アームレスリングもライブも楽しかったタワレコ感謝祭

2017年1月27日(金) 22:39 | アイドル

ちょっと期待してたけど、本当に酒井さんが来てくれるとは思わなかった。昨年夏のTIFに続いて、歴史の目撃者になりました。
直前になって行くのを決めたこと。整理番号はかなり後ろの方だったけど、アームレスリング会場に近い場所を確保できたこと。一歩踏み出す勇気を幸運につなげた自分をほめてあげたい。

アームレスリング会場のすぐ近くで観戦

1月22日。品川ステラボールに集まったアイドルファンは、普段の対バンイベントと比べると、年齢層がかなり高めで、女性が少ないように感じました。
イベント名は「TOWER RECORDS presents ザ・感謝祭 2017新春」。よく見るとタイトルに一切アイドル要素がありません。知らない人が見れば「レコ発イベントの大きいやつ」くらいに思われそうです。前回までのタイトルは「T-Palette Records感謝祭」で、T-Palette Recordsというのがタワーレコードのアイドル専門レーベルなので、アイドルのイベントであることがいちおう明示されていたのですが。昔はタワーレコードが運営するアイドル専門のレーベルがTパレだけだったのが、最近になっていろいろと増えてきたために、吉田豪さんの言葉を借りれば「ふわっとした」イベント名になってしまいました。
感謝祭はいつも年末に行われていたのですが、今回年明けになったのは会場の問題なんでしょうね。ステラボールのような1500~2000人前後の規模のライブハウスは、ずいぶん早い段階から年末の土日のスケジュールが押さえられていたと思われます。
前回と前々回はニコニコ生放送で生中継をしていて、前回は自宅でリアルタイムで見ていたのですが、今回はどうやら映像での生配信はなかったみたいです。後日CSのテレ朝チャンネルで放送するのと、アームレスリングは今週末か来週末の「アイドルお宝くじ」のニュースコーナーで取り上げられると思われます。

イベントのMCは吉田豪さんと、タワーレコードの嶺脇社長でした。嶺脇社長はTIFで観客として見かけた記憶があるのですが、吉田豪さんを生で見るのはこの日が初めて。お名前は20年近く前から存じ上げていたのですが。
中に入ると、ステージとは別に、客席の中央にアームレスリング会場が設営されていました。ステージにはトーナメント表。ライブの余興であるはずのアームレスリングが、まるでメインイベントのような扱いでした。
アームレスリング大会は今回が3回めですが、わざわざ特設ステージを設けるのは今回が初めてです。僕もどちらかといえばアイドルのライブよりアームレスリングの方が楽しみだったから、アームレスリング会場の正面の向かって左側、前から2列めくらいの位置を確保できたのはラッキーでした。

予選を観戦する優勝候補3人のガチな表情

アームレスリングはライブの合間に、前半が4強を決める予選、後半が4強による決勝戦として、2回に分けて行われました。
このためにわざわざ作ったチャンピオンベルトを、過去2回の優勝者であるアップアップガールズ(仮)の森咲樹さんが嶺脇社長に返還するという儀式。森さんの演技がかった表情と、チャンピオンとしての意気込みを語る姿がいちいちおもしろい。これをアイドルのライブでやるというナンセンスさ、それなのに参加者はみんな真剣なところが、タワレコのアームレスリング大会が一部のファンだけでなく全アイドルファンが注目する大イベントになった理由です。

予選の試合が次々と進んでいく中で、ステージ上からメンバーたちがにこにこしながら、ときに真剣な表情で選手たちを見守っていました。昨年メジャーレーベルからTパレに移籍したばかりで、今回が初登場のWHY@DOLLのふたりは、出番を待つ青木さんに浦谷さんが後ろから抱きついていたりして、あいかわらず仲が良さそうです。
そんなかわいいアイドルの皆さんと明らかに様子が違ったのが、優勝候補と言われた3人でした。アプガの森さんと前回準優勝のHauptharmonieの寺田珠乃さん、ハコイリムスメのぽにょこと我妻桃実さんは、まるで獲物を狙う猛禽類のような目つきで戦況を見ていました。アイドルのライブの余興でアイドルが見せるものとは思えない表情に、思わず笑ってしまいます。

