さよならゲートウェイ

2016年1月31日(日) 22:59 | 日記

ゲートウェイのキーボード
2000年に買って以来、今日まで15年以上にわたって使い続けてきた「ゲートウェイ」ブランドのキーボードと、お別れすることにしました。
デスクトップのパソコンはゲートウェイ社のパソコン以降で2回買い替えているのですが、キーボードだけは同じものを使い続けていました。今となっては、若い頃から苦楽をともにしてきた貴重なパーツです。

キーボードとしてはまだまだ使えるのに、手放さなければいけない理由はこのシリコンカバーです。
ゲートウェイのキーボードカバー
ゲートウェイのブランドロゴの下、テンキーのところが汚れて黒ずんでいます。
シリコンカバーはとっくの昔に限界を超えていて、表面が劣化してねばねばしています。キーボードを触った感触も良くないし、ほこりが付着してしまい拭いても取れない。こんな状態で何年も使い続けていました。
じゃあカバーを取って使えばいいじゃないかと言われそうですが、それができない理由があります。
シールを貼ったゲートウェイのキーボード
キーの上にシールが貼ってあります。これは「Dvorak配列」というキー配列を示したシールです。僕は2006年に、圧倒的大多数の人が使っているQWERTY配列を捨てて、Dvorak配列というキー配列を習得したのですが、そのときに自作したものです。配列は「DvorakJP」というソフトに準拠しています。

なぜ僕がわざわざ一般的でないキー配列を習得しようと考えたか、習得までにどれだけ苦労したかは、10年前の日記をご覧ください。
さようならQWERTY、こんにちはDvorak(06年4月26日)
Dvorak奮闘記2日目(06年4月27日)
Dvorak奮闘記4日目「本気です」 (06年4月29日)
Dvorak奮闘記5~7日目 (06年5月3日)
Dvorak奮闘記18日目「ようやく慣れてきた」(06年5月14日)

このシールを貼ったままでキーボードを使っていると、すぐにシールがすり減って破れてしまいます。一度貼ったシールがぼろぼろになると、きれいにはがせないし見栄えが悪いし、上から新しいシールを貼ってもキーの表面がでこぼこになってしまうので、キーボードの表面を守るカバーが必要というわけです。
今のゲートウェイのキーボードをカバーなしで使いつぶしてもよかったのですが、シールがぼろぼろになった状態で捨てるのはなんだか忍びないので、きれいな姿のままで引退させようと思いました。

というわけで、新しいキーボードを買ってきました。メーカーはエレコム。ヨドバシカメラで1900円でした。
新キーボード
有線だしよけいなボタンも付いてないし、いたってシンプルなキーボード。シリコンカバーが付いているモデルは限られていたので、選択肢はほとんどありませんでした。

新しいシールをプリンターで印刷します。元のデータはPDFです。そういえばプリンターも2001年に買ったエプソンのPM-950Cという年代物だ。古すぎてWindows7の64bit用のドライバーがないので、PM-920Cという別の機種のドライバーで代用しています。家でプリンターなんてめったに使わないですからね。
Dvorak配列のシール
これを買ったばかりのキーボードに貼ります。枚数が多いので地味にたいへん。
新キーボードにシール
シリコンカバーをかけて完成です。半透明のカバーですが、シールの文字はじゅうぶん見えます。
新キーボードにカバー
もちろんこの記事も新しいキーボードで書いているわけですが、これまでのゲートウェイのキーボードよりサイズが小さくて違和感があります。端の方のキーを打つときに小指がキーの向こうまで動いてしまいます。でもQWERTY配列からDvorak配列に変えるのに比べたら、慣れるのは楽なものです。右手の方向キーやテンキーへの移動が少ないから、かえって負担は減りそうです。

ここからは懐かしい昔話。

ゲートウェイのパソコンってすごく画期的だったんですよね。いわゆるBTOという、購入者がパソコンのスペックを選べる仕組み。注文するときにCPUはPentiumかCeleronにするか、ハードディスクの容量はどうするか、メモリーはどれだけ搭載するかなどをネット上で選ぶと、メーカーがそのとおり組み立てて送ってくれるというものです。今はどのメーカーの通販サイトでもやってることですが、2000年当時の日本ではBTOは一般的でなく、大手メーカーで初めて本格的に展開したのがゲートウェイでした(当時ゲートウェイはアメリカのパソコンメーカーでデルやHPと並ぶ大手でした)。
僕は見た目がキモヲタっぽいのですが、見た目どおりパソコンには昔からそこそこ詳しくて、パソコンのスペックを自分で選べるのはなんて便利なんだろうと思ったものですが、当時はインターネットの常時接続環境はそれほど普及してなくて、ウェブサイト上の手続きだけでパソコンを買うことも一般的ではありませんでした。それでもゲートウェイはCMに持田香織さんを起用したりして、かなり営業活動をがんばっていました。
サポートは過剰といえるくらい良くて、24時間体制で電話を受け付けていました。僕も平日の深夜2時くらいにパソコンの調子が悪くなったときに、サポートセンターに電話したことがあったのですが、ものすごくていねいに対応してくれて、問題を修復するCDをすぐに送ってくれました。

ゲートウェイは名古屋の大須の一等地、矢場とんの近くに「ゲートウェイカントリー」というアンテナショップを構えていました。それが、本社の経営が悪化したために2001年に日本法人が撤退して、ショップもいきなり空っぽになってたから驚いたものです。
僕が買ったゲートウェイのパソコンは2000年の秋から2006年の夏まで、6年近く動かしていました。一度不具合が出た以外は動作が実に安定していて、とても良いパソコンでした。
この6年は今振り返ると、今まで生きていた中でいちばん濃い6年でした。風俗情報誌の出版社で働いたり辞めたり、同棲をしたり別れたり、肌に合わない仕事をしたり、愛知の田舎から東京へ出てきたり。そんなときずっと愛用していた道具を手放すのは、やっぱりさびしいものです。

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