バンドブームとアイドルブームと渋はちライブ

2014年3月 6日(木) 02:00 | アイドル

今日のアイドリング!!!の渋はちライブは「バンド名曲カバー」という企画でした。
バンドといってもめちゃめちゃ幅広いので、どういう曲を歌うのか想像がつきませんでしたが、1曲めにジッタリン・ジンの「エヴリディ」を10人で歌って、一気に気分が盛り上がりました。「いか天」が始まったバンドブームの頃に中学生だった僕には涙ものの選曲です。いろんなアイドルがカバーしている「夏祭り」でもなく、ヒット曲の「プレゼント」や「にちようび」でもなく、僕の好きなメジャーデビュー曲の「エヴリディ」を選ぶのがツボでした。

1990年頃の邦楽シーンは、アイドルの楽曲と、J-POP(という言葉があったかどうか微妙な時期ですが)とは明確に分かれていた気がします。
ひと世代前に松田聖子というアイドル界のレジェンドがいて、聖子さんに楽曲を提供していたのが細野晴臣さんや松本隆さん、松任谷由実さん、財津和夫さんといったこれまたレジェンドなミュージシャン。この巨匠たちが支えた松田聖子というアイドルの成功によって、アイドルソングのフォーマットが確立したといえます。
アイドルソングですから、歌うのはアイドルに限られます。だから、アイドルしか歌わない曲と、それ以外のJ-POPはすみ分けができていました。中森明菜さんや本田美奈子さん、工藤静香さんなんかはJ-POP寄りの楽曲も歌っていましたが、南野陽子や浅香唯さん、CoCoやribbonや高橋由美子さんをはじめ、多くのアイドルの楽曲は伝統的なアイドルソングの文法に則っていました。

だけど、アイドリング!!!が歌う「エヴリディ」を聞いたとき、なにひとつ違和感がありませんでした。持ち歌かってくらいなじんでいるように思えました。
あれから四半世紀がすぎて、僕の中の「アイドルソングのフォーマット」が大きく変わっていました。

10代の頃に好きだったアイドルは、80年代に完成したアイドルソングのフォーマットと不可分でした。
だから、スーパーモンキーズやSPEEDの楽曲は、自分の理想とするアイドル像とかけ離れていたので、自分の中ではあまり受け入れられませんでした。当時好きだった東京パフォーマンスドールも、「アイドルとは違うジャンル」と認識していました。
1998年にモーニング娘。がデビューしたときは、ようやく待ち望んでいたアイドルが現れたと感激したものです。メジャーデビュー曲の「モーニングコーヒー」は、完璧に80年代のアイドルソングのフォーマットに沿っていました。
ところが、プロデューサーのつんくさんは、古き良きアイドルソングを量産する道を選ばず、いろいろなタイプの楽曲を実験的に打ち出していきました。大ヒットとなった「LOVEマシーン」は、昔のアイドル曲とは似ても似つかない楽曲でした。でもあの曲は僕を含め、たくさんのアイドルファン、あるいはJ-POPのリスナーに支持されました。
もちろん、当時のモーニング娘の楽曲をHysteric Blueやセンチメンタル・バスあたりが歌ったらやっぱり違和感があるわけで、その意味で当時もアイドルソングとJ-POPのすみ分けはできていたといえるのですが、それでもモーニング娘の楽曲は、僕の頭にこびりついていた「アイドルソングのイデア」を壊すほどのインパクトがありました。

よく言われることですが、最近のJ-POPやアイドルソングは「高速化」が顕著になっています。テンポが速い楽曲が増えてきました。
80~90年代のアイドルソングと今とを比べてみると、たとえばCoCoがももいろクローバーの「行くぜっ!怪盗少女」を歌っているところを想像してみると、違いが分かりやすいのではないかと思います。
たぶん昔の自分だったら、速いってだけで「こんなのアイドルじゃない!」と拒絶していました。20年近く前に安室奈美恵さんの「TRY ME」を初めて聴いたときも、やっぱりしっくりきませんでした。
それが、今はすんなりと受け入れられるから不思議なものです。むしろ、テンポの速い楽曲やロック風味な楽曲をもっと歌ってほしいとすら思います。
アイドリング!!!はこのところ「サマーライオン」「シャウト!!!」と激しめの曲が続いていたこともあって、ロックバンドの楽曲であるジッタリン・ジンの「エヴリディ」や、ライブでラス前に歌ったプリンセスプリンセスの「世界でいちばん熱い夏」も、違和感なくはまっていました。

