アイドリングファンが見たBELLRING少女ハートのワンマンライブ

2014年6月18日(水) 02:20 | アイドル

6月8日のことなので、かなり時間が経ってしまいましたが、心に残るライブだったので、記録として残しておきたいと思います。
ライブの内容はナタリーの記事に詳しく載っています。

さて、僕はこの日記で繰り返し書いているとおり、アイドリング!!!というグループが好きで、よくライブやイベントに出かけています。
その影響でほかのアイドルにも興味があって、ごくたまにアイドリング!!!以外のライブにも出かけたりもします。
2012年にはPASSPO☆を見に行きました(アイドリングファンが見たぱすぽ☆One Worldフェス)。
日記には書かなかったのですが、実は2013年にはBiSの両国国技館でのワンマンライブも見に行きました。なぜ日記に書かなかったかというと、ひとことで言えば「書く気力が起きなかった」ってことですけど、今はソロでがんばってる寺嶋由芙さんがすごく細くて、ダンスもひとりだけキレッキレだったのは今もよく覚えています。
BELLRING少女ハート
そして先日のBELLRING少女ハートのライブです。
@JAM2014のときにも書いたとおり、「BedHead」というアルバムがとにかくすばらしくて、これは絶対に歌ってるところを生で見たいと強く感じたのが、ライブに行こうと思ったきっかけです。
アルバムと最新のシングルは聴きまくったけど、メンバーの顔と名前すら一致しないという生半可な気持ちのままライブに臨みました。

渋谷クラブクアトロは満員でした。客層はアイドリングと比べると全体的に若く、ステレオタイプな容姿のオタクは少なくて、きれいな女性が多い印象。BiSの客層に近い感じでした。研究員(BiSのファン)とわかるTシャツやグッズを持っていた人もいました。
僕は後ろの方からステージとファンの姿を眺めていました。

オープニングアクトは「BELLRING中年ハート」と名乗るバンドによる演奏。女性アイドルのライブで、男性だけのバンドがパフォーマンスを見せるのはたぶん珍しいと思います。それを普通のこととして受け入れているのが、この日渋谷クアトロを埋め尽くしたファンです。

アイドルって、普通は客席に笑顔を振りまいて元気さをアピールするものですけど、ベルハーはちょっと違うんですよね。黒ずくめの衣裳や殺風景なセットの雰囲気も手伝って、メンバーはわりと若いのにきゃぴきゃぴしたところはほとんど見せない。昔風の言葉で表現すると「アングラ」ってやつ。AKB48がザ・タイガースとするならば、ベルハーはジャックス。
歌唱力も決して高いとはいえないし、振り付けもキレがあるわけじゃない。だけど、それがベルハーにしか出せない味を出している。楽曲もアイドルらしいかわいさや瑞々しさとはかけ離れているけど、それをベルハーが生歌で演じると、なんか知らないけどいい感じになる。ものすごい中毒性がある。CDの音源だけでもくせになるのに、生で見たらもうたいへん。目も耳もベルハーに奪われっぱなしでした。このあたりはぜひ動画サイトなどで見てほしいと思います。似たようなタイプがいなくて、言葉で表現するのが難しいので。

ダンスにキレがなく、アイドルっぽくない独特な振り付けであっても、動きそのものは激しかったりします。アップアップガールズ(仮)やひめキュンフルーツ缶みたいなBPMの速さがない代わりに、一回の振りが大きい。ヘッドバンギングのような振りだったり、体全体を大きく揺らしたり。それが最初から最後まで。実はけっこう体力があるベルハーちゃん。決してゆるくてぬるいだけのステージではありません。
ゲストのヒップホップユニット・HELクライム(みなさん屈強な男性です)との寸劇やコラボのぐだぐださ加減、朝倉みずほさんの不完全なラップも、たぶん半分は「それも含めて作り込んでいる」のではないかと思ってしまいます。

壁のセットが途中ではがれる手作り感満載のステージ。アルバム音源のままの不安定な歌声をライブの生歌でも聴かせるベルハー。ときには客席を闊歩したり、ファンの上に乗ってみたり。ファンもリフトやモッシュで盛り上がっていました。
ライブの終わり頃には、メンバーが客席に向かって食べかけの果物を投げたり、口に含んだ水を吹きかけたりもしていました。メンバーには現役JKもいるのに。

ほかのアイドルのライブでは見られない光景を次から次へと見せられて、おなかいっぱいな3時間あまりのライブ。自分の中の「アイドル」の枠、「アイドル」の楽しさがさらに大きく広がりました。
そんな異端なアイドル集団の中で、ひとり異彩を放っているように見えたのが最年少のゆぅゆこと美月友華ちゃん。いちばん声が出てたし動きも切れてたし、何より歌ってるときの笑顔がかわいかった。アイドルでした。静止画で見るとそんなでもないんですけどね。これもライブの楽しさ。

自分の理想を安心して投影できそうなアイドルだけを視界に入れて、異端から目をそらしていたら「理想的なアイドルに癒されてる自分」という現状は維持できるかもしれないけど、それって心がゆさぶられるほどわくわくするチャンスを遠ざけてる。ベルハーみたいにいろんなおもしろいアイドルが出てきてるのに、すごくもったいない。
アイドルファンは、そこにアイドルがいるのなら、とにかく前のめりになって楽しもうという姿勢でのぞむのがいいと思います。拒絶する理由を探すより、楽しめるポイントを見つける方がおもしろいに決まってるから。
アイドリングだって、清純派でストイックな横山さんから、いろいろとだらしない尾島さんまで振れ幅が大きいけど、多くのファンはその両方を愛しています。欠点はあるかもしれないけど、それ以上に楽しめるポイントをファンはそれぞれのメンバーに見いだしています。理想や固定観念に縛られてたら、楽しめるものも楽しめない。ベルハーの楽曲やライブには、そんな保守的なアイドルオタクの心をぶっ壊すんじゃないかってくらいの可能性を感じました。だからもっと売れてほしい。

トラックバック

トラックバックURL: http://folky.saloon.jp/mt/mt-tbc.cgi/2926

コメントを投稿

※サーバーの状況によって、投稿完了まで時間がかかることがあります。
※投稿内容がすぐに反映されないことがありますが、ページを再読み込みするとコメントが表示されます。
※入力したURLは公開されますが、メールアドレスは公開されません(管理者に対してのみ通知されます)。