アイドリングの「もうひとつの原点」を見た3期生SP

2013年12月26日(木) 04:52 | アイドル

1期生の9人と、9人のアイドリングが好きなファンに対峙するために、1期生に負けないように団結して、前へ出て、新しいファンを獲得してきた2期生。渋はちライブの2期生スペシャルは、そんな反骨心から生まれたすさまじいパワーが全放出されて、自分が見た今年のアイドリングのライブの中でいちばん熱いライブになりました。
アイドリングに「熱さ」を与え、「おもしろさ」の振れ幅を広げたのが2期生なら、3期生は「ゆるさ」の象徴といえます。1期生と2期生のうち5人がアイドリングを去り、当時のメンバーの中では「がつがつしてなさ」で1、2を争う遠藤さんがリーダーになったところに加入した3人。ルックスはアイドルとして完璧なのに、言葉のチョイスが不思議な橘さんと、柄の悪い関西弁を駆使する大川さん。そして見た目も頭の中も子供で、天然という言葉では言い表せない不思議な世界観を持つ楓ちゃん。みんな率先して前に出るタイプじゃないのに、なんかすごくおもしろい。
3期生はおもしろさの「次元」を増やし、アイドリングに新しい座標軸を打ち立てました。別の言い方をすると、アイドリングをマンネリから遠い地点に運んでくれました。思えば、2期生の朝日さんが強烈に輝き出したのは3期生が入ってからでした。
そんな3期生3人のライブは、1期生のような卓越したパフォーマンスや、2期生の熱さとは違う、ふわふわした柔らかい空気に包まれたライブでした。今のアイドリングの魅力でもある「平和」の原点。口の悪い人には「ぬるま湯」なんて言われますが、それが僕にとっては心地いいし、「基本そんなに熱くない」という現状にこそ居心地のよさを感じているファンは多いと思います。

年末で平日で昼間。こんなときにアイドルのライブに行ける人なんて限られています。立ち見席はいつもより人が少なめでした。僕も仕事がいろいろと残っているのに、無理やり会社を抜けてきました。
3期生3人でのライブは、2012年のTIF以来でしょうか。予定より15分ほど遅れてライブは始まりました。やっぱりみんな細い。大川さんはひときわ顔が小さい。

ライブでは、いつもは声量と肺活量が弱い大川さんもしっかり歌えてたし、楓ちゃんは相変わらず高音を苦手としていたものの、いつものアイドルらしい声と振り付けがすごくかわいかったし、橘さんは頼りになる歌唱力でした。いつもなら大好きな遠藤さんが歌う「粉雪が舞う街並みで」のソロ部分も完璧に歌い切りました。
楽しかったのは楓ちゃんのトーク。加入当初と変わらない「計算された天然っぷり」を今日も炸裂させていました。頭に浮かんだおかしな言葉が、たぶん自分ではどうおかしいのか気づいてないけど、その言葉をこのタイミングで言えば受けるということは経験的に知っているという、天才と評するしかない能力。それをあの愛らしいルックスと声としぐさとセットでやられるから、好きにならないわけがない。もうすぐ17歳になるのに、あの「天然力」を失わない楓ちゃんはすごいというほかありません。ひとりで歌った「サンタが街にやってくる」の長い間奏では、妹の33号瑠果ちゃんだけサンタさんにクリスマスプレゼントをもらったというエピソードを語ったのですが、観客に対して「みなさんのところにはサンタさんは絶対に来ないと思いますが」なんていう身もふたもない言葉が浮かぶセンスと、それをためらわずに言える判断力が楓ちゃんの世界です。

3人でミニモニやプッチモニの曲を歌ったり、「保健室大作戦」で客席に降りてきたりと、いつもの渋はちライブとは違った演出もありました。僕はわりと前の方の席でしたが通路からは少し離れていたので、至近距離で見ることはできませんでしたが、大川さんの顔の小ささとてかりはよくわかりました。観客はメンバーに手を出したりせず、みんな紳士でした。

おもしろかったやり取りが、ステージ上で3人が水を飲んでいるときに、前の方にいた観客が「ひと口ちょうだい」みたいなことを言ったらしく、それに対して大川さんが「セクハラはやめてください」と言い放ったこと。楓ちゃんは「帰ってください」と言い、大川さんはさらに「家に帰ったらおもしろいテレビやってるから」みたいなことを言う。きつい言い方ではなかったけど、笑顔でもやさしい言い方でもない。橘さんは突っ込みもフォローもしない。わりとあからさまな、観客に対する「拒絶」です。
菊地さんなんかが特にそうですけど、ファンや観客の度が過ぎた行為に対して、メンバーが毅然とした態度を取れるのもアイドリングのいいところだと思います。甘やかさないというか、媚びないというか。演者と観客の境界線はきちんと引いた方が、きっとおたがい幸せになれます。

最後にはアンコールもあって、2回めの「voice」を歌いました。3人とも歌の完成度が高く、3期生の気合いを感じました。
そういえば、大川さんは一度も変な動きをしませんでした。やっぱりあれは「ビジネス変な動き」だったんですね。それはさておき、三者三様の個性が光った、ゆるい中でも決めるときは決める、3期生らしい楽しいライブでした。

ところで今回の渋はちライブでは、これまで見られなかった光景がありました。ライブで禁止されている連続ジャンプをする観客に対して、ディレクターの森さんが自ら制止していたのです。軽い注意とかではなく、体を強く押さえつけるようにして。
「推しジャン」と呼ばれる行為、正直僕も嫌いなのですが、スタッフが本気になって排除しようとしているようです。

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