最近はロックバンドや、いわゆるロキノン系とか昔の渋谷系のミュージシャンがアイドルの楽曲を書くことが増えています。アイドル向けの曲なんだけど、日本のロックシーンの流行を取り入れていたり、どこかとんがった部分があったりします。東京女子流やでんぱ組.inc、Negiccoなんかを見てると特にそんな感じがします。
アイドルソングとJ-POPの垣根は、かつてないほど低くなっているように思います。今日の渋はちライブを見て、その思いをさらに強くしました。

ここまでが前置きです。ここからが本題のアイドリングの話です。

バンドのボーカルは、アイドルの歌とは違って声量が求められます。エレキギターやエレキベース、ドラムスに負けないくらい声を張らないといけないので、バンドの楽曲はどれも豊かな声量が前提条件になっています。
河村さんはさすがでした。アイドリングの楽曲以上に、思いっきり声を張って歌っていました。サンボマスターの「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」では低音を響かせ、ねごとの「カロン」(実はこの曲、知りませんでした)では逆に高音を出しっぱなし。またそれがすごくいい声。ロックミュージシャンを父に持つ河村さんの本領発揮です。
その河村さんに負けないくらいの声で歌っていたのが古橋さん。JUDY AND MARYの「イロトリドリノセカイ」を、YUKIさんにも引けを取らない声量で歌いきりました。まだ中学3年生。将来はルリカさんのようにソロで勝負できるのでは、と期待させてくれます。
意外だったのが玉川さん。低音域だと声が安定するんですね。持ち歌よりうまく歌えていた気がします。
楓ちゃんは、本当に何を歌ってもアイドルになる。そういえば楓ちゃんが渋はちで松田聖子さんの「赤いスイートピー」をひとりで歌ったのは、ちょうど1年前のひな祭りの日でした。楓ちゃんにかかれば、どんなバンドのどんなロックなフレーズでも、そこだけピンク色の光景が広がります。アイドルになるべくして生まれた、唯一無二の才能です。

三宅さんがZONEの「true blue」を歌ったときに、歌い出しが合わずに最初から歌い直したり、清久さんが同い年の瑠果ちゃんといっしょにいきものがかりの「1 2 3~恋がはじまる~」を歌っていたときに実は鼻血が出ていて、途中から鼻の穴にティッシュを詰めていたり、慣れない楽曲ゆえのハプニングもありましたが、それもアイドルのライブならではの楽しみです。三宅さんも2回めは堂々と歌えていました。
カバー曲ではメンバーの普段見られない一面が見られるので、今後もぜひ続けてほしいと思います。

カバー曲のライブは、スタッフ(というかディレクターの森さん)がどんな選曲をしてくるかというのも楽しみです。1曲めの「エヴリデイ」にもしびれましたが、アイドリングファンどころか一般の知名度も決して高くないPOLYSICSの楽曲を入れてくるという攻めの姿勢にもしびれました。知らない曲でしたが、POLYSICSらしい浮遊感のある曲に、大川さんと高橋さんの不思議なダンスが加わって、なんか知らないけど楽しい気分になりました。
アイドルが有料ライブでサンボマスターとPOLYSICSの曲を立て続けに歌う。こんなライブ、後にも先にもないと思います。貴重な瞬間に立ち会うことができて幸せでした。
客層を考えて古めの曲で固めてくるかと思ったら、新しい曲も入れてきました。いきものがかりのヒット曲や、ねごとやケラケラの楽曲。最近はバンドとアイドルの対バンライブが増えてきたし、元アイドリングの遠藤さんの新曲を提供するのも赤い公園だったりするので、こういう形でアイドリングのファンが最新のJ-POPに触れるのも意義があると思います。

