人手不足って言うけれど

2018年4月20日(金) 19:57 | 日記

そのわりに「世の中にまったく貢献していない、必要のない仕事」が蔓延している気がするんですよね。

会社にいると、顧客や取引先に限らずいろんなところから電話がかかってきます。営業の電話も多く、中にはすんごい声が大きくて、やたら元気な人がいます。昔ある女性タレントさんが「元気の押し売り」などというあだ名をつけられていましたが、その某タレントさんの不倫が発覚する前の元気さなんて目じゃないほどの勢いを一方的に押しつけてきます。しかも電話をかけてくるのはたいてい夕方の遅い時間で、一日の疲労でぐったりしている頃です。僕はそういうのが本当に苦手で、こちらのテンションが低くなっているときに、電話とはいえ知らない相手に大声で話されると、かなり精神を消費させられます。

それでも営業の中身が会社にとって役に立つものならいいのですが、そういうハイテンションな電話に限って、それほど役に立たない話だったりします。某光通信関連の会社で営業経験がある後輩に聞くと、大きな声で話さないと上司に怒られるから仕方なく声を張り上げているそうですが、そんなことをされても個人的にはうさんくささしか感じません。会社としてはハイテンションな方が契約が増えるというデータがあるからそうしているんでしょうけど、自分の感覚としては理解できません。もう少し落ち着いたトーンで話した方が信頼されやすい気がします。でも、現実はそうではないのでしょう。

元気の押し売りだけならまだ許容できます。その過剰なハイテンションで、人をイライラさせるような話法を駆使する営業だけはやめてほしいと思っています。
たとえば、「ネット回線が安くなるプラン」を提案する営業電話があったとします。プランのメリットを説明して、もしよろしければ御社にうかがいたいのですが、と尋ねるのが普通の営業ですが、中にはこちらの都合を無視して向こうの都合を押しつけてくる人もいます。たとえば、こちらが訪問することに同意していないのに「○○日か△△日、どちらがご都合よろしいですか?」といきなり尋ねてくる人。「訪問する」という前提を勝手に押しつける、非常にずうずうしい態度です。
あるいは別パターンとしてこんなのもあります。「簡単な手続きだけで毎月の料金が安くなるのであれば、導入に支障はないですよね?」。この手の質問をされたときに、その背景にある相手の意図が知りたかったから「どういうことですか」と聞き返したら、また同じ説明と質問を繰り返されました。相手に「はい」と答えさせたいという魂胆が丸見えでイラッとしました。こういう肯定の返事をさせるテクニックって名前が付いてるのかなと思って調べてみたら、「イエスセット話法」っていうらしいですね。

冒頭の話に戻りますけど、世の中には無駄な仕事、誰も幸せにしない仕事というのがあると思います。20世紀の簡単に情報が取れない時代なら営業電話をかけまくることが売り上げに直結したんでしょうけど、今はインターネットでいろいろなサービスの情報を探したり比較したりできるから、そっちの方に力を入れればいいと思うし、多くのメーカーが実際に力を入れているはず。だから昔と比べると、電話営業は割に合わないと思うんですけどね。

極端に言うと、パン工場でパンを100個作れば、従業員はパン100個分の価値を生み出したことになるけど、営業会社で見込み客に電話をかけて100人中95人に断られたら、従業員の95%の時間が無駄となり、5%分の価値しか生み出していないことになる。そういう非効率な仕事が世の中にまだまだ残っているのに、「人手不足が深刻」と言われているのはどうなんだろうと思います。
何よりそういう場所で働いている人たちが気の毒です。上司に命令されて見ず知らずの相手に過剰なハイテンションを押しつけて相手をうんざりさせるそのエネルギーを、まっとうな職場で世のため人のために役立ててほしいと思っています。

社会にとって価値がある仕事、人を幸せにする仕事だけを残して、誰も幸せにしない、社会に求められていないような仕事を淘汰すれば、国が言っている生産性の向上とか働き方改革とかそのへんの問題もかなり解決すると思うので、役人の皆さんも今はいろいろ忙しいと思うけどがんばってほしいと思います。

コメントを投稿

※サーバーの状況によって、投稿完了まで時間がかかることがあります。
※投稿内容がすぐに反映されないことがありますが、ページを再読み込みするとコメントが表示されます。
※入力したURLは公開されますが、メールアドレスは公開されません(管理者に対してのみ通知されます)。