗣」というお店です。
正嗣
太陽の光が当たって、うまく撮れませんでした。
平日の2時だというのに混んでいました。確かにおいしいのですが、個人的な好みとは少し違うかなと思いました。
ずいぶん前に宇都宮へ行ったときに、商業施設の地下の餃子コーナーで4店舗ぐらいの餃子を一度に食べて、それがとてもよかったので、またいつか別の店へ行ってみたいと思います。

ここから鬼怒川温泉に向かって北上します。
国道121号
国道121号。絶景です。
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鬼怒川公園駅。左奥に電車が見えます。白タク行為ダメゼッタイ。Uber? 何それおいしいの?

鬼怒川温泉といえば有名な温泉地ですが、一部では「旅館がどんどん廃業して寂れている」みたいな言われ方をしています。確かに一時期に比べたら観光客が減っているんでしょうけど、実際に行ってみたらそういう印象は受けなくて、平日でも次々と観光バスがやってきました。下の写真のように廃墟のようなビルも確かにありましたが、それはごく一部であって、大半の旅館は建物もきれいで、普通に営業しているように見えました。何より景色がいいですよね。大都会で暮らしていると、ど田舎の風景が恋しくなります。
鬼怒川温泉のホテル
鬼怒川温泉のホテルのプール跡
プールのような施設も見えます。奮発して豪華なホテルを建てたけど、老朽化のタイミングと観光客が減るタイミングが重なって、どうにもならなかったんでしょうかね。

喜多方の宿とラーメン

せっかく車を借りたので、ディープな山道を走りたくなります。有料道路の「日塩もみじライン」という道がくねくねして楽しそうなので、入ってみました。
料金所からすぐのところで、カーナビの地図に「太閤おろしの滝」というのを見つけました。まだ明るいので、写真を撮りに立ち寄ってみました。
太閤おろしの滝
「もみじライン」なんて名前が付いているくらいだから、ここも紅葉の時期はきれいなんでしょうね。
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道中で見られる木の一覧。9月はさすがに緑一色でした。

もみじラインを抜けて、国道121号線をひたすら北上します。福島県の南会津町あたりも温泉街なんですね。硫黄の匂いが漂っていました。鬼怒川と違って秘境っぽい雰囲気が興味をそそりました。

山あいの風景を抜けると会津若松市。このあたりはちょうど8年前に自家用車で走ったことがありました。当時の日記のリンクはこちら。

会津若松の鶴ヶ城
会津若松で喜多方ラーメン

ここより北は未体験ゾーンです。喜多方市は会津若松市から少し北へ行ったところ。この日泊まる旅館に、夜8時前に着きました。
こちらが旅館の外観です。風情がありますね。
旅館外観
中に入るとこんな感じ。
旅館の廊下
部屋もまさに旅館です。普通に4人くらいくつろげる広いスペースを独占する。これこそぼっち旅行の醍醐味です。
旅館の部屋
せっかく喜多方に来たから、喜多方ラーメンを食べようと周りを車で走ってみましたが、このあたりは夜閉まるのが早いんですよね。ネットで見つけためぼしいところはほとんど閉まっていました。
ほぼ唯一開いていたのが、旅館から少し歩いたところのお店。醤油味のスープとたっぷりのチャーシュー、そして一杯のビールで、ひさびさに長い距離車を運転した疲れを癒しました。
喜多方ラーメン
旅館の宿泊料金は、朝食込みで6000円ちょっと。旅館の朝ご飯って、決して豪勢ではないけど、地元ならではの食材があってうれしいんですよね。ビジネスホテルのバイキング的なやつも好きですけど、やっぱりレジャーのときはこういう非日常の体験ですよね。写真を撮ってないので、何を食べたか忘れてしまいましたが。

朝9時頃に旅館を出て、山形県に向かいます。2日めの宿泊地は仙台の中心部。山形県はほぼ未踏、仙台も昼間の数時間滞在しただけなので、わくわくしながら車に乗り込みました。

(山形・仙台編へ続く)

9月の休暇に東北へ行った思い出(2)山形・仙台編

2017年12月31日(日) 23:00 | 日記

田舎にそびえ立つ超高層ビル

栃木・会津編の続きで、2017年9月22日から23日にかけての話です。

喜多方市を出て、国道121号線を北上して山形県に入ります。新幹線も止まる米沢市までは50キロもなく、1時間そこそこで着きます。
まずは上杉神社に立ち寄りました。米沢藩を立て直した上杉氏をまつる神社です。
上杉神社
こんな池があったりして、そこそこ広い神社でした。
日本会議
興ざめしたのはこちら。国粋主義。気持ち悪いですね。神社をそういう場所に使わないでもらいたい。

このあと米沢駅あたりへ行って、米沢牛でも食べようと思ったけどさすがに高いので断念しました。
駅の近くにある金内酒店というお店で日本酒を買ってきました。米どころに来たらやはりお酒は外せません。地酒に詳しいわけではないので、何がいいか前日に少し調べたりもしたのですが、店員さんが勧めるショップオリジナルのお酒を買うことにしました。実際に飲んでみたら、なかなか好きな味でした。
米沢で買った日本酒
米沢市を車でぐるっと回った印象は、大きな駅もあるし大きな商業施設もあるし、昔ながらの街もあるし公園や文化施設もあるし、土地が平らだし、住むにはちょうどいい街だと思いました。