自分が若い頃そうだったように、アイドルソングはJ-POPや日本のロックから独立した、アイドルらしさを体現する楽曲であるべきだという意見もあります。実際に、アイドル最大手のAKB系はそういう路線です。だからこそあれだけの支持を集めているという面もあります。
そうした楽曲も楽しみつつ、かつてのバンドブームで歌われたような楽曲、最新のJ-POPテイストな曲、あるいはもっととんがった曲もアイドルソングとして楽しみたい。僕はそういう姿勢でアイドルを見ています。今回のライブの最後に歌った、今日のどの楽曲よりも激しいアイドリングの「シャウト!!!」みたいな曲も好きだし、アイドルが夏フェスに出たり、ロックバンドと対バンをやるような、10年前にはとても考えられなかったアイドルブームにわくわくしています。
欲を言えば、自分がもっと演者に近い年齢のときに今の状況に立ち会いたかったという気持ちもありますが、37年生きてきたからこそ今のシーンを楽しめるという面もあるので、うだうだ考えずにとりあえず楽しめばいいや、とだけ思っています。

1時間そこそこのライブについて書こうとしたら、無駄に大きな話になってしまいました。

F1を見てました

2014年3月17日(月) 02:21 | スポーツ

今年のF1の開幕戦、オーストラリアグランプリ。フリー走行1から決勝まで全部見ました。今日は朝から夜まで外出していたので、決勝はリアルタイムではありませんでしたが。

エンジンの音は去年とまるっきり違って、まるで別のカテゴリーみたいだったし、一部のチームの張り型みたいで卑猥なノーズのデザインは見慣れるまで時間がかかりそうですが。
エンジンの規定が完全に今までと別物の最先端なハイブリッドカーになって、それなのに「経費の節減」を名目にテストの時間は限られていて、その限られたテストではパワーユニットが故障しまくって、チームによってはまともなテストをできなかったから開幕戦は間違いなく混乱すると思われたわけですが。
そのパワーユニットが最先端すぎて、まだレースを走りきるだけの信頼性がなく、決勝では上位チームから下位チームまでまんべんなく、まるでロシアンルーレットのようにマシンが壊れてしまったわけですが。
終わってみたら、「ああこんなもんか」って感じでした。

メルセデスは速かったし、マクラーレンも速かった。マグヌッセンはデビュー当時のハミルトンくらいの力がありそう。レッドブルのリカルドは2位に入りながら、燃料に関する違反で失格となりました。故意ではなくパワーユニットのトラブルに由来するものかもしれないし、そうだったらお気の毒としかいえません。でも実力は見せました。ウィリアムズは不運が重なりましたが、少なくともマクラーレンと同等のスピードはありそうです。
レースをいちばんおもしろくしたのはウィリアムズのボッタスですが、抜かれたマシンはたぶんボッタスではなく燃費と戦っていたわけで、純粋なドライバー同士の戦いとはちょっと違います。
純粋にレースとして見ると、今年のF1の開幕戦は地味なものでした。リタイアやクラッシュは多かったけど、それもドライバーが限界まで攻めた結果ではなさそうです。

F1は自動車レースの最高峰なんだから、世界一速いエンジンとマシンで世界最速のドライバーを決めるべきだという意見もあります。確かにそういうレースも見てみたい気もしますが、F1はそういうレースではありません。
速さを求めて燃費度外視で高出力のエンジンを開発したところで、そのエンジンはレースでしか使えません。これでは参加する自動車メーカーにとってあまりメリットがありません。それよりは、レースに勝つための努力が一般の自動車の技術革新に直接結びつく方が、自動車メーカーとしてはありがたいわけです。
今年の規則で、動力(「パワーユニット」と呼ばれる)が従来のエンジンにターボチャージャーと複雑なエネルギー回生システムが加わったのは、そういうことです。今年のF1はエネルギーの効率が大幅に上がって、燃料がより効率的に使えるようになります。具体的には、熱エネルギーを電力に変えてモーターを回す仕組みが追加されました。市販車でも使われていない、新しい技術です。ホンダが2015年から再びF1にパワーユニットを供給することを決めたのも、世界最高峰のレースで世界最先端の技術に挑戦することが、自動車メーカーとしてプラスになると考えたからです。

