ベイビーレイズが出演したニコはちライブを見て考えたこと

2012年10月 8日(月) 23:36 | アイドル

20年くらい前にはCoCoと東京パフォーマンスドールが共演するライブなんて開催されなかったと思うし、10年くらい前にはモーニング娘。とdreamが共演するライブなんて開催されなかったと思うけど、5年くらい前にはPerfumeがサマソニに出て、4年くらい前には「AKBアイドリング!!!」なんていう出自もレコード会社も別のアイドルがコラボして、2年前には「TOKYO IDOL FESTIVAL」という史上初のメジャーアイドルが集まる大規模なフェスがあって、今ではメジャーアイドル同士の対バンライブや、J-POPのフェスにアイドルが参加することがすっかり当たり前になっているわけです。たとえば先月滋賀県で行われた、西川貴教さんが主催する「イナズマロックフェス」にはアイドリング!!!とぱすぽ☆、インディーズですがアリス十番が出演しました。
アイドルの対バンはここ1~2年でずいぶん増えたように思います。バニラビーンズや東京女子流はものすごくたくさんのライブに顔を出していますし、最近ではDorothy Little HappyやLinQ、しず風&絆などをはじめとするローカルアイドルをも巻き込んで、さまざまなライブやイベントが開催されています。
「アイドル戦国時代」と言われて久しいですが、ライブやインターネットの生放送などいろんな場所でいろんなアイドルを見られる今の時代は、アイドルファンにとっては天国といえるのではないでしょうか。

一方で、対バンという形式は、お目当ての演者しか見たくないファンからは歓迎されないことがあります。
今から33年前に、吉田拓郎さんが愛知県の篠島という島で「篠島アイランドコンサート」を開催し、2万人もの観客を集めました。そのステージには、ゲストとして若き日の長渕剛さんも立ったわけですが、ここで長渕さんは拓郎さんのファンに「帰れ」コールを浴びてしまいます。大昔のフォークやJ-POPの世界では、お目当てではない演者に対して歓迎しない意を表明することが、わりとよく行われていたようです。
最近はどうなんですかね。僕もいろんなライブを見てきましたが、演者に対して観客が「帰れ」とか罵声を浴びせる場面に出くわしたことはありません。たぶんみんな、興味がないものに対して「興味がない」と表明することのメリットとデメリットを考えたときに、「不快さをアピールすることで不快さを発散できる」「同じ思いを持つ客と共感できる」というメリットより、「興味がある人から白眼視される」「場の雰囲気を壊す行為を快く思わない客から白眼視される」「お目当ての演者からも白眼視されるかもしれない」というデメリットの方が大きいと判断して、意志を表明しないことを選ぶのでしょう。もちろんこの判断が下される前提として、ある演者のパフォーマンスを不快に思う人より、不快に思わない人の方が圧倒的に多いという現実があります。
篠島コンサートにおける長渕さんにしても、罵声を浴びせた観客はごく一部で、大半の観客は普通に見ていて、長渕さんのファンは歓声を送っていたそうです。最近の若者であれば、同じ状況ならきっと空気を読んで、誰ひとりとして声を上げないと思います。
アイドルの現場でも、よほどの事情がない限り「帰れ」という声が上がることはありません。今年の6月に行われた「ゆび祭り」の指原莉乃さんも、いろいろな事情が重なってバッシングを受けやすい状況でしたが、現場では特に何も起きなかったようです。日本武道館に集まったAKB以外のファンの中には、指原さんとAKB運営の一連の行動を快く思っていない人もいたと思いますが、そうじゃない人の方が多い中では、周りの目を気にしていちいち声を上げようとは思わないんでしょうね。

今日のアイドリング!!!のニコはちライブに、ベイビーレイズが出演しました。
思いのほか、ベイビーレイズの曲で盛り上がるお客さんが多くて驚きました。ベイビーレイズが出ることが発表されたのはチケットの先行受付のあとだったのですが、曲に合わせてコールする人もたくさんいました。両方のファンを兼ねているのでしょうか。
現場にはベイビーレイズには興味がないファンもいたと思いますが、いちいち興味がないことをアピールする人は、コメントではちらほら見られましたが、現場にはいないようでした。アイドリングのファンの多くが、過去の品はちライブやジュクはちライブで、YGAとの対バンを経験しているからかもしれません。
ベイビーレイズは、メンバー5人の中で大矢さんと高見さんのふたりがアイドリングの5期生オーディションで落選していて、ステージや楽屋の生中継でもそのことに触れられていました。これって別のアイドルでたとえると「モーニング娘とAKBが共演して、道重さんが柏木さんの8期オーディションについて触れる」ってことで、そう考えると実はものすごいことなんですけど、そこはさすがタブーが少ないアイドリングです。ていうか、5期生と元5期候補生が共演しているのにそこに触れない方が逆に不自然なわけで、レプロの人もアイドリングの運営もよく共演にゴーサインを出したものです。
ベイビーレイズ
こちらがベイビーレイズ。後列の向かって左が高見さん、右が大矢さんです。ライブを見るのに夢中で、ベイビーレイズが出ているときにスクリーンショットを取るのを忘れたので、代わりに別のテレビ番組に出演したときのキャプチャー画像を載せます。今日の衣裳はこのときと同じでした。
下の画像が今回のニコはちライブのキャプチャー。ニコファーレの壁面はすべてLEDモニターになっていて、視聴者のコメントもここに流れます。上に出ている文字は、ニコニコ生放送の画面上で表示されている視聴者のコメントです。
アイドリング
ベイビーレイズが出演したニコはちライブは、ニコ生を見る限りではお客さんはいつも以上に盛り上がっているように見えたし、成功したといっていいと思います。ただ、ベイビーレイズの場合は先にも書いたように、アイドリングとは「5期候補生」という因縁があって、ファンのほとんどが大矢さんと高見さんのことを知っているので、他のアイドルより受け入れられやすかったという事情があったと思います。それと1曲しか歌わない、対バンというより完全なゲスト扱いだったことも理由に挙げられます。
もし、ゲストがアイドリングとあまり関係がないアイドルだったら。たとえば、「IDOL☆J@M」というソーシャルゲーム内でアイドリングと人気順を競っているSUPER☆GiRLSとかDorothy Little Happyが出たとしたら、もうちょっといろいろな反応があったような気がします。
でも、個人的にはめちゃめちゃ見てみたいんですよね。スパガやドロシーのワンマンライブへ行こうとはなかなか思えないけど、アイドリングのライブでスパガやドロシーが見れたらお得だと、アイドリングのファンだけどKSDDっぽくもある僕としては思うわけです(「KSDD」の意味は各自お調べください)。今度は1曲だけとは言わず、持ち時間が均等の完全な対バンのライブを見てみたいです。
昔と違ってファン同士のいがみ合いも少なくなったように思いますし、現場で「帰れ」コールを巻き起こすような度胸のある観客もほとんどいないと思うので、アイドリングも今以上にいろんな外の現場に出向いたり、あるいはほかのアイドルを受け入れたりすると、個人的にはおもしろいと思っています。

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