「ガチなアイドル路線の継続」という意志が見えたような気がしたアイドリング!!!12thライブ

2012年11月26日(月) 04:29 | アイドル

12thライブ
アイドリング!!!の大規模なライブは「ナンバリングライブ」と呼ばれていて、2007年の1stから昨年12月の11thまで11回開催されました。今回の12thライブは約1年ぶりのナンバリングライブです。
僕が見に行ったのはおととしの大晦日の9thと、前回の11thの2回のみ。今回は初めて昼公演と夜公演の2回とも見ました。
写真のチケットはファン様クラブで買った特別バージョン。ただ、速攻で申し込んだのに席はあまりよくありませんでした。昼公演は1階席の後ろの方で、夜公演は2階席の真ん中あたり。すぅちゃん卒業ライブやZeppツアーの名古屋公演は前の方で見られたのに。これまで運が良かっただけなんでしょうかね。
NHKホール
会場はNHKホール。アイドリングの単独ライブでは最大のキャパです。今年は「ゆび祭り」で日本武道館、「IDOL NATION」で代々木第一体育館と1万人超えのホールを経験しているので、大きな会場でも堂々としたライブを見せてくれました。
それでは、忘れないうちに今日のライブの感想をメモしたいと思います。

■昼公演

・恒例のオープニング映像はまさかの朝日さん大フィーチャー企画。愛されてるなぁ朝日さん。ライブのタイトル「NiceでHotなKissしちゃいたい」にからめて各メンバーのキス顔が流されたわけですが、なんか見ててすごく恥ずかしい気持ちになりました。特に後藤さんあたり。狙って受けを取った菊地さんはさすがでした。ただ、9thや10thのオープニング映像と比べるとどうしても手間がかかってない感じで、これもメンバーの個人活動が忙しいことの裏返しなんでしょうかね。ていうか10thのオープニングが感動的すぎたんですけど。

・ナンバリングライブといえばバンドの演奏。今回はかなり原曲に忠実なアレンジでした。個人的には、もっと色を出してもよかったんじゃないかと思いました。けどやっぱり、バンドのないZeppツアーなんかと比較すると、歌だけでなくバックの音も「生き物」として伝わってくるのがいいですね。

・今回のライブに先立つ新曲はほとんどZeppツアーやTOKYO IDOL FESTIVALで歌っていて、目新しいところでは来年発売される新曲の初公開くらいしかないと思っていたら、まさかの「EZ DO DANCE」初披露。その前には瑠夏ちゃん率いる恒例のダンスアイドリングのステージがあったわけですが、そこからの流れでTRFです。来月、アイドルによるTRFのトリビュートアルバムが出て、その中でアイドリング!!!が歌っているのがこの「EZ DO DANCE」なのですが、エイベックス所属のアイドルグループを差し置いてTRFの出世作を任されるというVIP待遇。30代以上ならみんな知ってる曲だから、地上波で歌える機会があると、新たなファン層の拡大につながるかもしれないですね。
ところで「EZ DO DANCE」は1993年発売ですから、もう19年も前の曲なんですね。1993年の19年前といえば1974年。かぐや姫が「神田川」とか「赤ちょうちん」とか歌っていた頃です。そう考えると、19年前ってものすごい昔です。19年前に「EZ DO DANCE」をヒットさせたTRFは今も現役ですし、38年前に「神田川」をヒットさせた南こうせつさんも現役です。19年後のまいぷるはどこかで歌っているのでしょうか。

・昼公演では、2008年のユニット対決でリリースされた4曲を、4期生と5期生の若手メンバー中心で歌いました。ライブではめったに歌われないバンバンアイドリングの「遙かなるバージンロード」も。この歌を生で見るのは初めてでした。Zeppツアーのときは頼りなかったレイアちゃん、歌もセリフもきちんとやり切りました。成長したねえ。

・キュンキュンアイドリングの「ベタな失恋」は、原キーだと低音部がものすごく低いので、最近はキーを上げて歌うことが多いのですが、キーを上げると今度は高音部がかなり高くなります。それでもエース外岡さんはアイドルらしくかわいく歌い上げたわけですが、今回谷澤さんのパートに挑戦した尾島さん、キーが上がっても低音がうまく出せず、サビでは高音を意識しすぎたせいか、上側に音を外してしまいました。自己紹介のときに「音痴担当」と言っていたのは、リハーサルでこの歌がうまく歌えなかったからでしょうか。
アイドリングがほかのアイドルと比べて恵まれているのは、CSのレギュラー番組という、歌以外の能力を発揮できる場が与えられていることです。菊地さんや大川さん、野元さん、そして尾島さんが輝けるのがアイドリングという企画のすばらしいところです。