それに加えて、今年は使用できるガソリンの量が大幅に減らされ、時間当たりの燃料の使用量も規制が加わりました。これもエネルギー効率の向上を目指すためです。この規制がけっこう厳しくて、レース中に100%の力を出すとガソリンがなくなってしまうため、みんな燃料をセーブしながら走ります。それでドライバーの実力どおりのバトルがなかなかできないわけです。後方からスタートしたウィリアムズのボッタスがトロロッソやフォースインディアを抜きまくっていたのは、ウィリアムズのマシンのポテンシャルが現時点で相対的に高いのと、相手はそんなマシンと真剣に張り合うと燃費が悪くなるだけだから、抵抗するのは得策ではないと判断したからだと思われます。

とはいえ、決勝のタイムは去年より3分遅いだけでした。しかも今年はセーフティカーが一度入っているので、レースでのペースも去年と比べてそこまで極端に遅くありません。このぶんだと、夏頃には各チームのマシンもだいぶ仕上がってきて、これまでのように燃費をそれほど気にせず、ドライバー同士の真剣勝負が見られるようになるかもしれません。
大幅に規則が変わった最初のレースだし、半分以上のマシンが完走できて、主催者もほっとしているところではないでしょうか。
個人的には、F1にしかできない最新技術でエコなレーシングカーが競うのはいいことだと思うし、マシンの歴史的な変わり目を見られるのは楽しいと思っています。

横山ルリカさんのリリイベと秋葉原へ行った話

2014年3月21日(金) 23:51 | アイドル

ラゾーナ川崎
横山ルリカさんのソロアルバムのリリースイベントを見に、はるばるラゾーナ川崎まで行ってきました。
歌ったのはアルバムの新曲3曲と、サードシングル「メガラバ」の計4曲。これまでのシングルの表題曲は、ルリカさんの力強い歌声を生かした勢いのある楽曲でしたが、カップリングやアルバム曲はどちらかというと「詞を聴かせる」曲。ルリカさん自身が作詞した「Re-Start」という曲も、自身の悩みや葛藤と向き合いながらも前に進もうという決意を歌った曲で、アイドリング!!!での活動を長年見ている僕にとっては感慨深いステージでした。
ルリカさんのリリイベを見に行ったのはセカンドシングルのとき以来です。回を重ねるごとに歌い方に幅が出てきたというか、余裕が出てきたように思います。大学も無事卒業できたことだし、ソロライブの開催が楽しみです。

今回のリリイベでは、アイドリング関連のステージでは珍しい光景を見ました。観客の中に、10代後半から20代前半の若い女性がたくさんいたのです。どういう事情なんだろうと思ったら何のことはない、その次のイベントの場所取りでした。ライブが終わったら、みんな足元にゴザを敷き始めました。嫌な光景です。

ライブのあとには握手会もありましたが、今回は参加しませんでした。
続いて向かった先は秋葉原。ふたつの目的があって、ひとつは消費税が上がる前にパソコン関連の機器を買うため。もうひとつは「秋フェス」というイベントを見るためでしたが、強風のために野外ステージは中止となったことを、川崎へ向かう途中に知りました。本当なら、AKBカフェの前でLinQやアイドリングNEOのライブが見られるはずでした。残念です。
とりあえずルリカさんのアルバムを買おうと思ってタワーレコードへ行ったら、偶然にも愛乙女★DOLL(「ラブリードール」と読みます。愛称は「らぶどる」)というアイドルグループのインストアライブがありました。
らぶどるは秋葉原で毎週ライブをやっています。ライブはスカパーのPigooで生放送しているので、とりあえず毎回録画だけはしているんですけど、なかなか見る機会がなく、ちゃんとライブを見るのは今日が初めてでした。
後ろの方だったのでメンバーの顔やダンスはあまりよく見えませんでしたが、みんなかわいいし、歌もしっかり歌えてる。けっこうクオリティ高い。これって口パクじゃないのと思いましたが、あとで調べたら、らぶどるはいつも生歌のようです。驚きました。4月にメジャーデビューを果たしますが、やっぱりメジャーデビューできるのには理由があるんですね。
イベント中止という偶然のおかげで、いいアイドルといいライブが見られてよかったです。

