実力があれば認められる、という単純な問題ではないことを示す象徴的な場面

2006年6月27日(火) 01:23 | 日記

1. 他の人より実力が高いことを自他ともに認めている
2. そのために、人一倍努力をしてきた
3. だから自分がしてきたことは正しいし、自分の言動も正しい
4. 正しいことを言って聞かないのは、その人が間違っている

みなさんの周りに、こんな人はいませんか?

普段めちゃめちゃ長い時間働いて、それなりに結果を出して、上からも認められているチーフ格の上司。
急きょ、夜10時過ぎから会議をすると言い出しました。
「今から会議だから」
こんな気分でまともな会議などできるはずもなく、会議は深夜2時近くまでおよびました。
それでも上司は、当然のような顔をして会議室を後にします。

「くだらねえ。何考えてやがるんだ」
その会議が必要なことは認めるが、こんな夜遅くに、しかも4時間近く会議をやらずにすむ方法を少しでも考えたのか。
それに、会議をするならするでもっと早く言えないものか。
そもそも言い方がむかつく。全く予定になかった会議を深夜に開くのに、ただ「会議をやるから来てくれ」なんて、どんな神経をしているのか。

「本当に悪いんだけど、今日10時から会議をしたい。どうしても今日終わらせないと、明日からのスケジュールが立てられないから。明日も仕事だから、なるべく早く終わらせよう」
こういう言い方をすれば、部下はもう少しやる気を出してくれるかもしれません。

深夜に会議をしなければいけない。夜遅くまで働くことをいとわない人なら、特別なことではないのでしょう。でも、普通の人にとっては「深夜、予定になかった仕事が突然入る」のは耐えがたい苦痛です。その気持ちを全く理解しようとせず、「俺はちゃんと結果を出している。その俺が働いているんだから、お前らも同じようにやれ」という気持ちで部下に接していたら、間違いなく嫌われます。いざという時は、誰も味方になってくれません。
逆に、このような「非常事態」に、少しでもそうした苦痛をやわらげることを考えながら部下に接するのが、すぐれた上司です。
要は、思いやりをもって人に接することです。

日本がブラジルに負けた時、中田英寿がひとり、グラウンドに横たわっていました。
チームメイトは、キャプテンの宮本を除いて誰ひとり、彼のところへ行きませんでした。
ネットでいろいろ見ていると「中田以外は戦う気持ちが足りなかった」「誰もが中田の考えを理解しないまま、負けるべくして負けた」みたいな論調が多いように思います。でも、もし中田が「誰もが認める素晴らしい選手」だったら、あの場面でチームメイトの何人かが声をかけに行くでしょう。
要は、川口も中村も、彼のことを「素晴らしい選手」だと思っていなかった。声をかけたくなかった。もちろん、彼が他の誰よりもたくさん走ったことを知りながら。
サッカーのことはあまり詳しくありませんが、そんな気がします。
もちろん「中田以外の全員で結束することができなかった」選手たちの心の弱さもあるでしょう。チームの中心選手がかんしゃくを起こしたくらいで結束が崩れるというのも寂しい話ですが、本来なら監督なりキャプテンなりが、中田を含めた全選手をしっかり操らなければいけなかったわけで。「中田の上司」となるべき人がいなかったのは、日本代表にとって不幸なことだと思います。

サッカーのうまい順番に11人並べても、いいチームができるとは限らない。場合によっては、一番うまい人を外して、12番目にうまい人を入れた方が、チームとしては強くなるかもしれない。
チームプレイとは、往々にしてそんなものです。スポーツに限らず。
「実力は認めるけど、こいつと組むのは嫌だなぁ」と思うより、「実力は少し落ちるけど、この人と組めばうまくやれそうだ」と思った方が、きっといい結果が出るわけで。
人間関係とはそういうものです。それらすべてをひっくるめて「実力」と言います。
個人の実力だけでは尊敬されません。ちょっとした思いやりの欠如で、簡単に信用を失ってしまうものです。

ブラジル戦の中田の姿が、かつて働いていた職場の上司と重なって仕方ありません。
深夜の会議のことをたとえ話として書きましたが、実話です。普段は温厚なふりをしている僕も、あの時ばかりは人前でキレてしまいました。
職場の同僚や後輩に対してどんな接し方をすれば嫌がられるのか、多くを学びました。
3年前の息苦しい経験が、僕にとってのいい反面教師になっています。

コメント

私だったら、の話ですが・・・
そのような上司に出会った時、どうしてもと言う理由がない限り意見に従います。もしくは帰らなければならない理由を上司と議論します。

会社はチームワークですし、有言実行できる上司ならば、内心ムカついても従うことで自分も成長できるからです。

上司も部下からの批判は承知の上で言ったのかもしれません。次の日に先延ばし出来ない内容だったのかもしれません。

どちらの立場でも厳しいですが、今回の日本代表なら、中田英の発言によりチームが分裂したのなら、選手個人の意識の問題の方が大きい様に思えます。

だって、私の仕事なんかよりもっと大きなものを
背負ってた筈なんだから・・・

仕事は一人では出来ません。

部下がいて、助けてくれる仲間がいて、初めて仕事って出来るモノだと思います。

そして、仕事人間には仕事しか見えていない事が多いです。

しかし、仕事を生き甲斐士にしている人間がいるのと同じように、自分の生活を幸せに生きるために仕事をしている人もいるはずです。

上司は自分一人で仕事をしているのではないのだから、同じチームメイトに対して「敬意」を払い「感謝」の気持ちを持つべきです。

全員が仕事人間ではないと理解するべきです。

そこに必要なモノが欠如しているから、そういう「非常識」な言動が現れてくるんだと思います。

人に対する愛情が足りない人間は、人に愛されない寂しい人生を送ることになるでしょうね。

コメントありがとうございます!
レスは6月30日分の日記に書かせていただきました。

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