・今回もメンバー以上の声援を浴びていたフジテレビアナウンサーの森本さん。会場の大きさとステージの仕掛けに、これまで以上にノリノリでした。11thライブに続いて今回も歌った「NO.NEW YORK」は、昼公演だけの特典でした。

・新曲「さくらサンキュー」は、前作の「苺牛乳」に続く王道のアイドルポップスという印象。「2013年のアイドリングはガチなアイドル路線で行くぞ」という意志が見えたような気がしました。カップリングの「Secret Xmas」は「シークレットガールズ」に参加している3人(朝日さん、橋本さん、伊藤さん)によるクリスマスソングですが、クリスマスの曲を2月に出すんですね。これも「粉雪が舞う街並みで」みたいに、「ずいぶん前に作ったけど発表する場がなかったので、季節外れの時期に出すことになっちゃいました」パターンでしょうか。
今回のライブでは、観客がこの新曲を携帯端末で録画してインターネットに公開できるという、アイドリング史上初のプロモーションを仕掛けています。さすがは多メディア横断型プロジェクトです。「さくらサンキュー」で検索すると、すでにたくさんの動画がYouTubeにアップされています。発売まで2か月以上ありますが、今回の動画をうまいこと使って、時間をかけてプロモーションしていくつもりなんでしょうね。僕は録画せずに、ステージに集中していました。

・多メディア横断といえば、番組で「ARG企画」なるものをスタートさせるという告知もありました。ARGはAlternate Reality Gameの略で、日本語に訳すと「代替現実ゲーム」。なんかバラエティ番組でARGをやるのは日本初の試みらしいです。たくさんのアイドルがひしめく世の中ですから、いろいろ仕掛けていくのはいいことだと思います。

・「やらかいはぁと」のときに飛んできたテープを拾ったら、文字が書いてありました。このテープ、こんなふうになってたんですね。芸が細かいなぁ。上の写真の右下に写っているのがそうです。

・アンコールで、8月に出た「One Up!!!」のカップリング曲「サヨナラ純情」をようやく初披露。長野さん、菊地さん、橘さん、大川さんという珍しい組み合わせで、大丈夫かいなと思ったのですが、さすがにばっちりと決めてくれました。この曲も今後はニコはちや渋はちの定番曲になるんでしょうかね。この曲は昼公演のみでした。

・11thライブでのことがあったから、今回も涙腺の弱いメンバーに注目していました。野元さんは「粉雪が舞う街並みで」のときに少し泣いていました。結論から言うと、ただ涙もろいだけでした。

・アンコール後の最後の曲は「Like a Shooting Star」でしたが、大川さんだけ腰のグラインドがオーバーアクションで、しんみりした曲調とくねくねした動きとの対比が妙に気になりました。

・全体として、橘さんの歌のパートがこれまでより多めでした。大きなライブではどうしても遠藤さん、外岡さん、横山さん、河村さんの4人の歌唱力に頼りがちになるのですが、2012年は上半期が橘さん、下半期は倉田さんの活躍が目立ちました。欲をいえば、今回のライブでも成長した倉田さんの歌での見せ場が欲しかったところです。

・昼公演はわりとおとなしめな印象でした。2012年の活動の集大成と2013年への決意、5期生の成長ぶりをきちんと見せてくれた一方で、最近のライブで見せる「自由さ」は鳴りを潜めていました。

■夜公演

・昼公演のときはグッズ販売に並ぶ列が長すぎたので買うのを断念し、夜公演の前に行くことにしました。ナンバリングキーホルダーは、本当はまいぷるの「3」にしようと思ったのですが売り切れだったので、藍ちゃんの「20」にしました。
キーホルダー

・夜公演は2階席だったので、昼公演のときには立ち入らなかった2階のロビーに行きました。DVDの物販コーナーの後ろに新曲「さくらサンキュー」のポスターが貼られていて、そこには21人全員が写っていました。みんな新しい衣裳だったので、間に合わせで作ったわけではなさそうです。少なくとも来年の2月までは、現在のメンバーのまま変わらないようです。これでよけいな心配をしなくてすみます。ただ、ポスターの写真の配置が「One Up!!!」のときとまるっきり同じだったのですが、それはそれでなんか気になります。