運営も事前にこういう凝った映像をYouTubeにアップして、アームレスリング大会を盛り上げようとしていました。余興なのに。

アームレスリング大会Promotion Video ~アプガ森咲樹篇 “前代未聞の三連覇への道”~
アームレスリング大会Promotion Video ~Hauptharmonie寺田珠乃篇 “打倒森!頂点への挑戦!”~
アームレスリング大会Promotion Video ~ハコイリムスメ我妻桃実篇 “超新星ナチュラルマッチョムスメ!”~
アームレスリング大会Promotion Video ~Negicco Nao☆篇 “最強を目指す親友へ”~
アームレスリング大会Promotion Video ~アプガ森咲樹篇Ⅱ ”前人未到の三連覇、その先。いつかのリベンジへ。”~

負け方がエンターテイナーだった佐保明梨さん

最初の見せ場は、毎回1回戦で負けて号泣するのがお約束になりつつあるアプガの佐保さんと、WHY@DOLLの青木千春さんとの対戦でした。「このために空手で黒帯を取った」と言って会場の笑いを誘う、武道館のライブでは氷柱割りを成功させた武闘派の佐保さん。初出場で実力は未知数の青木さん。アームレスリングでは珍しく、1分以上にわたって両者の腕が動かないほど力が拮抗した対戦となりました。最後は若干優勢だった青木さんが判定勝ち。「今年こそは初戦を突破できるかも!」と期待するファンとメンバー、そして佐保さん本人。3年めにしておおいに期待を抱かせてくれたのですが、最後にはしっかり負けてくれるところがエンターテイナーです。
佐保さんはまた大泣きしました。でも佐保さんはなぜか対戦中にグリップを握っていなかったので、普通にやれば青木さんに勝てていたはず。天然のエンターテイナーです。
試合場の横ではアプガのメンバーが応援していたのですが、なぜかそこに、アプガが着ていた黒い服と似たような黒いTシャツを着た、lyrical schoolの大部さんがしれっと混ざっていました。リリスクは去年Tパレを出てメジャーデビューしたので、今回の感謝祭には参加できないはずでしたが、アイドルネッサンスとのコラボ企画のために今回も出演できることになりました。それで出演者の立場を利用して観客より近い位置で推しを見るという、いつもの職権濫用です。
ステージ上では、佐保さんの奮闘を見守るアイドルネッサンスの南端さんが祈るような表情。その隣の比嘉さんはなぜかもらい泣きしそう。先輩の元アイドリング!!!酒井さんに仕込まれたかのようなオーバーリアクション。
選手以外のアイドルのこうした表情は、映像ではほとんど見られません。お金を払って生で観戦するファンだけの特権です。アイドルのライブで「観戦」っておかしいけど。

魔境に放り込まれた神宿のめいりん

優勝候補3人は順当に勝ち残り、残りの1枠に飛び込んだのは神宿の羽島めいさんでした。サッカーの経験がある、見た目によらず肉体派です。
前年の決勝と同じ組み合わせとなった森さんと寺田さんの対戦は、森さんが再び勝ちました。寺田さんは「怪力メガネ」と呼ばれた前回と同じ出で立ちで、ひさびさにメガネをかけて勝負に挑んだのですが、負けて思いっきり悔し涙を流していました。敗戦の弁で、小道具を作って応援してくれたメンバーへの申し訳なさを語る寺田さん。別に今回のアームレスリングに勝ったところで賞金がもらえるのと、せいぜいネットで少し話題になるくらいで、負けても失うものは何もないのに、そんなことに全力を傾ける姿がたまりません。リンガーとしては昔、アイドリング!!!の相撲企画で大川さんや朝日さんが泣きべそをかきながら尾島さんや酒井さんに挑んでいた、あの懐かしい光景を思い出します。