秋葉原のタワレコは初めて行きましたが、ここもアイドルコーナーは充実しています。アップアップガールズ(仮)の佐保明梨さんの直筆メッセージとファンの寄せ書きのコーナーなんてのもありました。SNS全盛の今だからこそ、こういうのは楽しいですね。

いいおっさんのくせにアイドルを眺めて楽しんでいますけど、むしろこんな年齢になったからこそ、いろんな視点からアイドルを楽しめているような気がします。20歳そこそこの頃だったら、アイドルに自分の理想を投影しすぎて、ありのままのアイドルのパフォーマンスを楽しめてなかったかもしれません。

武蔵境のすき家も店を閉めてたらしい

2014年3月25日(火) 02:22 | 日記

たまには社会派のネタでもひとつ。

【衝撃】すき家が次々と「人手不足」で閉店… 実際に働いているアルバイト達の悲痛な声をご覧ください - NAVERまとめ

牛丼チェーン店の「すき家」から、従業員がすごい勢いで逃げ出しているようです。
上記リンク先にもあるように、ここのチェーンでは店舗の全業務をひとりだけで仕切る「ワンオペ」と呼ばれる状況が日常茶飯事で、安い賃金で重労働させられて不満が爆発寸前だったところに、「牛すき鍋定食」という仕込みにものすごく手間がかかるメニューが導入されたのがきっかけで、ついにアルバイトがキレてしまった、という事情のようです。
今はSNSなんかを通じて他店の状況もわかるし、ある店でアルバイトがいっぺんに辞めたのをネット経由で知って、じゃあ俺たちもってことで連鎖反応でどんどん辞めているみたいです。年度末で、一年のうちでいちばん人が辞めやすい時期でもありますからね。
都内で289店舗中32店舗が閉店しているという情報もありました。Twitterなどをのぞいてみると、各地の閉店情報が写真付きで随時アップされているので、嘘や誇張ではなさそうです。もはやちょっとした社会現象です。

会社からの帰りに、気になって武蔵境駅の北にあるすき家を見に行ったら、看板の照明が消えていました。それでも店内は電気がついていて、テーブル席には4人か5人くらいの人が座っていました。店の前を自転車で通っただけなので、それがお客さんなのか、あるいは別の集団だったのかはわかりません。いずれにしても、普段は24時間営業の店が、夜に看板を暗くしているのは明らかに異常な光景でした。
調べてみたら、武蔵境のすき家も21日から店を閉めていたそうです。しかも、律儀に「従業員不足のため一時閉店しています」という貼り紙を出していたようです。うちの近所のすき家もこんなことになってたなんて。今日については「夜はどうにかなったけど、深夜のアルバイトが確保できなかったから23時30分ラストオーダー、0時閉店にするわ」みたいな状況だったのでしょうか。

さて、すき家などの飲食店を運営するゼンショーといえば、僕の中では最低最悪のゴミクズ企業です。ここの商品とサービスは未来永劫絶対に使わないと決めています。
どこが最低最悪のゴミクズ企業かというと、過去にこの会社は、すき家のアルバイト店員に対して残業代をまともに支払わず、一切の交渉を拒否し、ついにはアルバイト店員に訴訟を起こされたのですが、逆にそのアルバイト店員に対して「店舗のごはんをおにぎりにして食べた。窃盗だ」と言いがかりをつけて告訴しようとしたことがありました。
大きな資本を持つ企業が、権利を主張する個人を恫喝して黙らせることを目的に訴訟を起こすことを「SLAPP」と呼び、欧米では反社会的行為とみなされています。
「働いた分の対価を支払う」という会社として最低限の義務すら放棄し、「働いた分の対価を求める」という労働者としてまっとうな要求を退け、それどころか資本力を利用して、まっとうな主張をする従業員を暴力的な手段でつぶそうとすらした。
こうやって書いてるだけではらわたが煮えくりかえってきます。このエピソードだけでも、ゼンショーという企業の経営者がゴミクズのような人間であることはわかっていただけると思います。