・夜公演では衣裳を変えてきたのと、昼は歌わなかった「苺牛乳」や「eve」を歌ったり、昼はユニット曲だったところに「GO EAST!!! GO WEST!!!」と「放課後テレパシィ」を入れたりと、昼公演で足りなかったところをきっちり埋めてきた印象。3期生加入以降からのファンにとってはたまらないセットリストだったのではないかと思います。

・昼公演とは違うタイミングで森本さんが登場して、「今日来られなかった人からVTRが届いている」という紹介とともに映し出された映像では、MC升野さんとプロデューサーの門澤さんの小芝居。何のことかと思ったら、「約束の日」の告知でした。5年前に宣言したとおり、2013年1月18日に、オリジナルメンバーの1期生が集結します。
2008年1月18日当時はアイドリングの番組を見る習慣がなかったので、そういう約束があるという事実しか知らなかったのですが、今となっては僕もそれなりに古いファンで、1期生も全員見ているので、実現するのはうれしいです。2008年当時、アイドリングが2013年まで続くなんて、たぶん演者もスタッフもファンもほとんど誰も思っていなかっただろうし、だからこそ「約束の日」なんて話が出たのでしょうし、本来ならその日は「○年ぶりの再結成」という触れ込みになるはずが、「まだ残っている現役メンバーが卒業したメンバーを迎える」ということになってなんだか変な感じですけど大丈夫でしょうか。谷澤さんなんてまさに今「元アイドリング」の肩書きを背負ってブレイクしかかっているわけですから。
2号小泉さんが出られないのは残念ですが、いろいろあって芸名を変えて今も芸能界でがんばっているわけだし、ほかの元メンバーもみんな元気みたいなので、その日を楽しみに待ちたいと思います。

・夜公演はアンコール後がすごかった。まず、メンバーのバンド演奏による「ラブマジックフィーバー」。河村さんがギター、長野さんがベースで酒井さんがドラム。はらはらしながら見ていましたが、どうにか形になっていました。酒井さんによると「本当はTIFでやる予定が、私が下手だからできなかった」とのことですが、それを12thライブの夜公演のアンコール限定で入れてくるとは。通常のセットリストに入れるのはリスキーという判断だったのでしょうが、そこは冒険してもよかったのでは。

・そして、再アンコールでのまさかの「Don't be afraid」の生声。渋はちライブのマウントレーニアホールよりずっと広いNHKホールでこれをぶっ込んでくるとは。ルリカさんのソロパートは、2階席まではっきり聞こえました。
歌い終えたあと、今日いちばんの拍手と歓声が鳴り響きました。このライブも何か月かしたらDVDやブルーレイが出ると思いますが、ここを見るためだけに買う価値があると思います。他のアイドルのファンにもぜひおすすめしたいです。

・昼公演では見せなかったフリーダムな姿は、再アンコール後の「職業:アイドル。」で見せてくれました。酒井さんや長野さんが客席に降りたり、大川さんと伊藤さんが変な踊りを見せたり、後藤さんが伊藤さんのほっぺにチュッとしてみたりといろいろあったんですけど、Zeppツアーのときほどは弾けていませんでした。メンバーも今後に向けて「ガチなアイドル路線」を強く意識していて、そこから大きく逸脱しないよう一定の歯止めをかけていたんでしょうかね。あくまで僕の想像ですけど。

・最後の「さよなら・またね・だいすき」で、まなちゃんがまた泣いていました。やっぱりただ涙もろいだけでした。ほかのメンバーは特に泣いてなかったし、朝日さんは笑ってたし、まいぷるも「やめません!」とはっきり言ってたし、去年の11thライブと違って悲しいことは何もありません。

そんな12thライブ。メンバーがいろいろなものを背負ってのぞんだ11thライブのような「胸を締め付けられる感じ」はなかったものの、みんなの成長を確かに感じることができました。11thにも劣らない、心に残るライブでした。
今年1年を振り返ってみると、今まで以上にライブに力を入れてきたように見えます。Zeppツアーがありました。リーダー遠藤さんのソロライブもありました。遠方でライブをやる機会も増えました。ニコはちライブも、今年から始まった渋はちライブも、トークコーナーなしでほぼ歌のみの構成です。今回の12thライブも、ライブ時間に占める歌の割合は過去のナンバリングライブで最大だったと思います。
もともとアイドリングはバラエティ能力に特化したアイドルというのが売りでしたが、ここ最近のライブ活動を見ると、「歌でも魅せる」という方向性をより明確に打ち出しているような気がします。橘さんや倉田さんのように、歌についてはまだまだ伸びるメンバーがいると思うので、次のナンバリングライブではさらに成長したところを見せてくれるはずです。

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