神宿のめいりんとハコムスのぽにょはいずれも初出場。嶺脇社長と豪さんに「アイドルの顔じゃない」「箱入り娘感ゼロ」と言われた我妻さんは、ここでも圧勝しました。普段は「ぽにょ」という愛称がぴったりのかわいらしい女の子なのに、アームレスリングに挑む表情はまるで格闘家のようでした。勝ったときのドヤ顔は、見ているこっちまで気持ちよくなるレベル。ハコムスのメンバーはみんな女優志望なので、本人的にもアームレスリングのチャンピオンを演じようという意識もあったと思いますが、本当に見事な演技でした。将来はぜひ存在感のある女優になってほしいと思います。
準決勝2試合が終わり、寺田さんが涙ながらに悔しさを語ったあとにコメントを求められためいりんは、明らかに「こんな場所に放り込まれて、どうすればいいんだろう?」ととまどっていました。3人が作る空気があまりにもおかしいので、「がんばります!」という言葉しか出てこなかったのは仕方のないことです。

森さんの生の嗚咽と酒井さんの言葉責め

決勝戦は森さんと我妻さん。下剋上を期待しましたが、森さんが見事に3連覇を達成しました。ぽにょは悔しそうな表情を浮かべながらも、最後はアイドルの顔に戻ってさわやかに競技場を去っていきました。
これで森さんがチャンピオンベルトを取り戻して大団円、と思ったら「ちょっと待った!」という叫び声。本当に酒井さんが来た。もしかしたらあるかもしれないと思っていた展開が本当にあった。チケットを買ってよかった。たぶん僕が、酒井さんの勇姿をいちばん近い場所で見た元リンガーだ。
事務所の後輩のアイドルネッサンスを引き連れた酒井さんは、去年のTIFの光景をなぞるように、森さんをあっさりと破りました。勝ち誇る酒井さんの横で、競技台でうずくまって動けない森さん。アプガの古川さんが森さんのもとに駆けつけて、ようやく顔を上げた森さんは、号泣して嗚咽をもらしていました。近くにいたから聞こえた、マイクを通さない生の嗚咽。アームレスリングに勝つことがアイドル活動に何の影響もおよぼさないというのに、このガチな悔しがり方。異常であればあるほど、観客としては楽しい。

2日前にはネットの生配信で、仲良しの遠藤舞さんと1時間ずっとくだらない話をしていた酒井さん。インドア派で、華奢で、とても怪力には見えないのに、1か月かけて体を鍛えた森さんをあっさり破りました。親戚に元楽天イーグルスの草野選手がいるだけあって、生まれ持った骨格と筋肉が普通の人と違うんでしょうね。
そして酒井さんといえば抜群の言語センス。Tパレのヒーロー森咲樹を叩きのめすヒールとしての役割を見事に演じきりました。森さんがどれだけ泣こうが、責めの手を緩めない酒井さん。「今まで何やってたの?」「この立ち位置もつらいんだよ」「鍛えないで待ってるわ!」と言いたい放題。かつてアイドリング!!!で、相撲で負けて泣きべそをかく朝日さんに対する態度と同じです。アームレスリングの実力はおよばなくても、酒井さんの容赦ない言葉責めを受けきるだけの根性を備えた森さんは、紛れもないTパレ最強のアイドルです。

森さんは今年のTIFでリベンジすると宣言しました。TIFでは去年のように「スナックうめこ」というほとんど注目されない場所でやるのではなく、できればメインステージで、すべてのアイドルが頂点を目指す本気のアームレスリング大会を開催してほしいと思います。予選大会も生配信で見せてほしい。TIFのスタッフのみなさんお願いします。

じゅじゅの楽曲とKOTOさんのインパクト

ここまで長々とアームレスリング大会のことを書いてきましたが、あくまで感謝祭のメインはライブです。タワーレコードが運営するレーベルに所属する14組のアイドルが、それぞれ20~30分のライブを見せてくれました。
個人的に、アイドルの対バンで理想的なのは「絶対に楽しいことが分かっているおなじみのアイドル」が5割、「これまで生でほとんど見たことがないけど、気になっている新鋭のアイドル」が3割以上を占めるようなライブです。今回の感謝祭もまさにそんな感じでした。

じゅじゅは生で見るのは1年半ぶり。今の3人体制になってからはもちろん初めてです。楽曲もパフォーマンスも思いのほか良くて、ハーモニーを多用してたのが僕の好みでした。次に対バンで見かけたら、優先して見に行くようにしたいと思います。
KOTOさんはダンス特化型のソロアイドル。吉田豪さんが「売れなきゃおかしい」と評していたように、独特のダイナミックでキレッキレのダンス、それと胸の大きさに目を奪われました。2015年の@JAM EXPOで見かけたときはそんなに印象に残らなかったけど、1年半で成長したんでしょうね。

