F1を見てました

2014年3月17日(月) 02:21 | スポーツ

今年のF1の開幕戦、オーストラリアグランプリ。フリー走行1から決勝まで全部見ました。今日は朝から夜まで外出していたので、決勝はリアルタイムではありませんでしたが。

エンジンの音は去年とまるっきり違って、まるで別のカテゴリーみたいだったし、一部のチームの張り型みたいで卑猥なノーズのデザインは見慣れるまで時間がかかりそうですが。
エンジンの規定が完全に今までと別物の最先端なハイブリッドカーになって、それなのに「経費の節減」を名目にテストの時間は限られていて、その限られたテストではパワーユニットが故障しまくって、チームによってはまともなテストをできなかったから開幕戦は間違いなく混乱すると思われたわけですが。
そのパワーユニットが最先端すぎて、まだレースを走りきるだけの信頼性がなく、決勝では上位チームから下位チームまでまんべんなく、まるでロシアンルーレットのようにマシンが壊れてしまったわけですが。
終わってみたら、「ああこんなもんか」って感じでした。

メルセデスは速かったし、マクラーレンも速かった。マグヌッセンはデビュー当時のハミルトンくらいの力がありそう。レッドブルのリカルドは2位に入りながら、燃料に関する違反で失格となりました。故意ではなくパワーユニットのトラブルに由来するものかもしれないし、そうだったらお気の毒としかいえません。でも実力は見せました。ウィリアムズは不運が重なりましたが、少なくともマクラーレンと同等のスピードはありそうです。
レースをいちばんおもしろくしたのはウィリアムズのボッタスですが、抜かれたマシンはたぶんボッタスではなく燃費と戦っていたわけで、純粋なドライバー同士の戦いとはちょっと違います。
純粋にレースとして見ると、今年のF1の開幕戦は地味なものでした。リタイアやクラッシュは多かったけど、それもドライバーが限界まで攻めた結果ではなさそうです。

F1は自動車レースの最高峰なんだから、世界一速いエンジンとマシンで世界最速のドライバーを決めるべきだという意見もあります。確かにそういうレースも見てみたい気もしますが、F1はそういうレースではありません。
速さを求めて燃費度外視で高出力のエンジンを開発したところで、そのエンジンはレースでしか使えません。これでは参加する自動車メーカーにとってあまりメリットがありません。それよりは、レースに勝つための努力が一般の自動車の技術革新に直接結びつく方が、自動車メーカーとしてはありがたいわけです。
今年の規則で、動力(「パワーユニット」と呼ばれる)が従来のエンジンにターボチャージャーと複雑なエネルギー回生システムが加わったのは、そういうことです。今年のF1はエネルギーの効率が大幅に上がって、燃料がより効率的に使えるようになります。具体的には、熱エネルギーを電力に変えてモーターを回す仕組みが追加されました。市販車でも使われていない、新しい技術です。ホンダが2015年から再びF1にパワーユニットを供給することを決めたのも、世界最高峰のレースで世界最先端の技術に挑戦することが、自動車メーカーとしてプラスになると考えたからです。

それに加えて、今年は使用できるガソリンの量が大幅に減らされ、時間当たりの燃料の使用量も規制が加わりました。これもエネルギー効率の向上を目指すためです。この規制がけっこう厳しくて、レース中に100%の力を出すとガソリンがなくなってしまうため、みんな燃料をセーブしながら走ります。それでドライバーの実力どおりのバトルがなかなかできないわけです。後方からスタートしたウィリアムズのボッタスがトロロッソやフォースインディアを抜きまくっていたのは、ウィリアムズのマシンのポテンシャルが現時点で相対的に高いのと、相手はそんなマシンと真剣に張り合うと燃費が悪くなるだけだから、抵抗するのは得策ではないと判断したからだと思われます。

とはいえ、決勝のタイムは去年より3分遅いだけでした。しかも今年はセーフティカーが一度入っているので、レースでのペースも去年と比べてそこまで極端に遅くありません。このぶんだと、夏頃には各チームのマシンもだいぶ仕上がってきて、これまでのように燃費をそれほど気にせず、ドライバー同士の真剣勝負が見られるようになるかもしれません。
大幅に規則が変わった最初のレースだし、半分以上のマシンが完走できて、主催者もほっとしているところではないでしょうか。
個人的には、F1にしかできない最新技術でエコなレーシングカーが競うのはいいことだと思うし、マシンの歴史的な変わり目を見られるのは楽しいと思っています。

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