すき家のふざけた逆訴訟はさすがに検察もまともに取り合わず、訴訟は最終的にゼンショー側の謝罪と和解を勝ち取ることに成功しました。

ゼンショーとバイト女性が和解 謝罪と団交を条件に

牛丼チェーン「すき家」のアルバイト福岡淳子さん(45)=仙台市=と支援する労働組合が、未払いの残業代に関する団体交渉を拒否されたとして、経営する外食大手「ゼンショー」に300万円の損害賠償などを求めた訴訟は25日までに、ゼンショーが謝罪し、団交に応じることなどを条件に東京地裁(竹田光広裁判長)で和解した。21日付。

福岡さん側の弁護士は「同様に団交を拒まれて苦しむ多くのアルバイトを勇気づける内容だ」と意義を強調した。ゼンショーは「現段階ではコメントできない」としている。

福岡さん側の弁護士によると、同社が福岡さんと労組に解決金を払うことも和解条件。

47NEWS/2012年12月25日)

ただ、多くの人にとってすき家のイメージは「強盗御用達の牛丼チェーン」だと思います。一時期、すき家を襲う強盗のニュースが毎日のように世間を賑わせていました。
レジが店内の1か所にしかないという構造に加え、会社が人件費を極限まで圧縮すべく、深夜でも従業員がひとりという危険な状況を常態化させているのが強盗に狙われやすい理由です。嘘なのか本当なのか、「すき家が強盗対策をしないのは、従業員を増やしたり券売機を導入するくらいなら、強盗にあった方がコスト的にずっとましだからだ」みたいなことも言われていました。読売新聞も、ゼンショーの広報担当者が「経営を度外視してまで防犯に取り組む必要があるのか考えたい」と発言したとの記事を出しました。ゼンショーは全力で否定していましたが。

そんなうんこ企業ですから、従業員が逃げ出してまともな経営ができなくなっても「ざまあみろ」としか思いません。まともな労働者にまともな労働条件を用意せず、まともな対価を払わず、経営者だけが私腹を肥やすような企業は社会に害悪しか与えないので、一日も早く社会から消え去るべきです。このまま永遠に閉店しててくれればいいと思います。

今回の騒動に対する言い訳もひどい。冒頭のリンク先にあるように、いくつかの店舗では休業の理由を「人手不足のため」と正直に説明しているのですが、先週末あたりから「パワーアップ工事」という謎ワードが登場するようになりました。

【悲報】牛丼「すき家」、謎のパワーアップ工事を行う店舗が続々と登場・・・ - NAVERまとめ

ゼンショーったら、わざわざ「パワーアップ工事中」の貼り紙をあわてて作ったんですね。失笑ものですね。
24日午前の時点で、ゼンショーから正式なコメントはなかったようですが、夜になってこんなニュースが飛び込んできました。

「すき家」相次ぐ閉店は「牛すき鍋定食導入で人員不足」のせい? 運営元のゼンショー「考えられない」
「牛すき鍋定食」に手間がかかりすぎて従業員が辞めてるって本当?

ゼンショーの牛丼チェーン店「すき家」が相次いで閉店しているという報告がネットユーザーから寄せられ、その原因は新メニュー「牛すき鍋定食」導入による人員不足だといううわさが広まっています。果たしてうわさは事実なのか。ゼンショーの広報部に聞いてみました。

ネットのうわさでは、2月24日から投入された新商品「牛すき鍋定食」の提供に手間がかかって厨房を回せないなど忙しさに耐え切れず、従業員が店を大量に辞めて人手不足になっていると言われています。3月から店舗の一時閉店が続いているのはそのためだ、とも。