リリスクminanさんの引率の先生っぷり

「リリカルネッサンス」は、前回まで感謝祭を盛り上げてくれたlyrical school(とアイドル大好きな大部さん)とファンのためのコラボ企画だと思っていました。そのわりにはコラボ曲のパフォーマンスがものすごく本格的で、すごいなと思ったら、コラボユニットとして音源の発売やライブもあるとのこと。リリスクは初期メンバーのayakaさん(前述の大部さんと同じ人)、amiさん、meiさんがもうすぐ卒業してしまうので、最後に初めてこうした本格的なコラボができるのは、卒業するメンバーにとっていい思い出になりそうです。
驚いたのがminanさんのアイドルネッサンスへの溺愛ぶり。リリスクは最後に1曲だけオリジナル曲を歌ったのですが、最後にアイルネのメンバーが出てきていっしょに踊って、終わったあとのminanさんは「かわいい」を連呼していました。リリスクのキモい人は大部さんとamiさんだけじゃなかったんですね。
小柄なアイドルネッサンスのメンバーに混じって、身長の高さと大人っぽさが際立っていたminanさんはまるで引率の先生のようでした。minanさんがいれば新体制のリリスクも安心です。
残念だったのは、コラボに大部さんのヲタク仲間の宮本さんが参加できなかったこと。翌日が高校受験だったらしいです。

Hauptharmorie、ハコイリムスメ、WHY@DOLLと、個人的に好きなアイドルが続きます。ハコムスの90年代アイドルソング風のオリジナル曲は、今のアイドル界ではめちゃめちゃとんがった存在。我妻さんはアームレスリングのときとは違う、アイドルらしいかわいらしさを見せてくれました。ハコムスは歌唱力も全体的にかなり上がっています。
ほわどるの「Magic Motion No.5」は聴くとなんか安心します。

客の年齢層を上げていたのはネギヲタだった

最後の5組は神宿、Negicco、アップアップガールズ(仮)、GANG PARADE、アイドルネッサンスという、アイドルファンにとってはおなじみのグループです。
Negiccoのライブでは、たくさんの人がネギライト(緑と白に塗り分けられたペンライト)を振っていました。こんなにもたくさん来ていたNegiccoのファン。最年長のNao☆さんが今年で29歳ということもあって、ファンの年齢層も比較的高いのですが、来たときに若者が少ないと思ったらこういうことだったんですね。チケット代が安くないことも手伝って、必然的におじさんの比率が高くなったみたいです。

ギャンパレは7人体制になって初めて見ました。楽曲もダンスも、これこそが現代の王道アイドルです。カミヤサキさんがBiSの人で、新メンバーも去年復活したBiSのオーディションに参加した人なので、そういうイメージで語られることが多いけれど、パフォーマンスは実に正しいアイドルです。

トリはアイドルネッサンスです。宮本さんはここからの参加でした。今いちばん成長著しいアイドル。ずーちゃんかわいい。

ハーモニーを聴かせるタワレコのアイドル

今回のライブを通して思ったのは、やっぱりハーモニーは気持ちいいということ。せっかくグループで歌ってるんだから、ハーモニーを使わないなんてもったいない。ユニゾン一辺倒より絶対に楽しいです。
レコード会社が作ったアイドル専門レーベルということで、ほかの対バンと比べて、ハーモニーを聴かせるアイドルが多いように思いました。アイドルネッサンスとNegiccoを筆頭に、ギャンパレもアプガもほわどるもハルモニーもハコムスもじゅじゅもハーモニーを多用していて、見応えがありました。この傾向はほかのアイドルにも広まってほしいと思います。
ボール
エンディングで、ギャンパレの新メンバーのココ・パーティン・ココさんが投げたボールをキャッチしました。ボールを取るのは僕の特技です。

イベントの詳細や写真、セットリストは以下の記事に詳しく載っています。ぽにょのドヤ顔も寺田さんの泣き顔もいいですが、いちばんの見どころは森さんが号泣する横で満面の笑みの古川さんです。

タワーアイドル腕相撲、アプガ森咲樹3連覇するも10分でベルト奪われ号泣(ナタリー)

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