米沢から国道13号を北上して、山形市に向かいます。その途中で、とんでもない光景を見かけました。
スカイタワー41
これ「スカイタワー41」という超高層マンションで、1999年にできたそうです。見てのとおり周りはのどかな田園風景なのに、こんな場所にこんなビルがあるなんて違和感がありすぎて、この感覚をうまく表す言葉が見つかりません。
今回の旅行には一眼レフのカメラを持っていきました。これは撮らないわけにはいきません。せっかくなので、クリックして拡大画像を見ていただければと思います(元画像はこの4倍の大きさです)。
これと似た例で名古屋市北区に「ザ・シーン城北アストロタワー」というのがあって、下町の住宅街にそびえ立つ43階建てのマンションというのもかなり異様な風景なのですが、あれをはるかに上回るインパクトです。日本って広いですね。

オフシーズンの蔵王のスキー場

続いては山形市。市街地を少し歩いてきました。この日のうちに仙台まで行かなければいけないので、滞在時間は短めです。
山形駅
山形駅から少し行ったところにある酒屋さんで、日本酒を買ってきました。酒田市の楯野川。「限定」という文字を見てジャケ買いしてしまいましたが、これもなかなか好きな味でした。
楯野川
ここから仙台へ行くのに、少し遠回りして蔵王のスキー場を経由します。オフシーズンのスキー場もなかなか風情があるものです。
蔵王の風景も一眼レフのカメラで撮影しました。クリックすると別ウインドウで拡大表示されます。
蔵王の風景1
蔵王の風景2
ショップはもちろん営業していません。シーズンが来るとにぎわうんでしょうかね。今の時期に見ると外観がずいぶん傷んでいる感じですが、雪が降ると気にならなくなるのでしょうか。
蔵王の風景3
蔵王の風景4
廃墟もありました。もはやバブル期のようなにぎわいは望めないのが現実です。
蔵王のホテルだったところ1
蔵王のホテルだったところ2
蔵王のホテルだったところ3
蔵王のスキー場をあとにして、仙台に向かおうとしたら、猛烈な霧に見舞われました。
蔵王の霧
さっきまであんなにいい天気だったのに。山の天気は変わりやすいものです。
だんだんと日が暮れていく中で、視界が数メートルしかない山道での徐行運転を強いられました。年に数回しか車を運転しないドライバーにとっては酷な環境です。しばらく窓から顔を出しながら走っていて、ワイパーをかければ窓ガラスの曇りが取れることになかなか気づかなかったのは、山の暮らしに慣れていない平野民の甘えです。

大都会・仙台の街を歩き、B級グルメを楽しむ

山形から仙台はけっこう近いんですね。電車だと60キロちょっと。高速道路を使えば1時間もかからない距離です。
霧の中を運転して疲れたので、途中で仮眠を取りながら、国道286号線で仙台に向かいます。
仙台市内に入ってもしばらくは田舎で、この道で本当に仙台駅に着くのかと少し不安になりましたが、いったん名取市に入って再び仙台市に入るあたりから急に大都会になって、その落差に驚かされました。

仙台には昔、仕事で一度だけ行ったことがあります。このときは駅前のホテルでの会議を取材しただけで、昼前に着いて夕方にはもう出発したので、駅ビルで牛タンを食べるくらいしかできませんでした。だから仙台の街を歩くのはこの日が初めてでした。
まずはホテルにチェックイン。仙台駅から歩ける距離にあるのに駐車場もあるという絶好の立地です。
仙台のホテル
部屋はこんな感じ。ひとりで泊まるぶんにはじゅうぶんな広さです。
宿泊費は前日の喜多方と同じく、朝食付きで6000円ほど。スタッフさんもすごく親切で、朝食には牛肉も付いていて、とてもいいホテルでした。

仙台の夜の街はなかなかにぎやかでした。国分町通りというところが盛り場で、客引きのうっとうしさは新宿歌舞伎町以上でした。
夕食をどこにしようかと調べていたら、どうやら仙台といえば麻婆焼きそばということで、食べることにしました。おいしかったんですけど、ボリュームと脂分が多くて、最後の方はちょっときつくなりました。でもまた食べてみたい。
麻婆焼きそば
街の中心部にある勾当台公園ではちょうどオクトーバーフェストをやっていたみたいでしたが、営業が夜9時までだったので、残念ながら行けませんでした。

東北大学へ行ってみた

大学の風景、特に国立大学って、地域一帯が浮世離れしている感じで楽しいですよね。そうは言っても自分の母校以外の大学なんて十数校程度しか行ったことがないのですが、数少ない体験の中でいちばん好きな風景は広島大学です。
東北大学は、仙台の中心部から少し離れた丘の上にあります。広島大学や筑波大学ほどではありませんが、周辺に大学の施設以外の建物がほとんどないという、なかなかの立地です。
東北大学1
東北大学2
こういう怪しげなサークルの部室を見ると、なんか安心します。大学はこうでなくっちゃ。
東北大学3
「反社会的活動」を警告する看板。「宗教団体」といえば原理研究会ですよね。略称はCARP。いわゆる統一教会。今は名前が変わって「世界平和統一家庭連合」というそうです。紛れもない反社会的組織です。トップが死んでずいぶん経ちますが、いまだに暗躍してるんですかね。
政治セクトといえば中核派です。東北大学は僕の母校である京都大学と同じく、中核派の根城です。たまに中核派の集会に東北大や法政大からの応援部隊が来ていました。今も途絶えることなく活動しているみたいですけど、どういう人がこんなところに入るんでしょうかね。超難関の大学に合格する学力がありながら、家庭の事情などで心に闇を抱えた不幸な人でしょうか。

9月23日は土曜日なので、学生の姿はまばらで、店も開いていませんでした。本当は西側にある理系エリアにも行きたかったのですが、このあとのスケジュールを考えて断念しました。近所にある宮城県美術館に寄ってちょっとした買い物をして、昼前に仙台を後にしました。

ここからは常磐道に乗って南へ行くつもりが、間違えて東北道に入ってしまう痛恨のミス。村田インターで降りて東に向かい、国道6号線を南に走ります。

(福島浜通り編に続く)

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