掲示板などでその根拠として挙げられているのが、Twitterに投稿された数枚の写真。すき家店舗の入り口に、「人員不足のため、店舗を一時閉店させていただいきます」といったお知らせが書かれた張り紙が貼られている写真です。確かに、人員不足によって一時閉店しているすき家の店舗はあるようです。

では実際の理由はどうなのでしょうか。ゼンショー広報部によると、一時的な閉店はリニューアルにともなう改装作業が基本で、人員不足はまったく別問題と考えているとのこと。リニューアルは3月から順次開始しており、2016年3月までの2年間で1985店舗中1000店舗を改装する予定。多品種のメニューを円滑に提供するための厨房の強化と、利用客にとって快適なフロア作りを主な目的としています(リニューアルは3月24日に発表されています)。

(中略)

ちなみに改装により閉店した店舗は、営業再開にはだいたい1カ月程度かかるとのこと(店舗の規模や形態によりバラつきあり)。一時的に閉店する店舗の情報は、随時公式サイトで公開していく予定です。

ねとらぼ/2014年3月24日 強調は筆者)

週末を使って考えた言い訳がこちらのようです。
上記記事のかっこ書きの「リニューアルは3月24日に発表されています」って、これどう見ても読者に「24日って今日やんか!」って突っ込ませる構成ですよね。思わず笑っちゃいました。最後の段落にしても「改装にはだいたい1カ月程度かかるとのこと」って書けばいいところを、わざと持って回ったような言い方をしてるし。

ゼンショーがすき家の店舗リニューアルを予定していたのが本当なら、事前に告知があってしかるべきですよね。どうして事後報告だったのでしょうか。予告なしでいきなり大量に店を閉められたら、売り上げは確実に減るし、いろんな人に迷惑がかかるはずです。株主や取引先は全力で怒るべきところです。
まあ誰ひとりとして「リニューアル」なんて信じちゃいないと思いますが。ネットの情報ですが、開店して間もない店舗も「パワーアップ工事中」だったそうですから。

ネットでの反応の中に、「すき家のアルバイトが大量に辞めたのは景気がよくなって、よりよい条件の働き口を見つけやすくなったから」という指摘がありました。もしそれが本当だとしたら、とても好ましい変化だと思います。自民党や財界の連中は以前から「雇用の流動化」としきりに言っているので、アルバイトとはいえ労働者の側から流動化が進むとしたら、願ったり叶ったりじゃないですかね。よかったですね。
もし景気の回復と雇用の流動化が同時に進んだら、いちばん割を食うのは「能力の低い経営者」です。ゼンショーのようなブラック企業にはまともな労働者が誰も寄りつかなくなり、やがて淘汰されていきます。
無能な経営者を甘やかしてきた不況とデフレから脱却し、反社会的な企業が世の中から一掃されることを強く望みます。

お花見にはまだ早いみたい

2014年3月30日(日) 01:24 | 日記

井の頭公園
吉祥寺の井の頭公園は、花見客でごった返していました。
肝心の桜はちょっとしか咲いていませんでしたが、今日はずいぶんと暖かくて、気持ちのいい一日でした。

この日、公園の一角で大規模なイベントをやっていました。地方のB級グルメの博覧会みたいなイベントのようでした。会場は複数のテントに覆われ、中はほとんど見えないようになっていました。
会場内から、なんかアイドルっぽい歌が聞こえてきました。近くに行って見てみようと思いましたが、イベントには入場料が必要だったのと、そもそも吉祥寺に来たのはヨドバシカメラで買い物をするためであり、F1の予選が始まるまでには家に帰る予定だったので、イベントはパスしました。

家に帰って調べてみたらこのイベント、「SEA級グルメカーニバル」という、海のある地域の物産や食べ物を紹介するイベントでした。名前をよく見るローカルアイドルも歌のゲストとして招かれていました。僕が公園に来た3時45分ころに歌ってたアイドルは誰だったんだろう。
驚いたのは、ステージのMCがNegiccoだったこと。歌のあとのトークも聞こえてたけど、あの声はあの人たちだったんだ。うちのすぐ近くに有名なアイドルが来るなんて。知ってたら見に行ったのに。
イベントは明日まで続きますが、明日は雨が降るっぽいんですよね。やっぱり今日行っておけばよかった。

