2016年のF1の話

2016年11月30日(水) 23:59 | スポーツ

27日の夜はF1の最終戦を見ていました。最後はロズベルグが2位を守ってワールドチャンピオンを決めました。
アブダビのレースでは、ハミルトンがわざとゆっくり走ったことが「汚い」などと言われましたが、本気で走れば普通に優勝して、普通にロズベルグが2位になり、ベッテルやフェルスタッペンとの緊迫した争いは発生しなかったはずです。自分の逆転チャンピオンのためとはいえ、ハミルトンがチームの指示を無視して、体を張って2016年の最後のレースをおもしろくした功績は称えられてもいいと思います。

ニコ・ロズベルグの実力についてはいろいろ言われていますけど、ウィリアムズ時代には後にスーパーフォーミュラでチャンピオンになる中島一貴を寄せ付けなかったのを見て、これは将来のチャンピオン候補のひとりだと思いましたし、メルセデスに移籍してチームメイトにミハエル・シューマッハを迎えたときも、僕はシューマッハはニコには勝てないと確信していて、3年間の成績は実際にそのとおりになりました。
そんなロズベルグを凌ぐ走りを見せてきたハミルトンはやっぱりすごいドライバーで、デビューの年にアロンソと同じマシンで同じポイントを獲得した時点でそれは証明されていたわけですが、そんなハミルトンとマクラーレン時代にほぼ互角の戦いを見せたバトンはやっぱりチャンピオンにふさわしいドライバーだったと思います。
つまりはハミルトンとアロンソとバトンはたがいに遜色ない強さを持つドライバーで、ロズベルグもそこに肩を並べる実力があるということ。

ここまでは、競馬でよく使う「ものさし」の考え方で、ハミルトンを基準に各ドライバーの実力を見てきたのですが、フェラーリとレッドブルのドライバーは上記4人と同じチームになったことがないので直接の比較はできません。この4人の中だと、今年の成績と、2014年のレッドブルでのベッテルとリカルドの力関係を考えれば、リカルド≧フェルスタッペン>ベッテル>ライコネンという序列になるでしょうか。
ベッテルが、レッドブルのチーム力がまだそこまで絶対的でなかった2010年にアロンソを破っていることを考えると、アロンソとベッテルの実力は拮抗していると考えられます。その上にレッドブルのリカルドとフェルスタッペンがいるとしたら、順当にいけば、ふたりとも確実に一度はワールドチャンピオンになると思います。もしハミルトンとリカルドが同じチームになったら、リカルドが勝つんじゃないかと思っています。
そんな感じで今のF1の勢力図を見ています。

来年はレギュレーションが大幅に変わり、マシンがかなり速くなるようなので、高出力と前後左右上下のGをねじ伏せる腕っぷしがないとマシンの性能を引き出せないでしょうし、マシンの性能以外にドライバーの対応力も問われそう。だから来年は、レッドブルのリカルドがチャンピオンに近づくのではないかとなんとなく思っています。
あとは次世代を担うドライバーとして、ペレスに対するオコン、ボッタスに対するストロール、グロージャンに対するマグヌッセン、ヒュルケンベルグに対するパーマーが、それぞれチームメイトに大きく勝ち越すようなことがあれば、2~3年後にはチャンピオンを狙えるところに来そうです。このあたりの「中堅対若手」のチーム内バトルがいつになくおもしろそう。マクラーレンのバンドーンはさすがにアロンソにはかなわないでしょうけど。

来年は今までの燃費重視のマシンから、燃費を少し犠牲にしてもスピードを上げるという方向に舵を切るわけですが、追い抜きはむしろ今年より減るのではないかというドライバーもいるし、そもそも高出力のマシンを支えるタイヤの性能への懸念もあるので、「来年は今年よりおもしろくなるはず」と軽々しく言えませんが、ともあれ変化があるのはいいことです。来年もメルセデス無双だとさすがにつらいので、メルセデスとレッドブルとフェラーリと、できればマクラーレンも毎回優勝を争うような1年になってほしいと思います。

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