がんばって部屋を片付けました

2014年3月31日(月) 03:33 | 日記

部屋にたまった書類とかゴミとか片付けなきゃと思いながら、面倒だからと後回しにしていたら2014年も3か月が経ってしまいました。週末はなにげにやることが多くて、今日やらないと夏休みまで部屋が汚いままになりそうだったので、重い腰を上げて片付けることにしました。
夜までかかりましたが、どうにか片付けがひと段落しました。床や棚にたまったほこりもきれいにしました。テーブルによけいな書類が載ってないのは気分がいいですね。

部屋を片付けた直後は「その日に散らかしたものをその日に整理すれば、このきれいさがキープできるはず」と思うんですけど、きれいさが長続きした試しがありません。この面倒くさがりな性格、どうにかならないもんですかね。

嘘と期待と願望

2014年3月31日(月) 23:59 | 日記

嘘を言うのってよくないね。
これから発しようとする言葉が、誰かが聞いたら傷つくような嘘だったとしたら、何も言わずに黙ってた方がいい。
ふとそんなことを考えた3月の終わり。

明日から4月。いつもの電車は新しい人たちであふれる。
これから彼らに向けられる言葉と、彼らに向けられる思いは必ずしも同じじゃない。
「期待」っていうと聞こえはいいけど、その正体はただの「身勝手な願望」だった、ということはよくある。

古い人たちは、自分を過信した方がいい。この仕事は自分だからできる。新しい人が簡単にできることじゃない。それくらいの態度がたぶんちょうどいい。
新しい人たちの中には、仕事がなかなか満足にできない人もいる。でもそれは、その人が手を抜いているとか、やる気がないとは限らない。たぶんそれは、能力が足らないから。

「私ができるんだから、あなたにできないはずがない」
「できないのは、あなたの努力とやる気が足らないからだ」

これは「期待」ではなく、「身勝手な願望」という。
足らないのは、やる気ではなく能力。
そもそも労働者は少しでも楽をしたいと考えるのが自然な姿であって、「やる気」という不自然な感情を相手に求めるからおかしなことになる。「足らない能力」と「楽をしたい気持ち」を出発点にして話を始めないと、ものごとはなかなか前に進まない。
ある段階で「能力が劣っている」ってことに気づけば、そこからはもう過度な期待をしなくなる。逆に、劣っている人に対して自分と同等の能力があるはずだと期待するのは、相手を追い詰めることにしかならない。

嘘を言うのってよくないね。
能力が足りない人に、「やればできるはず」なんて安易に言わない方がいい。その言葉が嘘だとわかったら、何も言わない方がいい。
能力が足りない人に、「やればできるはず」なんて安易に思わない方がいい。その願望は高い確率で裏切られる。でもそれはたぶん、やらなかった結果じゃない。やったけどできなかったという結果だ。最初から期待しなければ、裏切られたなんていう嫌な思いをしなくてすむ。
だから、現実をきちんと見据えて、「ここまではやってもらいたい」と、実現できそうなレベルの少し上くらいを要求するのが理想だと思う。

一方で、「過度な期待」を自ら求める新しい人もいる。
自分に期待してほしいと、やる気を前面に出す若い人。だけど、もしその人に十分な能力が備わってなかったら、古い人は新しい人に、「今のあなたに足りないものは、やる気ではなく能力」と伝えてしまった方がいい。やる気はきちんと評価しつつも、期待は能力に沿ってするべき。

若い頃のことを忘れて、若い人の気持ちに寄り添えなくならないように、自分自身への戒めとしても。
ふとそんなことを考えた3月の終わり。

嘘といえば。
明日は4月1日。嘘をついてもいい日だ。日付はまだ3月31日だけど、待ちきれずに先に嘘を言うことにする。

「僕はブサイクで、笑いのセンスもないモテない男です」

嘘を言うのってよくないね。

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